児童文学作家山本悦子さんがご自身のブログで『どこどこ山はどこにある』フレーベル館のレビューを書いてくださいました。
静かで胸にしみる話 という一節が嬉しいです。
児童書のよさは、発売直後だけではなく、日にちが経ってからこのように反応があることも多多あること。児童文学をやっている人達は、読み捨てられるのではなく、残ってほしいという気持ちがあります。出版社もそう・・・であることを祈っております。
山本さんは、一昨年『神隠しの教室』で、野間児童文芸賞をご受賞された、のりののっている作家さん。テーマもディテールもすばらしい作品です。
長年教師をされていたので、学校が舞台の物語がお得意。
『かっこうこかっぱのイケノオイ』、『夜間中学へようこそ』、『くつかくしたのだあれ』、他にもいっぱい。
私が特に大好きなのは、『先生、しゅくだいわすれました』(童心社)です。
しゅくだいを忘れて、うっかりうそをついたところ、先生は「だまされて楽しいうそならいい」と言うのです。そしたら、次から次に、子供達が楽しいうそを考え始め、毎日一人が宿題を忘れては、その理由を発表することに。この理由が(うそね)楽しい。そして、ついには先生が、しゅくだいを出すのを忘れるのです。その理由は・・・。
売れに売れて版を重ねているのもうなずけます。だいたいの書店で平積みになってます。いいなあ。
それは、楽しいから。おもしろいから。
私も、こんなふうに子供達が楽しんで読める物語が書きたいです。
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