
◎2019年10月10日(木)
秋田の中学校の同窓会が卒業後ん十年ぶりに行われた。その阿仁合中学校を自分は卒業していない。なぜなら父が単身赴任していた院内鉱山から足尾鉱業所に転勤となり、三年の二学期を終えてから足尾中学校に転校している。後で知れば、そんな状態でも栃木なり隣接の群馬の桐生付近の高校に進学できたのだが、父は無知で無情だった。担任教師のアドバイスもなかった。して、卒業直前に転校することになった。だから卒業生名簿に載っていない以上、同窓会の知らせがなくて当然だが、秋田の同級生何人かと年賀状はずっと交換していて、その一人が今回の幹事役にオレの住所を知らせ、案内書が届いたという次第。ひねたノケ者感もあっただけに心底うれしかった。皮肉にも父がその後、阿仁鉱山にまた転勤になったりし、墓があったりで、今でも秋田方面にはたまに遊びに行くことはあるが、同級生と会うことはまずなかった。かろうじて、インターネットで名前を入れて検索すれば、幾人かの消息は知ることができ、中には東京のM市で市議会議員を30年もやっているのもいたし、地元に戻って校長になっているのもいた。そして、NTTの役員やら、森吉山のガイドも…。
170名の卒業のうち50名以上の参加と聞いた。開催は13日の日曜日。だが、自分はあくまでも「転出生」という扱いであったのは少しばかり寂しかった。自分はD組だったが、C組の参加が少なく、転出生がゆえにC組の席に座らされた。二年だったか一年で転校しながら阿仁の病院に医師として勤務したことのあるヤツ(彼もまたネット情報で知ってはいた)もまたC組扱いだった。これは形の上では仕方がない。まぁ、すぐに座は入り乱れてすべての組の席に転々と座ることになる。ほとんどが幼稚園、小学校の頃からの顔なじみばかりだったし、かなりのジイチャン(バアチャン先生は腰を痛めて来なかった)になってしまった当時のクラス担任を呼んだことからして、クラス別の席としたのだろう。
同窓会参加が目的であることは確かだが、まさかそれだけで行くのではもったいない。新幹線で往復していれば楽に決まっている。自分のスタイルからして紅葉見物を目的に加えて当然といったところ。10、11、15日と休暇をとっての六連休。14日は同窓会の有志で森吉山に行くとのこと。せっかくだから参加する。どうせゴンドラで行くのだろうが、四年前の10月10日にゴンドラから眺めた真黄色の紅葉は忘れられない。だが、台風19号の動きが非常に気になっていた。毎日、傘をさして温泉探しをしている図は想像したくもないし、自分には似合わない。9日には、一時間ごとにスマホで北東北の天気をチェックしていた。何とか予定通りに山は歩けそうだ。肝心な同窓会の日は晴れマーク。群馬はヤバそうだなと思ったが頭からすぐに消えた。
ということで、9日に職場からそのまま向かう。最初の目的地は奥入瀬。もちろん、10日の朝に出て10時間近くも東北道を車で走らせるタフネスはすでになく、それだけで丸一日がつぶれる。宮城の娘の家を利用する。そうすれば、翌日のドライブも6時間で済む。午前中には奥入瀬に着けるはず。夜の9時に娘の家に着く。二歳の孫は起きて待っていた。
5時半に娘の家を出発。昨夜はウーロン茶がなかったことが災いした。焼酎を割るためのウーロン茶。缶チューの後は仕方なくかつて飲んでうまかった牛乳割りを3杯飲んで寝た。高速に乗ると、いきなり腹の具合が怪しくなった。PAもSAもかなり先。そのうちに冷や汗が出て、かなりヤバい状態。このまま垂れ流ししながら運転したらどういうことになるのか。それだけは避けたい。もっとも、そうなっていたらこの記事ではそんなことは隠す。120キロ以上で飛ばしてようやくPAのトイレに飛び込んだが、万策が尽きる寸前といった体で、便座に座るや、もしかしてパンツに付いたのではないのかと確認する始末。大事に至らずほっとはしたが、この一回で済むはずもなく、PAやSAに寄る度にトイレに駆け込み、宮城県からなかなか抜け出せず、岩手に入ってようやく落ち着いた。自分は滅多に牛乳は飲まない。体質的に便秘をするからだが(それでいて母は乳腺炎で母乳が出ず、牛乳とヤギの乳で育った)、焼酎に混ぜて飲むと痩せられることだけはわかった。天気が良いのに出だしがどうも芳しくない。
(発荷峠から十和田湖を望む。下の木立の色はまだまだ半端だ)

えらく長い岩手が過ぎ、散々、運転に飽きた頃にようやく十和田ICで高速道から離れた。途中、発荷峠の展望台に上がって十和田湖を一瞥して先を急ぐ。奥入瀬の先の焼山地区でレンタサイクルを11時に予約している。歩けばいいのだろうが、こちらは滝見が目的だし、帰りはバス利用をしたとしても片道14キロは半端じゃない。のんびりと水の流れを楽しんでいる気にはなれない。まして、発荷峠の展望台から周囲の山の景色を眺めた際、紅葉の色づきはまだ先だったのかとがっかりしていた。読みが甘かった。奥入瀬の紅葉は今月末からスタートのようだ。紅葉バックの滝もまた期待できないことがわかって気落ちしている。だから殺風景ながらも奥入瀬沿いの滝見に専念するしかない。
ちなみに、奥入瀬川は十和田湖の水は八戸あたりで太平洋に注ぎ込む。十和田湖側の標高が高い。普通の自転車ではきつそうなので+500円の電動サイクルにしたが、電動はこれまで乗ったこともない。乗り心地の結果としては乗りやすく、乗りづらいものだった。
レンタサイクルを借りる際、受付のネエチャンに聞いた。滝見の沢歩きをするなら長靴でも履いた方がいいのかと。返事はノー。スニーカーで十分、濡れることはないとのこと。本流から外れた双竜の滝、白絹の滝に行くなら必要かもと。ここで紅葉望みなしの追い打ちでさらにガックリ。何だ、結局は観光滝ばかりか。レンタル時間4時間では沢歩きもできまい。ネットで確認すると、奥の二つの滝とも、沢歩きをせずとも小径沿いに行けるようだ。わざわざ見なくともいいようで、自己満足で終わりそうな滝だった。まぁ気分次第、時間次第で対象に含めればいい。
以下、長々と文章を記してもしょうがないし、写真中心にする。ただ、今日は特別なのかは知らないが、日本語よりも中国語が耳に入ることが多かった。いよいよ北東北まで外国人観光客が増えている。
(奥入瀬川。水は澄んではいない)

(「三乱の流れ」というスポットらしい。ちょっとぼんやりしてしまった)

(スローシャッターにすると、我ながらきれいに写る)

(これも滝かと思うが、看板は見あたらなかった。後でまた出てくる。今はちょっと暗い)

(馬門岩)

(「阿修羅の流れ」スポットで)

(シャッタースピード次第で清らかになる)

(ここは「飛金の流れ」スポットだ)

(千筋の滝)

(雲井の滝。ようやく滝らしい滝に出会えた。)

(同じく。近づいてアップで)

(落ち口あたりを)

(滝つぼ)

(これは?滝。五月雨の小滝とでも称したい。滝ではないのだろう)

(岩菅の滝。全容見えず。念のため記す。今、下流から上流の十和田湖に向かっている)

(幻想的だが、車道を隠して撮っている)

(紅葉はこれだもんねぇ。二週間先でしょう)

(チャリを置いて、歩道をしばらく歩く)

(玉簾の滝。ちょつとショボいか)

(一応、落ち口はこうなっていて、見映えさせるのに苦労した)

(白糸の滝)

(滝の下部がきれいな噴水状のヒョングだった)

(これは「双白髪の滝」)

(上をアップ)

(うまいポーズで撮れなかった「姉妹の滝」。これでは水の流れすらわからない。肉眼では確認できたが)

(車道ではない歩道コースにはしっかりした標識がある。車道はアバウト。時間がたっぷりあれば14キロ歩いた方がいいだろう)

(ようやく「銚子大滝」に着いた)

(この滝はやはりこうして化粧して撮った方がいいだろうね)

