たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

中倉山~沢入山~オロ山~庚申山

2006年06月03日 | 足尾の山

◎2006年6月3日(土)―単独


 中倉山は一昨年の11月以来。その日は終日快晴で、松木渓谷の展望もすこぶる良く、体調も良好で、予定外の沢入山まで足を伸ばしたのだが、当初の予定は中倉までだったため、時間的な制約も有り、オロ山には行けなかった。そして、今回はオロを経由して庚申山まで行く計画を立てた。


 このコースを縦走するには、2台の車で出かけ、庚申の登山口ゲートに1台をデポすれば理想的なのだが、単独ゆえの融通も利かず、折りたたみの自転車を車に積んで、朝4時半に出発。自転車とはいっても、車輪が小さいタウンユースの普通のもので、結局はこれで帰りは往生した。


 取りあえず、かじか荘先の車両通行止めゲートに自転車をデポし、銅親水公園に向かう。駐車場に車を止め、出発したのが6時10分。天気は今のところ良好。青空が広がっている。


 40分程で上久保沢の出会いに着いた。前回はここから50m程先の作業道路から入り、その踏跡を忠実に辿ったのだが、ネット情報ではこの踏跡がもう不鮮明になっているとか。今回は、この砂防堰左に沿って登る。これが正統の一般ルートのようだ。


 地形図では沢になっているが、沢に沿ってヤセ尾根が続いている。この尾根に上がって進む。一般ルートとはいえ、確かな登山道になっているわけではない。ところどころに赤テープがあるだけのルート。急登の連続ながらも、テラス状のビュースポットが随所にあり、いい休憩場になった。


 やがて、左から来る尾根に合流。気持ちの良い尾根歩きが続く。踏跡もしっかりしていて、迷うことは無い。笹も低い。前回もここを通過したはずだが、からきし記憶に無い。


 東からの尾根に合流。天候が怪しくなってきた。ガスも立ちこめる。良天なら、この東尾根がゴジラの背中のように険しくうねっている様が見えるばずなのだが、何も見えない。


 8時10分。中倉着。ネット情報を見ていると、三角点が見あたらなかったというレポが多いのだが、簡単に足下で確認できた。ピークはここから2~3分。


 沢入山に向かう。かろうじてガスの切れ目に皇海山を確認する。眼下の松木沢は全然見えない。前回は工事の人と立ち話をしたのだが今日はだれもいない。スコップが放り出されている。何の工事か知らないが、終了したのだろうか。ここまでだれとも行き会わなかった。今日はだれとも会わないだろう。


 9時15分に沢入山着。前回とほぼ同じペース。ここから先は自分にとっては未踏の場。視界がさらに悪くなってきた。笹ヤブも高くなり、ケモノ道が行き交う。目印テープも心細くなってきた。足下の倒木が多くなり、結構つまずいたり、打ちつける。


 オロの直下。シャクナゲの群生が前をふさぐ。太い枝が疲れた足をひっかけ、つい、コノヤローと叫んでしまう。


 10時30分。オロ到着。「明大ウォーキング部1981」の看板があった。当時の青年も今や40代の半ばか。ここまで来たんだなと感慨は起きるものの、山頂は狭く、展望もまったくきかない。以前登った大平山から皇海にかけての山並みの景観を期待したのだが。


 いよいよ終盤。庚申山に向かう。目印も踏跡も消えた。ひたすら地形図とコンパスを確認しながら尾根をたどる。好天なら庚申山も見えて、目標にもしやすいのだろうが、目の前のものしか見えない。倒木がすごい。立っている木の枝も不用意につかむとすぐに折れてしまう。


 尾根が広がり始め、雨も降りてきた。ヤバイな思いながら、出来るだけ北寄りに尾根を進む。かなり心細くなっていた。ここまで来て、戻ることも想定したが、正直のところオロ山まで戻れる自信はなかった。先ず迷うだろう。もう行くしかないと覚悟した。残雪がところどころにある。


 人の声を聞いた時にはほっとした。これで助かった。庚申山も間近。庚申山頂へのルートの合流点には赤テープを木にグルグル巻きにしてあった。11時55分。


 庚申山にはグループも含めて15人くらいのハイカーがいた。展望スポットに行っても、見えるのはガスだけ。合羽を着て、さっさと下山する。今日の庚申山荘には20人くらいの宿泊客がいるようだ。明日、雨の中、皇海山に登るのは大変だな。


 庚申山の登山口の車止めゲートに着いたのは14時15分。長かった。これから、自転車をピックアップして舟石峠を経由で銅親水公園までサイクリングを楽しむつもりでいたが、結局は峠まで自転車を押して行く形になってしまった。ザックを背負って、普通の自転車ではこのゆるやかな峠すら無理なことはまさに押して知るべし。むしろ町内を通って帰った方がよかったか。後で調べたら、通洞と公園の標高差は100mもあったから、町内を走ったとしても楽ではなかったろうが。


 向こうから車が随分やって来る。備前楯の登山口には数台の車が止まっている。峠からの下りは、雨の中ながらも爽快だった。疲れた身体が心地よい。ブレーキをずっとかけたまま走っていたため、かなり効き目が悪くなり、後半は前ブレーキだけで下った。


 15時20分。駐車場に到着。くたびれた。ほんとにご苦労様でした。


 


 


 


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