土用というと、土用の丑の日の鰻(うなぎ)が有名ですが(27日でしたね)、この「土用」について。
各季節の始まりは、立春、立夏、立秋、立冬とあるわけですが、その前の18日間を実は全て土用なのだそうです。だから本当は秋土用、なんていうのもあるわけですが、時代とともに、土用と言えば、夏の土用をさすようになりました。暑さが最も厳しいときということで、「土用入り」「土用干」「土用波」「土用蜆(しじみ)」もちろん「土用鰻」も季語です。それから土用入りの日を「土用太郎」、次の日を「土用次郎」、三日目を「土用三郎」と言うなんていうのは、俳句の世界くらいにしか残っていない言葉かもしれません。
土用波赤褌の子が一人 安部 元気
土用太郎医者の梯子をいたしけり 奥手あけみ (『いちばんわかりやすい俳句歳時記』)
土用明けはすなわち立秋、暦の上ではもう少しです。
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象潟 蚶満寺(かんまんじ)内の走り根
象潟や雨に西施が合歓の花 芭蕉 ねむの花、今きれいです。