(銚子大滝は奥入瀬の本流にあるが、右岸側のこの沢が合流して滝になっている。かなり清らかな沢だ。寒沢というらしい)

(寒沢の奥入瀬との合流部)

(しつこいが寒沢の上流。つい気にいってしまった)

(もう子の口だが、この辺で戻ることにする)

(遊歩道を歩けばよかったかなと思いながらも、時間がないのではしょうがない)

(NHKの『ぶらタモリ』でもこれが出ていたような気がする)

(清らかな奥入瀬をつい撮りながら戻る。湖水の流れだから決してきれいなわけではない)

(白布の滝)

(落ち口をかろうじて撮った)

(近づいて。これもまたいい)

(これが真っ赤だったら絵になる)

(再び、阿修羅の流れで)

(同上。その2)

(その3。三脚なしでもこのレベルで十分に撮れる)

(さっき出した滝も陽があたって明るく見えている)

(名残惜しくて1。とはいいながら、何だか同じような写真ばかり撮っている)

(同じく2)

(同じく3となるが、もう少し遅く来ていればと思ってしまう)

(見上げると、色づいているのもある)

(ラストにしておこう。きりがないし、飽きられる)

(焼山レンタサイクルを返却)

2時15分に自転車を返却。タイムリミットの3時まで45分も残っているが、サドルが固くて途中から尻が痛くなった。また、銚子大滝を見、次は五両の滝のつもりでいたが、車道に看板は見あたらず、あきらめた。やはり、遊歩道を歩いた方が看板も設置されて正解なのだろうが、それは時間がたっぷりあればの話。ゆえに子の口までは行かなかった。
途中、自転車の鍵をなくした。ホルダー状の輪から本体が抜け落ちた。探し回っていたら、妙齢のご婦人に声をかけられ、「もしかして鍵ですか?」と聞かれ、「そうなんですよ」と答えると、「これでしょうか。キラっと光ったものがあったものですから」と渡された。一時はどうなることかと思った。携帯は圏外で紛失の連絡もつかない。おかげさまで助かったが、このことをレンタル屋のオニイさんに苦情っぽく「鍵本体の付け方が甘いんじゃないですか」と言うと、「わかりました」だけで、スミマセンの一言もなかった。コノヤロウというよりも、コイツ、バカかの思いが先に立った。きっと、今度は次に借りる人が同じように鍵を落とす。
(蔦温泉に向かう途中で車を止めて)

(蔦温泉旅館)

さて、宿に行くには早過ぎる。こうこともあるだろうと、蔦温泉の裏手に沼の周回コース歩きを用意していた。ここの蔦沼の紅葉は天下一品らしく、見頃は10月中旬から。だが、奥入瀬の紅葉がまだまだでは、蔦沼とて同じだろう。期待はしていない。時間つぶしと明日の歩きの足慣らしと思えばいい。
ところで、ここの蔦温泉だが、同窓会に出る大館市に住む友人とここに一泊するつもりでいたが、結局は予約がとれなかった。この蔦沼の紅葉写真がネットに掲載されて名勝になってしまい、以前はただのひなびた温泉だったが、今は人気旅館になってしまった。
(レンタサイクルは使わずに周回コースを歩く)

(名前はなかったが、こういう沼だか池が点在している)

(蔦沼)

(同じく蔦沼。まったく黄金色の風景にはなっていない)

(手前の葉がいくらか赤くなっている)

(次の沼へ)

(鏡沼)

(月沼)

(無理矢理に赤を添えてみたが寂しすぎ)

(次は東屋があって)

(長沼)

(近くまで行って)

(あ~ぁだねぇ。ため息ばかり…)

(標識があるので道も迷うことはない)

(ブナの樹に生えたキノコ。食べられるにはまだ早いか)

(菅沼)

(ラストのひょうたん沼)

(蔦温泉に戻って今日の行動は終わり)

(まぁ、一応はモミジにもなってはいる)

沼巡りをして駐車場に戻ると大型バスが着いたばかりで、中国語の大騒ぎになっていた。
もう4時を過ぎた。そろそろ宿に行こう。宿は酸ヶ湯温泉もとれず、かろうじて八甲田温泉の旅館に空きがあった。不人気な温泉郷なのだろう。温泉街に人通りはなかった。
チェックインをしてすぐに風呂に行く。湯船の温泉は滅茶苦茶に熱かった。自分一人だけだったし、水を入れようかと迷ったが、本来は熱い湯が好きだから、我慢して入った。30秒ももたなかった。逃げるように風呂から上がると、全身が真っ赤になっていた。おそらくは50℃近くはあったのだろう。これでは温泉ゆったり気分にもなれず、露天側に入りなおす。この露天もまた熱いが、内風呂よりはマシ。ようやくのんびりした。
身体を洗っていると、他の客が入って来た。そのオッサン、熱い、熱いと大騒ぎ。水を入れたがって同意を求められたので、もう内風呂には入るつもりもなかったので了解した。
夕食でビールを一本(中瓶)、調子づいて冷酒を二本飲んだ。ポツンと飲んで食べているのは自分だけ。周囲はすべて夫婦者やら仲間どうし。食事をしたらもう用事はない。部屋に戻って、敷かれていた布団に寝そべってテレビで台風情報を見たり、本を読んでいたらそのまま寝てしまった。目が覚めたのは夜中の1時半。5時間近く寝ていたようだ。やはり運転疲れだろうか。もう歳だねぇ。せっかくだからともう一度風呂へ。露天にゆっくりと浸かる。そしてまた部屋に戻って、今度は布団をかけて電気を消して寝た。案外に長い一日だった。
しかし、今日は期待した紅葉は早すぎた。色づきを感じただけで終わり。明日と明後日、そして森吉山にかけることにしよう。
どうでもいいことだが、今回はヤマビルにさいなまれることはなかった。
秋田の中学校の同窓会が卒業後ん十年ぶりに行われた。その阿仁合中学校を自分は卒業していない。なぜなら父が単身赴任していた院内鉱山から足尾鉱業所に転勤となり、三年の二学期を終えてから足尾中学校に転校している。後で知れば、そんな状態でも栃木なり隣接の群馬の桐生付近の高校に進学できたのだが、父は無知で無情だった。担任教師のアドバイスもなかった。して、卒業直前に転校することになった。だから卒業生名簿に載っていない以上、同窓会の知らせがなくて当然だが、秋田の同級生何人かと年賀状はずっと交換していて、その一人が今回の幹事役にオレの住所を知らせ、案内書が届いたという次第。ひねたノケ者感もあっただけに心底うれしかった。皮肉にも父がその後、阿仁鉱山にまた転勤になったりし、墓があったりで、今でも秋田方面にはたまに遊びに行くことはあるが、同級生と会うことはまずなかった。かろうじて、インターネットで名前を入れて検索すれば、幾人かの消息は知ることができ、中には東京のM市で市議会議員を30年もやっているのもいたし、地元に戻って校長になっているのもいた。そして、NTTの役員やら、森吉山のガイドも…。
170名の卒業のうち50名以上の参加と聞いた。開催は13日の日曜日。だが、自分はあくまでも「転出生」という扱いであったのは少しばかり寂しかった。自分はD組だったが、C組の参加が少なく、転出生がゆえにC組の席に座らされた。二年だったか一年で転校しながら阿仁の病院に医師として勤務したことのあるヤツ(彼もまたネット情報で知ってはいた)もまたC組扱いだった。これは形の上では仕方がない。まぁ、すぐに座は入り乱れてすべての組の席に転々と座ることになる。ほとんどが幼稚園、小学校の頃からの顔なじみばかりだったし、かなりのジイチャン(バアチャン先生は腰を痛めて来なかった)になってしまった当時のクラス担任を呼んだことからして、クラス別の席としたのだろう。
同窓会参加が目的であることは確かだが、まさかそれだけで行くのではもったいない。新幹線で往復していれば楽に決まっている。自分のスタイルからして紅葉見物を目的に加えて当然といったところ。10、11、15日と休暇をとっての六連休。14日は同窓会の有志で森吉山に行くとのこと。せっかくだから参加する。どうせゴンドラで行くのだろうが、四年前の10月10日にゴンドラから眺めた真黄色の紅葉は忘れられない。だが、台風19号の動きが非常に気になっていた。毎日、傘をさして温泉探しをしている図は想像したくもないし、自分には似合わない。9日には、一時間ごとにスマホで北東北の天気をチェックしていた。何とか予定通りに山は歩けそうだ。肝心な同窓会の日は晴れマーク。群馬はヤバそうだなと思ったが頭からすぐに消えた。
ということで、9日に職場からそのまま向かう。最初の目的地は奥入瀬。もちろん、10日の朝に出て10時間近くも東北道を車で走らせるタフネスはすでになく、それだけで丸一日がつぶれる。宮城の娘の家を利用する。そうすれば、翌日のドライブも6時間で済む。午前中には奥入瀬に着けるはず。夜の9時に娘の家に着く。二歳の孫は起きて待っていた。
5時半に娘の家を出発。昨夜はウーロン茶がなかったことが災いした。焼酎を割るためのウーロン茶。缶チューの後は仕方なくかつて飲んでうまかった牛乳割りを3杯飲んで寝た。高速に乗ると、いきなり腹の具合が怪しくなった。PAもSAもかなり先。そのうちに冷や汗が出て、かなりヤバい状態。このまま垂れ流ししながら運転したらどういうことになるのか。それだけは避けたい。もっとも、そうなっていたらこの記事ではそんなことは隠す。120キロ以上で飛ばしてようやくPAのトイレに飛び込んだが、万策が尽きる寸前といった体で、便座に座るや、もしかしてパンツに付いたのではないのかと確認する始末。大事に至らずほっとはしたが、この一回で済むはずもなく、PAやSAに寄る度にトイレに駆け込み、宮城県からなかなか抜け出せず、岩手に入ってようやく落ち着いた。自分は滅多に牛乳は飲まない。体質的に便秘をするからだが(それでいて母は乳腺炎で母乳が出ず、牛乳とヤギの乳で育った)、焼酎に混ぜて飲むと痩せられることだけはわかった。天気が良いのに出だしがどうも芳しくない。
(発荷峠から十和田湖を望む。下の木立の色はまだまだ半端だ)

えらく長い岩手が過ぎ、散々、運転に飽きた頃にようやく十和田ICで高速道から離れた。途中、発荷峠の展望台に上がって十和田湖を一瞥して先を急ぐ。奥入瀬の先の焼山地区でレンタサイクルを11時に予約している。歩けばいいのだろうが、こちらは滝見が目的だし、帰りはバス利用をしたとしても片道14キロは半端じゃない。のんびりと水の流れを楽しんでいる気にはなれない。まして、発荷峠の展望台から周囲の山の景色を眺めた際、紅葉の色づきはまだ先だったのかとがっかりしていた。読みが甘かった。奥入瀬の紅葉は今月末からスタートのようだ。紅葉バックの滝もまた期待できないことがわかって気落ちしている。だから殺風景ながらも奥入瀬沿いの滝見に専念するしかない。
ちなみに、奥入瀬川は十和田湖の水は八戸あたりで太平洋に注ぎ込む。十和田湖側の標高が高い。普通の自転車ではきつそうなので+500円の電動サイクルにしたが、電動はこれまで乗ったこともない。乗り心地の結果としては乗りやすく、乗りづらいものだった。
レンタサイクルを借りる際、受付のネエチャンに聞いた。滝見の沢歩きをするなら長靴でも履いた方がいいのかと。返事はノー。スニーカーで十分、濡れることはないとのこと。本流から外れた双竜の滝、白絹の滝に行くなら必要かもと。ここで紅葉望みなしの追い打ちでさらにガックリ。何だ、結局は観光滝ばかりか。レンタル時間4時間では沢歩きもできまい。ネットで確認すると、奥の二つの滝とも、沢歩きをせずとも小径沿いに行けるようだ。わざわざ見なくともいいようで、自己満足で終わりそうな滝だった。まぁ気分次第、時間次第で対象に含めればいい。
以下、長々と文章を記してもしょうがないし、写真中心にする。ただ、今日は特別なのかは知らないが、日本語よりも中国語が耳に入ることが多かった。いよいよ北東北まで外国人観光客が増えている。
(奥入瀬川。水は澄んではいない)

