さて、二日目です。
この日のメインは、殺生石。九尾の狐伝説があるところです。
まずは、玉藻稲荷神社へ行きます。
平安時代、九尾の狐が都で帝をたぶらかそうとして、絶世の美女に化けましたが、陰陽師に正体を見破られ、ここへ逃げます。
この九尾の狐は、、紀元前11世紀のころ、中国の殷(いん)王朝の王の后におさまり、浪費の限りをつくし、また人々を残忍な方法で処刑して王朝を滅亡に追い込んだものとのこと。その後は続いて南天竺(現在のインド西部)にあった、マガダ国にで同様の手段で、国を滅亡させていました。さらにまた中国で・・と同様のことをし3王朝を滅亡させ、来日。(遣唐使として大陸に渡っていた吉備真備きびのまきびをそそのかして、舟に乗ってきた)。平安時代末期に、乳飲み子に化け、上皇や法王の護衛を任務としていた男に拾われ養女となり、18才に玉藻と改名し王朝に入りました。さあ、またまた、鳥羽上皇の寵愛を受け、このままでは、日本も滅亡! というとき、陰陽師、安倍泰成に正体をあばかれ、逃げます。
数年後、この那須野ケ原に姿を現し、婦女子や旅人を食い殺しました。~~のあげく、鳥羽上皇が8万の兵を差し向けてきて、ついに、九尾の狐を撃ち果たしたというわけです。
このとき、三浦介義明が、追い詰めたところ、九尾の狐はセミに変化し、桜の木に止まっていました。でも、脇の池には、その狐の姿が映っていたため、矢を射られたというわけです。
なんとスケールの大きい、伝説であることよ。
それが、この鏡ヶ池。
その横に小さな祠があります。
奥のお社。
うっそうとしていました。
ここには、芭蕉の
秣(まぐさ)負う人を枝折(しおり)の夏野哉 の句碑があります。当時そのあたりは、一面が篠原だった。そこで、秣、馬にやる草を背負っている人がいて、その人を目印にして歩くしかないような夏野であることよ。という句です。枝折・・・枝を折って道しるべとすること。と辞書にあります。
源実朝も参拝しているそうです。
そして、そして、九尾の狐はその後巨大な石に変化。死してなお、盛んに毒気を吐いては、近づく人や鳥獣の命を奪った。そのため、殺生石と呼ばれたわけです。たまたま通りかかったお坊さんが、法力でこの石を三つの魂に砕いて破壊。
それが、これ。
鹿の湯の奥にあり、硫黄の匂いが満ちています。
石自体は、しめ縄がなければ、普通のごつごつした岩です。でも振り返ると、
うーん、不穏。さすがです。
野を横に馬牽(ひ)き向けよほととぎす
殺生石は、温泉(いでゆ)の出づる山陰(やまかげ)にあり。石の毒気、いまだ滅びず、蜂・蝶のたぐい、真砂(まさご)の色の見えぬほど重なり死す。芭蕉(おくの細道)
本日も、長文を読んでくださり、ありがとうございます。
③に続きます。
この日のメインは、殺生石。九尾の狐伝説があるところです。
まずは、玉藻稲荷神社へ行きます。
平安時代、九尾の狐が都で帝をたぶらかそうとして、絶世の美女に化けましたが、陰陽師に正体を見破られ、ここへ逃げます。
この九尾の狐は、、紀元前11世紀のころ、中国の殷(いん)王朝の王の后におさまり、浪費の限りをつくし、また人々を残忍な方法で処刑して王朝を滅亡に追い込んだものとのこと。その後は続いて南天竺(現在のインド西部)にあった、マガダ国にで同様の手段で、国を滅亡させていました。さらにまた中国で・・と同様のことをし3王朝を滅亡させ、来日。(遣唐使として大陸に渡っていた吉備真備きびのまきびをそそのかして、舟に乗ってきた)。平安時代末期に、乳飲み子に化け、上皇や法王の護衛を任務としていた男に拾われ養女となり、18才に玉藻と改名し王朝に入りました。さあ、またまた、鳥羽上皇の寵愛を受け、このままでは、日本も滅亡! というとき、陰陽師、安倍泰成に正体をあばかれ、逃げます。
数年後、この那須野ケ原に姿を現し、婦女子や旅人を食い殺しました。~~のあげく、鳥羽上皇が8万の兵を差し向けてきて、ついに、九尾の狐を撃ち果たしたというわけです。
このとき、三浦介義明が、追い詰めたところ、九尾の狐はセミに変化し、桜の木に止まっていました。でも、脇の池には、その狐の姿が映っていたため、矢を射られたというわけです。
なんとスケールの大きい、伝説であることよ。
それが、この鏡ヶ池。
その横に小さな祠があります。
奥のお社。
うっそうとしていました。
ここには、芭蕉の
秣(まぐさ)負う人を枝折(しおり)の夏野哉 の句碑があります。当時そのあたりは、一面が篠原だった。そこで、秣、馬にやる草を背負っている人がいて、その人を目印にして歩くしかないような夏野であることよ。という句です。枝折・・・枝を折って道しるべとすること。と辞書にあります。
源実朝も参拝しているそうです。
そして、そして、九尾の狐はその後巨大な石に変化。死してなお、盛んに毒気を吐いては、近づく人や鳥獣の命を奪った。そのため、殺生石と呼ばれたわけです。たまたま通りかかったお坊さんが、法力でこの石を三つの魂に砕いて破壊。
それが、これ。
鹿の湯の奥にあり、硫黄の匂いが満ちています。
石自体は、しめ縄がなければ、普通のごつごつした岩です。でも振り返ると、
うーん、不穏。さすがです。
野を横に馬牽(ひ)き向けよほととぎす
殺生石は、温泉(いでゆ)の出づる山陰(やまかげ)にあり。石の毒気、いまだ滅びず、蜂・蝶のたぐい、真砂(まさご)の色の見えぬほど重なり死す。芭蕉(おくの細道)
本日も、長文を読んでくださり、ありがとうございます。
③に続きます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます