fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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「藤田嗣治 本のしごと」 展

2019年02月17日 | 日記
 八王子にある東京富士美術館に行ってきました。


 フジタが携わった本の展覧会ということで、挿絵として描いたものを中心に多くの絵が展示されています。
 期待を大きくうわまわりました。
 もともとフジタは大好きなのですが、今回は挿絵だし・・・。なんて思っていたのです。でも一応観たいと出かけて。よかった。
 パリにいたときも、日本にもどっていたときも、たくさんの挿絵や表紙を描いているんですね。「婦人の友」や「スタイルブック」という雑誌の表紙もありました。
 それがどれも、やっぱりうまい! あたりまえなんですが、小さなスケッチひとつとっても、線が生きている。ひしゃげたようでも、いい線なんです。
 そして、フジタもこうやって大きな仕事以外もしていたんだなあと。
 
 その他、額にはいった婦人像や猫のスケッチも予想以上にあって、嬉しかったです。

 また、驚いたのは、手紙や葉書。友人に送った手紙にちゃんと色づけして細かい絵を描いたものが何枚もありました。その絵がウイットに富んでいてとてもよかった。

 その絵を見ていて気づいたこと。
 今年発売になる「こどものとも」で、アニメーターの山村浩二さんが絵を描いてくださっていますが、山村さんの絵の雰囲気と似てるんです! どちらもとても細かいところまで描いていることもあるし、建物の雰囲気なんかも。嬉しい発見でした。(ご本人には否定されちゃうかなあ)

 富士美術館は、都内からだと遠いと思いますが、うちからだと車で30分もかからず気楽に行ける立地です。昨年は東山魁夷展をやっていたし、なかなか。
 
 フジタは、いい! 画家で一番好きかもしれません。

買ってきた絵はがき。

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