(「三乱の流れ」というスポットらしい。ちょっとぼんやりしてしまった)

(スローシャッターにすると、我ながらきれいに写る)

(これも滝かと思うが、看板は見あたらなかった。後でまた出てくる。今はちょっと暗い)

(馬門岩)

(「阿修羅の流れ」スポットで)

(シャッタースピード次第で清らかになる)

(ここは「飛金の流れ」スポットだ)

(千筋の滝)

(雲井の滝。ようやく滝らしい滝に出会えた。)

(同じく。近づいてアップで)

(落ち口あたりを)

(滝つぼ)

(これは?滝。五月雨の小滝とでも称したい。滝ではないのだろう)

(岩菅の滝。全容見えず。念のため記す。今、下流から上流の十和田湖に向かっている)

(幻想的だが、車道を隠して撮っている)

(紅葉はこれだもんねぇ。二週間先でしょう)

(チャリを置いて、歩道をしばらく歩く)

(玉簾の滝。ちょつとショボいか)

(一応、落ち口はこうなっていて、見映えさせるのに苦労した)

(白糸の滝)

(滝の下部がきれいな噴水状のヒョングだった)

(これは「双白髪の滝」)

(上をアップ)

(うまいポーズで撮れなかった「姉妹の滝」。これでは水の流れすらわからない。肉眼では確認できたが)

(車道ではない歩道コースにはしっかりした標識がある。車道はアバウト。時間がたっぷりあれば14キロ歩いた方がいいだろう)

(ようやく「銚子大滝」に着いた)

(この滝はやはりこうして化粧して撮った方がいいだろうね)

(銚子大滝は奥入瀬の本流にあるが、右岸側のこの沢が合流して滝になっている。かなり清らかな沢だ。寒沢というらしい)

(寒沢の奥入瀬との合流部)

(しつこいが寒沢の上流。つい気にいってしまった)

(もう子の口だが、この辺で戻ることにする)

(遊歩道を歩けばよかったかなと思いながらも、時間がないのではしょうがない)

(NHKの『ぶらタモリ』でもこれが出ていたような気がする)

(清らかな奥入瀬をつい撮りながら戻る。湖水の流れだから決してきれいなわけではない)

(白布の滝)

(落ち口をかろうじて撮った)

(近づいて。これもまたいい)

(これが真っ赤だったら絵になる)

(再び、阿修羅の流れで)

(同上。その2)

(その3。三脚なしでもこのレベルで十分に撮れる)

(さっき出した滝も陽があたって明るく見えている)

(名残惜しくて1。とはいいながら、何だか同じような写真ばかり撮っている)

(同じく2)

(同じく3となるが、もう少し遅く来ていればと思ってしまう)

(見上げると、色づいているのもある)

(ラストにしておこう。きりがないし、飽きられる)

(焼山レンタサイクルを返却)

2時15分に自転車を返却。タイムリミットの3時まで45分も残っているが、サドルが固くて途中から尻が痛くなった。また、銚子大滝を見、次は五両の滝のつもりでいたが、車道に看板は見あたらず、あきらめた。やはり、遊歩道を歩いた方が看板も設置されて正解なのだろうが、それは時間がたっぷりあればの話。ゆえに子の口までは行かなかった。
途中、自転車の鍵をなくした。ホルダー状の輪から本体が抜け落ちた。探し回っていたら、妙齢のご婦人に声をかけられ、「もしかして鍵ですか?」と聞かれ、「そうなんですよ」と答えると、「これでしょうか。キラっと光ったものがあったものですから」と渡された。一時はどうなることかと思った。携帯は圏外で紛失の連絡もつかない。おかげさまで助かったが、このことをレンタル屋のオニイさんに苦情っぽく「鍵本体の付け方が甘いんじゃないですか」と言うと、「わかりました」だけで、スミマセンの一言もなかった。コノヤロウというよりも、コイツ、バカかの思いが先に立った。きっと、今度は次に借りる人が同じように鍵を落とす。
(蔦温泉に向かう途中で車を止めて)

(蔦温泉旅館)

