好きだけれど、なかなかものにできずにいる季語のひとつ。
雁は、北国から本州へ秋に渡ってくるときに、海上で休むために木片を口にくわえてくる。青森の外ヶ浜にその木片を落としていくが、しかしそのうちの幾羽かは、本州で命を落とし、帰ることができない。
この時期、浜に残っている木片は、帰ることができなかった雁のもの、その供養のため、その木片で風呂を沸かし、供養をする。という伝説によるものです。哀切のある季語。
雁風呂や海あるる日はたかぬなり 虚子
雨の中の雪景色
好きだけれど、なかなかものにできずにいる季語のひとつ。
雁は、北国から本州へ秋に渡ってくるときに、海上で休むために木片を口にくわえてくる。青森の外ヶ浜にその木片を落としていくが、しかしそのうちの幾羽かは、本州で命を落とし、帰ることができない。
この時期、浜に残っている木片は、帰ることができなかった雁のもの、その供養のため、その木片で風呂を沸かし、供養をする。という伝説によるものです。哀切のある季語。
雁風呂や海あるる日はたかぬなり 虚子
雨の中の雪景色
月一回の童話の勉強会、これまでも何度かご紹介した、国分寺の「おばあさんの知恵袋」という絵本屋さんで行われています。お店として開店中に、店主もペパンの会員としていっしょに勉強をしているのですが、なにしろ開店中なので、お客様もいろいろ。
先日は、テレビの取材がありました。レポーターは石井めぐみさん。美しかったです。「みなさん、何をされているんですか?」というご質問に、書いてきた原稿を読み合って勉強を。と答え手元にあった私の原稿を差し出したところ、冒頭を美しい声で読んでくださり、感激。ちがう作品のようでした。
石井めぐみさんのブログに、このときの写真がアップされていました。ブログもキラキラです。検索してごらんになってください。
ジェイコムというのはケーブルテレビなのでしょうか? 「多摩めぐりん」という番組で、4月1日から15日に、放映されるそうです。(原稿の朗読は、カメラの回っていないところだったので、ありませんが)見られるのも、多摩地区だけ? すみません、よくわかっていません。
この日は、こんな差し入れも! 会員のお友達が焼いてくださったそうです。すばらしい! おいしかったです。ペパンでは今年このあと、編集者さんを招いての勉強会や同人誌の発行など、予定しています。
まわりの小さなのも、手作り!
ちらりと原稿なども見え、ちゃんと勉強会だとわかりますね。石井さん、「持ち込み加なんですね」とおっしゃられて、そういえば、こういう場で持ち込み可というのも、嬉しいことなのだと改めて思いました。店主の三田村さんがお茶やコーヒーを出してくださり(黒一点、男性です)、いつもなごやかな雰囲気でやっています。レンタルスペースとして、貸しギャラリーとして活用できる絵本屋さんです。(というのを、きっと番組でやるんだと思います)
会員のひとりイゲちゃん作の人形
これは、昨年のクリスマスに作ったものだそうです。かわいい。
上は、イゲちゃんが人形デザインをやっている人形劇団の冊子。いげちゃん、文も絵も担当しています! 私、マジで応援しています!
絵本
田沢千草さんとは、ペパンの会で知り合いました。「ヘッヘホイ、コッコヒョイ」とくりかえされるこの言葉をきいて、きのこがむくむくっ。そして木の実も、ふくふく。マトとリョーとシカの3人は、月のかけらを拾いに、夜の山へと出かけます。秋のあまいにおいの中、月がやってくるのを待ちます。
田沢さんは青森のご出身とのこと。自然から力をもらって絵を描いている方なのだということが、よくわかります。ヘッヘホイ、コッコヒョイ。なんてすてきな魔法の言葉。先日田沢さんとお話をしていて、この言葉がなんなのか、判明したという嬉しいおまけつきの出会いでした。
上のは、田沢さんからいただいた絵はがき6枚です。左下の民話っぽい絵が、一番好き。 絵は独学とのこと。すごいです。
江戸時代、幕府の療養所があった小石川植物園を吟行しました。すばらしい天気だったのですが、かるた会館で句会をしていたら、あれよあれよと雪が降ってきて(7日です)、驚きました。
植物園大好きです。まだものの芽もあまり出てはいませんでしたが、東大生(たぶん)が、薄(ススキ)や萱(カヤ)の植え替えの実習をしていました。おばさん、その様子をじーっと見ていて、たしかに薄は株だなあと納得し、学生さんについつい「荻は、根が違うんですものね」などと言ってしまったのですが、学生さんは「そうなんですか」と、よくわかっていませんでした。
いろいろ発見されている研究機関の場でもあるわけなのですから、がんばって!
