![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/da/914583377bf12c72c5f0efdf13c26bcd.jpg)
<以下のブログには誤記があります。「キャン沢」と「RR氏尾根」の位置が誤ったままで記事内容が展開しております。「烏ケ森の住人」さんと、「足尾のRR」さんのコメントも合わせお読みください。>
◎2012年10月27日(土)
先週歩いた赤倉山ではあるが、足尾のRR氏からコメントをいただき、深沢以外のルートとして、キャン沢右手の尾根からも登れるらしい。しかし、そのキャン沢なる沢がどこにあるのかまったく分からない。おそらく、無料駐車場付近にある沢だろうか。同駐車場から上には、尾根が数本出ている。ネット記事にも見かけず、歩けそうな尾根に取り付いて登ってみるしかないだろう。だが、この付近から松木にかけては、大々的な山腹工事が施されている。現に、無料駐車場の裏手も工事中だった。一筋縄ではいくまい。帰路だけは、烏ケ森さんが先日登られた久蔵沢寄りの北西尾根で下りるつもりでいる。いろいろなルートを、地形図にマーカーを引いては楽しんでみる。この段階では、崖マークもいともあっさりと迂回して、簡単に歩けてしまうのである。
昨日の袈裟丸山に引き続きのため、朝、起きられるかなと気になったが、やはり老化現象か、いつもの早い時間に目が覚めてしまった。山歩きには遅い時間ではあるが、今日はそんなに長時間にはならないだろうと踏んでいる。国道122号線はやけに車が多い。日光方面への紅葉狩りだろうか。道の駅には寄らずに素通り。変なクセになっていなくて良かった。みどり市に入るあたりから、嫌な予感。路面が濡れている。明け方まで雨が降っていたようだ。これが足尾まで続いている。今日は晴れのマークが付いていたはずだったが、ガスがかかって、高いところはかなり霞んでいる。
(駐車場から。正攻法でこの尾根がいいと思える)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/78/1d3026b424e9c50c88d3bfcb12b28d94.jpg)
(展望台にまずは向かう)
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(ここから入り)
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(林道に出会い、仕切り直し)
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7時40分、無料駐車場に到着。車が10台ほどあった。人の気配はすでにない。ここに車を置いてどこを歩くのだろう。親水公園の駐車場が満杯なのだろうか。皆さん、社山か中倉山だったりして。ガスも晴れないままだ。この中を歩くのはつらいだろう。赤倉山方面に向かう尾根の末端が3本見えた。左はキレというよりもガケ尾根、右は急で脆そうなザレ場続き。真ん中がおとなしそうで取り付きやすいようだ。これにしよう。すぐに出発。駐車場の右手に「第2展望台」の案内板があり、「展望台」と「遊歩道」に分かれる。展望台に行って、まずは尾根の様子を見よう。右手に砂防ダムが続いていた。これがキャン沢であることは後で知った。展望台は中尾根と右尾根(以降、便宜的に「RR氏尾根」)の間にある。RR氏尾根は当初から論外。中尾根の上はガスで見えないが、何とか登れそう。遊歩道に引き返し、シカ除けネットを越えて灌木の中に入り込む。丸太の土留めが数段。この丸太が腐っていて登りづらい。さらに枯葉で滑る。そしてクモの巣。たちまちズボンにはドロがつき、ぐっしょりになった。林道に出た。余計な歩きをしてしまったようだ。
(シカがもがいていた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/8a/d2834c52672bb45b8e8de204219b9599.jpg)
また、ネットを越えて進む。腰高の草がボウボウとしている。たっぷりも水気も含んでいる。踏み跡はあるのかないのかよく分からんといった状態。一気に高くなった。駐車場を見下ろせ、松木川の上流部が見える。大平山はガスの中。晴れてきそうな感じはある。しかし、こんな歩きがずっと続くとしたら、かなりつらい。近くでドタバタと音がする。ケモノの気配だ。身構える。そっと覗くと、鹿がネットにツノを引っかけてもがいていた。子鹿とはいっても、体長1m20cmはあった。かなり動き回ったせいか、ネットのヒモが複雑にツノに絡んでいる。見過ごすわけにもいくまい。このままでは抜けられずに死んでしまう。ましてや、自分の登って来る気配で逃げたところをひっかけたのではと思うと余計に不憫である。ヒモを解いてやろうと近づくが、暴れて抵抗する。何とか、頭を押さえつけたが、足でケリを入れてくるわ、頭を突いてくるわで、どうにもならない。