さて、宿に行くには早過ぎる。こうこともあるだろうと、蔦温泉の裏手に沼の周回コース歩きを用意していた。ここの蔦沼の紅葉は天下一品らしく、見頃は10月中旬から。だが、奥入瀬の紅葉がまだまだでは、蔦沼とて同じだろう。期待はしていない。時間つぶしと明日の歩きの足慣らしと思えばいい。
ところで、ここの蔦温泉だが、同窓会に出る大館市に住む友人とここに一泊するつもりでいたが、結局は予約がとれなかった。この蔦沼の紅葉写真がネットに掲載されて名勝になってしまい、以前はただのひなびた温泉だったが、今は人気旅館になってしまった。
(レンタサイクルは使わずに周回コースを歩く)

(名前はなかったが、こういう沼だか池が点在している)

(蔦沼)

(同じく蔦沼。まったく黄金色の風景にはなっていない)

(手前の葉がいくらか赤くなっている)

(次の沼へ)

(鏡沼)

(月沼)

(無理矢理に赤を添えてみたが寂しすぎ)

(次は東屋があって)

(長沼)

(近くまで行って)

(あ~ぁだねぇ。ため息ばかり…)

(標識があるので道も迷うことはない)

(ブナの樹に生えたキノコ。食べられるにはまだ早いか)

(菅沼)

(ラストのひょうたん沼)

(蔦温泉に戻って今日の行動は終わり)

(まぁ、一応はモミジにもなってはいる)