句会では、おもしろい句が出ましたよ。自分がたいした句を作らなくても、そういう句を見るだけで、嬉しい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
という東京の景色が嘘のような、こちら岩手は雪でした。道路はもう雪はないだろうとふつうの靴で来たのですが、甘かった。この前の東京の大雪くらいの雪に、ズボズボと入りながら家に着きました。そして即雪かきです。
年末年始に、図書館から借りていた本を紛失し、弁償していました。年末にどっさり本を売ったり、紙ゴミを出したりとしていたので、そこに入れてしまったかなあと思っていたのですが、今になって出てきました。
普段使っていないベッド脇の引き出しの中に……。(しかもベッドをどけないと引き出しを開けることができない)たまたま、古い写真をさがしていて、そこを開けたところ、その本があって、「なぜ、ここに……」と。捜している写真は、どこにもありません。まだらボケ症状?
っね。
その古い写真と、気に入っていたネックレスがひとつ捜索中です。あ、でも途中5000円発見。罰金からさしひいて、マイナス1000円なり。(←ちがうか?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
きょうから、岩手秋田へ行きます。ホントはきのう行こうかなと思ったのですが、きのうはきっとあちら方面へ出かける方が多く、新幹線が混雑しそう……と軟弱。14時46分には、童話の勉強会の仲間と一緒に黙祷をしました。
3年目ですね。
数日前からテレビの映像、特集があふれていて、きょうもおそらくそうだと思います。ちょっと辛いのですが、目は背けずにいたいと思います。
でも、このブログの記事はあえて、私の日常の報告で貫きます。こういう日常が、三陸の町でも続いていたかもしれない。そしてまたもどってほしいという願いで、書きます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先日、車ででかけていて、右折しなくてはいけないところを、直進のレーンに入って停車してしまいました。(しまった)直進して小路をはいって走るかあと思ってたのですが、交差点直前、青になり、右折の車が数台行き過ぎ、後ろからはもう来ていなかったので、ウインカーを出し、右折のレーンに入り、右折。ところが、(サイレンはなかったけど)すーっと白バイが私の横を合図しながら追いこしていくではありませんか。ええ~? まさか、私? で、小路に入るように指示をされて。バイク降りてきた警官に、「いまのダメですかあ~?」と訴えましたよ。追い越し禁止のオレンジ色の車線をまたいでいるのでダメなのだそうです。「ええ~? あれがダメですかあ?」となんども切々と訴えたのですが、「気持ちはわかりますが、それをいいとなったら、なんでもよしになってしまうので」と。減点1ですと言われたので、「罰金はなしですか?」とちょっと喜んだら、「6000円です。振り込んでください」と。もったいないよぉ。車が来ないからいい、だから進入禁止に入ってもいいということは成り立ちませんものね。と、納得。(でも上のこと、ちょくちょくこれまでもやっているし、やっている人いますよね)
*実は若いときに、無灯火でつかまり、(←交差点でライトを消したほうがいいと誰かに言われてそれをやって、青になって出たときにそのままだった)パトカーの中に入れられたけど、平身低頭していたら「こんどは気をつけてくださいよ」と無罪放免になったことがあったのです……若かったからか?)
で、今回は指定通行区分違反だそうです。補足として「右折時直進左折車通行帯通行」と書かれています。早口言葉かっ! はあっ。
時節柄、かなり取り締まりをあちこちでやっているようです。お気をつけください。
そして合掌。先日訃報の受けた「童子」の気功師sさんにも……。宇宙の気のひとつになられたのだと、私は思っています。教わった気功、実践するとき、必ず思い出します。
イヌフグリ
井嶋敦子さん『たべられないよアレルギー』(童心社)、はやみず陽子さん『すてもる』(こうせい出版)の初出版祝賀会が、新宿のホテルローズガーデン別館にて行われました。
井嶋さんの紙芝居朗読、よかったなあ。ホントに優しい小児科のお医者様です。はやみずさんは、「季節風」の編集委員にもなられ、これから多分にお世話になります。お二人とも、ご活躍が期待されます。
おめでとうございました!
今回の祝賀会の準備は、「季節風」の若手がやってくださったもよう。祝賀会も若さにあふれていました。
私は、プチ冬ごもりからもぞもぞと這いだしたように新宿まで出かけたのですが、高層ビルにクラクラ。帰りは不夜城新宿を一駅、次のお祝いはKさんか?、近くアンソロジー発売のAさん、のお二人と歩きました。(←一人じゃ迷子になる)
サブタイトルは、「記憶をつなぐー被災地の紙本・書籍保存修復士」。イギリスで、紙本修復の技術を取得し、出身地大船渡に帰っていた金野聡子さん。金野さんは、そこで震災に遭遇します。幸いご自宅は残ったものの、電気も水もなく、避難所で炊き出しをしながら、生活を再開。そして、被災したアルバムなどの修復に乗り出しました。最初は人が生きるか死ぬかのところでがんばっている中、相手にしてもらえなかった訴えも、やがてだんだん支援者が出てきて、軌道にのります。写真の修復は時間が勝負。水洗いできるものかできないものかの見極めから始まり、一枚一枚丁寧で根気の必要な作業をやり続け、人々の思いでをレスキューしていらっしゃるのです。
大船渡は、私も震災後真っ先に行った町。あの惨状の中、自分のすべきことをきっちりと見すえてやってこられた金野さんに頭がさがります。大船渡市には気仙言葉の研究をして、気仙言葉で聖書を訳すというユニークな医師がいることもかねてから知っていたのですが、その方の古い聖書を修復したこともあるとのこと。
先日盛岡の博物館で教科書や古文書を修復している友人を紹介させていただきましたが、きっとどこかでつながっているのではと思います。Yちゃん、きっと私が紹介するまでもなく、この本を手にしているのでは?
そして作家の堀米さん。8時間かけてバスで大船渡まで往復され、この本を書かれました。地図で見ると近いようですが、交通の便がとても悪いのです。本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。金野さんの「修復しているのではなく、治療をしている」という言葉が胸に迫りました。
2階店内
このごろ一番出かけている町が、国立です。国立の路地にあるこの喫茶店は、1953年からやっているというのですから、60年? とにかく、なんとも懐かしい感じの茶房で、古くから国立の文人たちがここで、執筆をしたというところです。何時間いても、嫌な顔をされないので、何度も句会をしています。辻桃子主宰が「童子」を立ち上げた当初も、ここで句会をしていたという「童子」発祥の喫茶店なのです。
編集者さんとの打ち合わせに、ときどき使わせていただいています。と、書くと、お? と思われてしまうかもしれませんが、出版はまだまだです。でも、お世話になっています。
ここには、絵画がたくさんあり、この一枚。少女の顔の雰囲気が藤田継治っぽいなあと思いました。サインはありません。帰り際きいてみたのですが、ウエートレスさんは「私はなにも知らなくて…」とのことでした。(←ダメだよねえ)フジタの絵なんてあるわけないっていう方もいらっしゃるかもですが、秋田の兄の家には、フジタの版画があります。版画なら(とくに昔なら)手に入らないような値段ではないのでした。いつか店主にきいてみたいと思います。
国立も紅梅がきれいでした。このあと桜の季節、人でにぎわいます。
うちの脇。うっかりしていたら、もうこんなになっていました。蕗味噌を作るには、ちょっと遅い…。でも、作ろう。私にとっては、春の味は、これなので。
蕗味噌にすぐなれそめをききたがる あぶみ (『だだすこ』より)
都内、そして横浜の図書館で「アンネの日記」が破かれているという事件。早く犯人が捕まってほしいです。近所の図書館に行ったら、アンネ関係本はカウンターの中に避難していました。
梅
花の兄という言い方も。花つまり桜に先駆けて咲く花ということらしいです。でも東北以北では、桜も梅も一斉です。
いま、何転びくらいかだろうか……。七どころじゃない気がするけど、これまでもなんとか起きていたのでね。
転んで終わるか、起きて終わるか。だるまの絵がほしくて、ペイントで描いてみました。(……ひどい絵)10年くらいまえには、イラストレータというソフトでもっとちゃんとしたのを描けていたのになあ。そのソフトもうないし。ペイントのをマスターすればいいんでしょうが……。
多摩センターのメイン通りにあったキティちゃん内裏雛。(三人官女もいるか)桃の花、写真では見えにくいけれど菜の花もあり、これは本物というのがよかった。
この内裏雛は、男雛が左。
これは鳩
おかげさまで『頭のよくなる10の力を伸ばすお話』が4刷りとなりました。生協さんの力はすごい(いきなりさん付け)ありがとうございました。累計1万部とのこと。一万人の子どもが読んでくれている? と考えると嬉しい。(ベヅトセラーの本からしたらかわいいものですが、昨今の児童書の部数では、多い方です)
『頭がよくなる10の力を伸ばすお話』(PHP研究所)
カラスがなぜ感電しないのか、わかりますか? (私はこれを書く前は知りませんでした……)もちろん、鳩も感電しません。