その間に、巻かれ具合を確認すると、これでは、簡単にはほどけそうにない。最早これまでとナイフを出す。別に産地直送にするつもりはない。救出活動である。ネットを切るしかあるまい。しかし、このネットの素材はかなり丈夫な化繊なのか、ナイフが切れないのか、作業もさっぱりと進まない。なかなか根気がいる。ナイフは缶切りやら栓抜きが付いているオモチャのようなナイフだ。1本ずつやるしかない。その間、鹿は暴れ、たまにこっちに向かって突いてくる。そして、最後の太いのが1本、これは、素材を一旦ばらして、繊維を一本ずつ切っていった。解いた瞬間にこっちに向かってきたらたまったものではないなと心配したが、反対側に逃げて行った。巻き付けたままのヒモからは、いずれ、ツノが落ちる際に解放されるだろう。ネットに大きな穴が開いてしまった。このままではまずいので、手持ちのビニールヒモで、ある程度は補強する。ネット切りも、器物破損か建造物破損の犯罪になるのではないのか。シカたがない話だ。20分のロス。後で考えると、化繊製のネット、ライターで火をつけて燃やした方が、手っ取り早く解放してやれたかもしれない。シカには悪いことをしてしまった。こちらも気が動転していた。
(こんなのが目の前に現れた。モノルールの軌道みたいだ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/86/9fda808e6b02955ac0bf135273a5fa38.jpg)
ヤブの中の歩きは相変わらず続いた。シカ除けネットも、越えたと思うとすぐに次のネットが待っている。そのうちに、工事用のレールが現れた。どうも、左手・北側から尾根に上がってきている工事らしい。右往左往にレールや金属製の作業道や足場が走り、これでは作業現場に入り込んでしまったようなものだ。RR氏からのコメントに「工事現場の尾根」という記載があったが、これがまさしく工事現場の尾根のようだ。ということは、右下に望むのがキャン沢で、これを挟んで向かいに見える尾根をRR氏は歩かれたということか。上部は早々に樹林帯になってはいるが、下はザレた急峻そうな尾根だ。あそこを歩くのはちょっと信じがたい。レールにふいに手をかけると、手袋にべったりとグリスが付いてしまった。別の軍手に履き替える。
(おあつらえ向きの階段)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/2e/ef422cf3cb8af3e9e71846519fbbb048.jpg)
工事用尾根になってしまいながらも、失敗したと思うのは早計であった。お手頃に、尾根の中央に金属製の階段が据えられている。これを使わない手はない。今のところ、工事が始まる気配はないが、キャン沢下の作業場にはマイクロバスが駐まっている。工事スタッフが上がってきてから、うろうろしている姿を見られたのでは具合が悪い。ちょっと急ぐ。工事用の金属通路や階段は途中で途切れ、上でまた現れたりするが、その間に太い針金の編み目状のネットが敷かれていて、これが登山靴では滑って、登りづらい。迂回しようにも、左はキレ、右はガレている。越えるのに苦心した。これが数か所。
(工事区間は終わり、静かなザレ尾根になった。右手の尾根はRR氏尾根の合流)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/e4/ee6e04b290522034dc8b94a9eb6de2ee.jpg)
(大平山も中倉山も見えない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/d8/20ef02953b04d1e068caeaac712441b5.jpg)
(さらに備前楯もこんな感じ。手前に金龍山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/5d/162cba2108bbec025ec4cee22c970258.jpg)
(歩いた尾根を見下ろす。ここからは先が見えない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/0f/14bccfba5a7f5d48bf7f6a2c89d69a35.jpg)
そろそろ工事箇所も終わったようだ。あとは、支えのワイヤーが上に延びているだけだ。ザレた斜面を登ると、静かな尾根になった。やがて、ワイヤーも消えた。さて、このまま、この尾根を辿って行く気持ちが喪失しつつある。天気も回復しないままだ。ここからは、岩場続きのようだ。ヤセ尾根になりつつある。大きな石がゴロゴロし、濡れたままの石が滑る。RR氏尾根との間隔が狭まり、やがて合流するだろう。RR氏尾根、目線では、同じ標高ですでに樹林になっている。自分が歩いて来た尾根もまた、見下ろすと急峻だ。適当なところで見切りをつけた方がいいかもしれない。何やら、ゴトゴトと音がする。ケーブルが回り始めたのだろうか。作業が始まったか。