沼巡りをして駐車場に戻ると大型バスが着いたばかりで、中国語の大騒ぎになっていた。
もう4時を過ぎた。そろそろ宿に行こう。宿は酸ヶ湯温泉もとれず、かろうじて八甲田温泉の旅館に空きがあった。不人気な温泉郷なのだろう。温泉街に人通りはなかった。
チェックインをしてすぐに風呂に行く。湯船の温泉は滅茶苦茶に熱かった。自分一人だけだったし、水を入れようかと迷ったが、本来は熱い湯が好きだから、我慢して入った。30秒ももたなかった。逃げるように風呂から上がると、全身が真っ赤になっていた。おそらくは50℃近くはあったのだろう。これでは温泉ゆったり気分にもなれず、露天側に入りなおす。この露天もまた熱いが、内風呂よりはマシ。ようやくのんびりした。
身体を洗っていると、他の客が入って来た。そのオッサン、熱い、熱いと大騒ぎ。水を入れたがって同意を求められたので、もう内風呂には入るつもりもなかったので了解した。
夕食でビールを一本(中瓶)、調子づいて冷酒を二本飲んだ。ポツンと飲んで食べているのは自分だけ。周囲はすべて夫婦者やら仲間どうし。食事をしたらもう用事はない。部屋に戻って、敷かれていた布団に寝そべってテレビで台風情報を見たり、本を読んでいたらそのまま寝てしまった。目が覚めたのは夜中の1時半。5時間近く寝ていたようだ。やはり運転疲れだろうか。もう歳だねぇ。せっかくだからともう一度風呂へ。露天にゆっくりと浸かる。そしてまた部屋に戻って、今度は布団をかけて電気を消して寝た。案外に長い一日だった。
しかし、今日は期待した紅葉は早すぎた。色づきを感じただけで終わり。明日と明後日、そして森吉山にかけることにしよう。
どうでもいいことだが、今回はヤマビルにさいなまれることはなかった。
同じコメントが三本入っていたので消させてもらいました。
八幡平の紅葉がきれいなことは予測もできましたが、一昨年に行っていましたから、今年は別のところに目を向けました。翌日に行きたいところもあったので、その関係での奥入瀬です。
奥入瀬の紅葉は、事前に、行く前からまだ早いことは暗にわかっていましたので、それほどの落胆はありません。
森吉山はあくまでも自分一人で行ったわけではなく、同窓会の延長です。ゴンドラで上がって下る物見遊山のようなものですから、ゴンドラからの眺めを期待していたというところですね。
ちなみに奥入瀬渓流や十和田湖は,小学生の頃,夏休みの家族旅行で行ったことがあます。
その時は,阿修羅の流れの先から子ノ口の水門まで遊歩道を歩きましたが,さすがに40年以上前だから,今もって記憶が鮮明なのは,雲井の滝と銚子大滝,子ノ口水門くらいですケドね。
その銚子大滝,やはり昔に比べると水量が少ないですネ。十和田湖の水位の低下で,放水量が制限されているようですが,最近は雨も増えていると思うんだケド。
それと双竜の滝は,是非,見ていただきたかったですヨ。自分が行った頃は,まだ見つかっていなかったと思いますが,自分が唯一奥入瀬で見たい滝でもあります。
ところで,自分の滝好きは,親父譲りではありませんヨ。前コメで勘違いされるかとは思いましたケドね。
ちなみに,物心付いた頃から滝好きだった自分に,親父の方が振り回されて,観光滝に連れて行ってくれたダケのことですヨ。
今回の記事は自分でもあまり面白みがなく、又従兄弟からのコメントで終わりかと思っていました。ありがとうございます。
双竜の滝ですか。失敗しましたね。今さら仕方ありませんが。
雲井の滝の上にある滝なんですね。少し脇を登って行けば見られたようで、とにかく数を稼がなきゃと自転車で急いで巡ったわけですが、「渓流マップ」に記された奥入瀬から離れたところに存在する滝は時間がかかるからやめにして、とにかく奥入瀬沿いを優先して見てしまいました。
正直のところ、銚子大滝と雲井の滝、白布の滝以外は、あまり見映えのしないというか、白糸の滝あたりは全容が見えずに、がっかりしたところがありましたね。
「見つかっていなかった」ということは、奥入瀬にそそぐ沢沿いにはまだまだ、隠れた滝がありそうですね。
今後、行く機会があるかはともかく、紅葉の奥入瀬を見られなかったことは残念に思っていますので、改めて行く際には忘れずに双竜の滝を見て来ることにしましょう。
私の一方的な勘違い、失礼しました。しかし、瀑泉さんの滝好きは相当に古い経歴なんですね。お見それしましたよ。
大変ご無沙汰しております。遅コメで失礼します。
ここのところ、山に行けない日々が続いてますが、皆さまのブログを拝見しては山へ行った気分に浸ってます。東北の紅葉はいつか見てみたいものです。
さて2年前に訪れた発荷峠から展望や奥入瀬渓流懐かしく拝見しました。私が行った時は雨降りで増水の濁流で奥入瀬の良さが台無しでしたが、雨に濡れた森の雰囲気は良かったです。それにしても滝が多いですね。そんなに滝があった印象は薄いのですが、滝に目が向かなかったのは思い入れの違いなのか、それとも次に岩手山へ移動するため焦っていたのかもしれません。八甲田山も気になってますので、じっくり拝見させていただきます。
そうでしたね。HIDEJIさんは二年前の九月に八甲田山と岩木山を歩かれていたようですね。
九月では紅葉もまだ早いでしょう。奥入瀬の魅力は何といっても沿線の紅葉で、タイミングが良ければ、私もレンタサイクルを借りて失敗したなぁといった思いになったでしょうが、むしろレンタサイクルを借りるにはタイミングが良くて、つまり紅葉には数週間早く、滝見に集中することができたということです。
奥入瀬あたりの滝は典型的な観光滝で、だれでも見ることができます。その分、気分的にはいくらきれいでも充実感なんてものからはほど遠い。瀑泉さんのコメントにある、観光客が訪れないような「双竜の滝」でも見ていれば、少しは感慨も違ったと思います。
HIDEJIさんの八甲田山記事は改めて拝見しましたが、定番コースのようで、宮様コースまでは大回りしなかったようですね。まぁ、それはそれで正解でしょうが、陸奥湾が真下に見える光景は圧巻ですよ。
宮様コースの上毛無岱での合流点がどこだったか気づきませんでしたが、私が最初に見た湿原のベンチ、丸沼の手前あたりだったようですね。
私もHIDEJIさん同様に、たまたま今回は同窓会があったので山をついでに歩きましたが、戻ったらさっぱりですよ。こちらの紅葉はこれからでしょうが、今年の紅葉はあまり期待できそうにないし、果たして足繁く通うことになるか…どうも現時点ではねぇ。近くの紅葉情報をネット情報で確認してからの話ですね。