(ペンキマーク)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/39/12b70d4e816b2cce529fcac913259214.jpg)
(ヤセてきた)
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(もう、ここでおしまいにしておこう)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/5b/8bc7552cfa3de6246b17a5b1e4a302a4.jpg)
(RR氏尾根。先でストーンと落ちている)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/06/35d8bd7711cf2ef809d7bbfa2e105e20.jpg)
(北側の尾根。岩は脆く、岩登りの対象にもならないだろう)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/ea/b6340f8b40e74414e924405242f9e58e.jpg)
さらに上に行ってみる。岩に手をかけるとポロポロと崩れる。やがて、ペンキの矢印マークを発見。色が落ちかけ、かなり古そうだ。随所にある。色は赤から青に変わる。最初、この尾根を歩く人がいる時代もあったのかなという思いであったが、赤ペンキの「岩アンカ↑」の文字を見て、これはやはり工事用の矢印であることを認識した。目の前に大きな岩が見えた。この大岩を越えると、やがて樹林帯になり、RR氏尾根と合流し、傾斜も緩くなって赤倉山山頂に至るのであろう。せいぜい1時間半程度のものかもしれない。岩も左右から巻けそうだ。でも、もうこの辺でやめておこう。このまますんなりとは行けそうにもない気がするである。もっと気になるのは空模様。雨がいつ降り出してもおかしくはない状況のままだ。下ることにしよう。あんパンを一個食べ、タバコを一本。何だか、工事現場見学になっちまったなぁ。標高1,200mで撤退。9時40分。
(沢を下る。やがて、左から沢が2、3本入り込む)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/20/c2d1b00767b0a2702e685b824e194ef2.jpg)
この尾根をそのまま下るつもりはない。上部のザレ場で滑ったら、奈落の底だ。ちょっと下で、キャン沢に向かう踏み跡を見つけていた。あれを辿って、キャン沢を下ろう。踏み跡はすぐに消えたが沢に出た。水がチョロチョロと流れている。下は岩盤のようで、これが滑る。小尾根(というよりも小高いところ)を見つけて、乗り移る。この小尾根、脆い尾根で、大岩がどーんとあったりして、結局、沢に下りて歩いた方がいい。倒木もあって、荒れた沢だ。やがて、左からの沢に吸収された。今度は、大きな石がゴロゴロしている沢になった。石の並びが不安定で、足を置くたびに落としてしまう。自分の踏み外した石が後になって追いかけてきて、ふくらはぎを激打した。しばらく涙を流す。何とも歩きにくい沢で、歩きやすいところを見つけては歩いたが、結局はどこを歩いても同じ。そのうちに、また、左からの沢に合流。左手に大岩が見える。
(ようやく最初のダムが見えた。大岩の左先はRR氏尾根)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/b2/ce05a356d15882e904afdd278af1c3b0.jpg)
(下部から沢を見上げる)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/4d/eaaacdd031aa22dce4baae4c6b06a412.jpg)
(最初の砂防ダム)
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ゴロゴロ沢がずっと続き、嫌になったところでダムが見えた。その先にもいくつかありそうだ。最初のダムは左から巻く。2つ目も左から。3つ目も左からと思ったが、右手に工事用の足場の渡しが見えた。これを利用させていただく。ついでにダムのプレートを読むと「大畑沢二号堰堤」となっている。キャン沢ではなく大畑沢?わけが分からなくなった。足場を渡ると、おかしなヤブの中に入り込んでしまった。木の柵があって、木はボロボロ。足もかけられず、手もかけられず、高さは低いので下に飛び降りた。ヤブから出るとまたダム。まったくしつこい。実はまだ先にもう一つあった。右手にプレハブの工事事務所が見えた。そこに行けば、車道に出られるだろうと、これまたヤブの中を、背をかがめてフェンス沿いに進んで行くと、事務所の前には車が一台。これはまずい。引き返す。コソ泥のようなことをしている。
(ようやく車道も近くなったが、左のヤブに入る)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/65/40fe80f3c23da48606652c75b48c2bf3.jpg)
(車道から振り返って赤倉山。右寄りがキャン沢。正面が歩いた尾根で、右がRR氏尾根)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/a2/abc213de86efd1d72d32478964ae12c5.jpg)
最後のダムを左から巻き、ようやくダムエリアから抜け出す。右手は小さなダムがさらに連続し、その上に、遊歩道の橋らしきものが見える。左を観察すると、RR氏尾根には、この辺から取り付けそうだ。すぐにも尾根に乗れるだろう。ただ、それだけの話。その先は危ういところの連続か。またヤブこぎに復帰。バタバタと羽ばたきがして、キジが目の前を飛んでいった。足尾にもいるんだ。ようやく車道に出た。ここは、下りもえらく長かった。正直のところ、もうこりごりだ。駐車場に向かうと、右手に林道の分岐。そこには「松木山麓(キャン沢)工事作業所○○土建」と記された看板があり、立入禁止になっている。立入禁止の区間をずっと歩いてきたわけだが、この看板から察するに、3~4本あった沢を総称してキャン沢と呼ぶのであろうか。この「キャン」とは何だろう。当て字だろうか。この年代では、スージー・クワトロの「Can the Can」のイメージしか想起しないのも悲しい話。いずれにせよ、この界隈の尾根から赤倉山を目指すのは、行けなくはないが、急だったり、ザレ場があったり、工事現場だったりで、お薦めはできないというのが結論だろう。烏ケ森さん尾根の後追いは、別の機会にしておこう。
(色付きはいいのだが、今日はそれどころではなかった)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/bd/24ff558904841fef52f299fd84fae59c.jpg)
11時10分、駐車場に着くと、裏手の工事をやっていた。車の数はそのまま。他県ナンバーがずらりだから、ハイカーのものだろう。こんな曇りの中では、紅葉もぱっとしないだろう。着替えを済ませて帰宅。間藤駅で何十人ものハイカーが駅舎から出て来るのを見かけた。こんな時間、どこに行くにしても半端な時間だ。帰宅して調べると、11時38分着のトロッコ列車というのがあった。これか。皆さん、松木の方に向かっていたから、探索のハイカーだろう。こういうことで我慢できる方々が何ともうらやましい。
※翌朝起きると、右肩と左肩がひどく痛かった。右腕が背中に回らない。どうしてだろう。思うに、しゃがみスタイルで、ネットを切りながら、シカを押さえつけていた無理な姿勢が影響したのかもしれない。
(本日の軌跡は都合により削除)
◎2012年10月27日(土)
先週歩いた赤倉山ではあるが、足尾のRR氏からコメントをいただき、深沢以外のルートとして、キャン沢右手の尾根からも登れるらしい。しかし、そのキャン沢なる沢がどこにあるのかまったく分からない。おそらく、無料駐車場付近にある沢だろうか。同駐車場から上には、尾根が数本出ている。ネット記事にも見かけず、歩けそうな尾根に取り付いて登ってみるしかないだろう。だが、この付近から松木にかけては、大々的な山腹工事が施されている。現に、無料駐車場の裏手も工事中だった。一筋縄ではいくまい。帰路だけは、烏ケ森さんが先日登られた久蔵沢寄りの北西尾根で下りるつもりでいる。いろいろなルートを、地形図にマーカーを引いては楽しんでみる。この段階では、崖マークもいともあっさりと迂回して、簡単に歩けてしまうのである。
昨日の袈裟丸山に引き続きのため、朝、起きられるかなと気になったが、やはり老化現象か、いつもの早い時間に目が覚めてしまった。山歩きには遅い時間ではあるが、今日はそんなに長時間にはならないだろうと踏んでいる。国道122号線はやけに車が多い。日光方面への紅葉狩りだろうか。道の駅には寄らずに素通り。変なクセになっていなくて良かった。みどり市に入るあたりから、嫌な予感。路面が濡れている。明け方まで雨が降っていたようだ。これが足尾まで続いている。今日は晴れのマークが付いていたはずだったが、ガスがかかって、高いところはかなり霞んでいる。
(駐車場から。正攻法でこの尾根がいいと思える)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/78/1d3026b424e9c50c88d3bfcb12b28d94.jpg)
(展望台にまずは向かう)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/ef/1c2959837cecc288b52a8039961e16dc.jpg)
(ここから入り)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/d9/712ea5dc32e84a63a05612f2ba8d8db2.jpg)
(林道に出会い、仕切り直し)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ad/446f02a9610580ef95d07012c3d094c8.jpg)
7時40分、無料駐車場に到着。車が10台ほどあった。人の気配はすでにない。ここに車を置いてどこを歩くのだろう。親水公園の駐車場が満杯なのだろうか。皆さん、社山か中倉山だったりして。ガスも晴れないままだ。この中を歩くのはつらいだろう。赤倉山方面に向かう尾根の末端が3本見えた。左はキレというよりもガケ尾根、右は急で脆そうなザレ場続き。真ん中がおとなしそうで取り付きやすいようだ。これにしよう。すぐに出発。駐車場の右手に「第2展望台」の案内板があり、「展望台」と「遊歩道」に分かれる。展望台に行って、まずは尾根の様子を見よう。右手に砂防ダムが続いていた。これがキャン沢であることは後で知った。展望台は中尾根と右尾根(以降、便宜的に「RR氏尾根」)の間にある。RR氏尾根は当初から論外。中尾根の上はガスで見えないが、何とか登れそう。遊歩道に引き返し、シカ除けネットを越えて灌木の中に入り込む。丸太の土留めが数段。この丸太が腐っていて登りづらい。さらに枯葉で滑る。そしてクモの巣。たちまちズボンにはドロがつき、ぐっしょりになった。林道に出た。余計な歩きをしてしまったようだ。
(シカがもがいていた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/8a/d2834c52672bb45b8e8de204219b9599.jpg)
また、ネットを越えて進む。腰高の草がボウボウとしている。たっぷりも水気も含んでいる。踏み跡はあるのかないのかよく分からんといった状態。一気に高くなった。駐車場を見下ろせ、松木川の上流部が見える。大平山はガスの中。晴れてきそうな感じはある。しかし、こんな歩きがずっと続くとしたら、かなりつらい。近くでドタバタと音がする。ケモノの気配だ。身構える。そっと覗くと、鹿がネットにツノを引っかけてもがいていた。子鹿とはいっても、体長1m20cmはあった。かなり動き回ったせいか、ネットのヒモが複雑にツノに絡んでいる。見過ごすわけにもいくまい。このままでは抜けられずに死んでしまう。ましてや、自分の登って来る気配で逃げたところをひっかけたのではと思うと余計に不憫である。ヒモを解いてやろうと近づくが、暴れて抵抗する。何とか、頭を押さえつけたが、足でケリを入れてくるわ、頭を突いてくるわで、どうにもならない。その間に、巻かれ具合を確認すると、これでは、簡単にはほどけそうにない。最早これまでとナイフを出す。別に産地直送にするつもりはない。救出活動である。ネットを切るしかあるまい。しかし、このネットの素材はかなり丈夫な化繊なのか、ナイフが切れないのか、作業もさっぱりと進まない。なかなか根気がいる。ナイフは缶切りやら栓抜きが付いているオモチャのようなナイフだ。1本ずつやるしかない。その間、鹿は暴れ、たまにこっちに向かって突いてくる。そして、最後の太いのが1本、これは、素材を一旦ばらして、繊維を一本ずつ切っていった。解いた瞬間にこっちに向かってきたらたまったものではないなと心配したが、反対側に逃げて行った。巻き付けたままのヒモからは、いずれ、ツノが落ちる際に解放されるだろう。ネットに大きな穴が開いてしまった。このままではまずいので、手持ちのビニールヒモで、ある程度は補強する。ネット切りも、器物破損か建造物破損の犯罪になるのではないのか。シカたがない話だ。20分のロス。後で考えると、化繊製のネット、ライターで火をつけて燃やした方が、手っ取り早く解放してやれたかもしれない。シカには悪いことをしてしまった。こちらも気が動転していた。
(こんなのが目の前に現れた。モノルールの軌道みたいだ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/86/9fda808e6b02955ac0bf135273a5fa38.jpg)
ヤブの中の歩きは相変わらず続いた。シカ除けネットも、越えたと思うとすぐに次のネットが待っている。そのうちに、工事用のレールが現れた。どうも、左手・北側から尾根に上がってきている工事らしい。右往左往にレールや金属製の作業道や足場が走り、これでは作業現場に入り込んでしまったようなものだ。RR氏からのコメントに「工事現場の尾根」という記載があったが、これがまさしく工事現場の尾根のようだ。ということは、右下に望むのがキャン沢で、これを挟んで向かいに見える尾根をRR氏は歩かれたということか。上部は早々に樹林帯になってはいるが、下はザレた急峻そうな尾根だ。あそこを歩くのはちょっと信じがたい。レールにふいに手をかけると、手袋にべったりとグリスが付いてしまった。別の軍手に履き替える。
(おあつらえ向きの階段)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/2e/ef422cf3cb8af3e9e71846519fbbb048.jpg)
工事用尾根になってしまいながらも、失敗したと思うのは早計であった。お手頃に、尾根の中央に金属製の階段が据えられている。これを使わない手はない。今のところ、工事が始まる気配はないが、キャン沢下の作業場にはマイクロバスが駐まっている。工事スタッフが上がってきてから、うろうろしている姿を見られたのでは具合が悪い。ちょっと急ぐ。工事用の金属通路や階段は途中で途切れ、上でまた現れたりするが、その間に太い針金の編み目状のネットが敷かれていて、これが登山靴では滑って、登りづらい。迂回しようにも、左はキレ、右はガレている。越えるのに苦心した。これが数か所。
(工事区間は終わり、静かなザレ尾根になった。右手の尾根はRR氏尾根の合流)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/e4/ee6e04b290522034dc8b94a9eb6de2ee.jpg)
(大平山も中倉山も見えない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/d8/20ef02953b04d1e068caeaac712441b5.jpg)
(さらに備前楯もこんな感じ。手前に金龍山)
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(歩いた尾根を見下ろす。ここからは先が見えない)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/0f/14bccfba5a7f5d48bf7f6a2c89d69a35.jpg)
そろそろ工事箇所も終わったようだ。あとは、支えのワイヤーが上に延びているだけだ。ザレた斜面を登ると、静かな尾根になった。やがて、ワイヤーも消えた。さて、このまま、この尾根を辿って行く気持ちが喪失しつつある。天気も回復しないままだ。ここからは、岩場続きのようだ。ヤセ尾根になりつつある。大きな石がゴロゴロし、濡れたままの石が滑る。RR氏尾根との間隔が狭まり、やがて合流するだろう。RR氏尾根、目線では、同じ標高ですでに樹林になっている。自分が歩いて来た尾根もまた、見下ろすと急峻だ。適当なところで見切りをつけた方がいいかもしれない。何やら、ゴトゴトと音がする。ケーブルが回り始めたのだろうか。作業が始まったか。
(ペンキマーク)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/39/12b70d4e816b2cce529fcac913259214.jpg)
(ヤセてきた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/07/4cb57b2c0f65551ef4d2bf096cbfa768.jpg)
(もう、ここでおしまいにしておこう)
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(RR氏尾根。先でストーンと落ちている)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/06/35d8bd7711cf2ef809d7bbfa2e105e20.jpg)
(北側の尾根。岩は脆く、岩登りの対象にもならないだろう)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/ea/b6340f8b40e74414e924405242f9e58e.jpg)
さらに上に行ってみる。岩に手をかけるとポロポロと崩れる。やがて、ペンキの矢印マークを発見。色が落ちかけ、かなり古そうだ。随所にある。色は赤から青に変わる。最初、この尾根を歩く人がいる時代もあったのかなという思いであったが、赤ペンキの「岩アンカ↑」の文字を見て、これはやはり工事用の矢印であることを認識した。目の前に大きな岩が見えた。この大岩を越えると、やがて樹林帯になり、RR氏尾根と合流し、傾斜も緩くなって赤倉山山頂に至るのであろう。せいぜい1時間半程度のものかもしれない。岩も左右から巻けそうだ。でも、もうこの辺でやめておこう。このまますんなりとは行けそうにもない気がするである。もっと気になるのは空模様。雨がいつ降り出してもおかしくはない状況のままだ。下ることにしよう。あんパンを一個食べ、タバコを一本。何だか、工事現場見学になっちまったなぁ。標高1,200mで撤退。9時40分。
(沢を下る。やがて、左から沢が2、3本入り込む)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/20/c2d1b00767b0a2702e685b824e194ef2.jpg)
この尾根をそのまま下るつもりはない。上部のザレ場で滑ったら、奈落の底だ。ちょっと下で、キャン沢に向かう踏み跡を見つけていた。あれを辿って、キャン沢を下ろう。踏み跡はすぐに消えたが沢に出た。水がチョロチョロと流れている。下は岩盤のようで、これが滑る。小尾根(というよりも小高いところ)を見つけて、乗り移る。この小尾根、脆い尾根で、大岩がどーんとあったりして、結局、沢に下りて歩いた方がいい。倒木もあって、荒れた沢だ。やがて、左からの沢に吸収された。今度は、大きな石がゴロゴロしている沢になった。石の並びが不安定で、足を置くたびに落としてしまう。自分の踏み外した石が後になって追いかけてきて、ふくらはぎを激打した。しばらく涙を流す。何とも歩きにくい沢で、歩きやすいところを見つけては歩いたが、結局はどこを歩いても同じ。そのうちに、また、左からの沢に合流。左手に大岩が見える。
(ようやく最初のダムが見えた。大岩の左先はRR氏尾根)
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(下部から沢を見上げる)
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(最初の砂防ダム)
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ゴロゴロ沢がずっと続き、嫌になったところでダムが見えた。その先にもいくつかありそうだ。最初のダムは左から巻く。2つ目も左から。3つ目も左からと思ったが、右手に工事用の足場の渡しが見えた。これを利用させていただく。ついでにダムのプレートを読むと「大畑沢二号堰堤」となっている。キャン沢ではなく大畑沢?わけが分からなくなった。足場を渡ると、おかしなヤブの中に入り込んでしまった。木の柵があって、木はボロボロ。足もかけられず、手もかけられず、高さは低いので下に飛び降りた。ヤブから出るとまたダム。まったくしつこい。実はまだ先にもう一つあった。右手にプレハブの工事事務所が見えた。そこに行けば、車道に出られるだろうと、これまたヤブの中を、背をかがめてフェンス沿いに進んで行くと、事務所の前には車が一台。これはまずい。引き返す。コソ泥のようなことをしている。
(ようやく車道も近くなったが、左のヤブに入る)
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(車道から振り返って赤倉山。右寄りがキャン沢。正面が歩いた尾根で、右がRR氏尾根)
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最後のダムを左から巻き、ようやくダムエリアから抜け出す。右手は小さなダムがさらに連続し、その上に、遊歩道の橋らしきものが見える。左を観察すると、RR氏尾根には、この辺から取り付けそうだ。すぐにも尾根に乗れるだろう。ただ、それだけの話。その先は危ういところの連続か。またヤブこぎに復帰。バタバタと羽ばたきがして、キジが目の前を飛んでいった。足尾にもいるんだ。ようやく車道に出た。ここは、下りもえらく長かった。正直のところ、もうこりごりだ。駐車場に向かうと、右手に林道の分岐。そこには「松木山麓(キャン沢)工事作業所○○土建」と記された看板があり、立入禁止になっている。立入禁止の区間をずっと歩いてきたわけだが、この看板から察するに、3~4本あった沢を総称してキャン沢と呼ぶのであろうか。この「キャン」とは何だろう。当て字だろうか。この年代では、スージー・クワトロの「Can the Can」のイメージしか想起しないのも悲しい話。いずれにせよ、この界隈の尾根から赤倉山を目指すのは、行けなくはないが、急だったり、ザレ場があったり、工事現場だったりで、お薦めはできないというのが結論だろう。烏ケ森さん尾根の後追いは、別の機会にしておこう。
(色付きはいいのだが、今日はそれどころではなかった)
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11時10分、駐車場に着くと、裏手の工事をやっていた。車の数はそのまま。他県ナンバーがずらりだから、ハイカーのものだろう。こんな曇りの中では、紅葉もぱっとしないだろう。着替えを済ませて帰宅。間藤駅で何十人ものハイカーが駅舎から出て来るのを見かけた。こんな時間、どこに行くにしても半端な時間だ。帰宅して調べると、11時38分着のトロッコ列車というのがあった。これか。皆さん、松木の方に向かっていたから、探索のハイカーだろう。こういうことで我慢できる方々が何ともうらやましい。
※翌朝起きると、右肩と左肩がひどく痛かった。右腕が背中に回らない。どうしてだろう。思うに、しゃがみスタイルで、ネットを切りながら、シカを押さえつけていた無理な姿勢が影響したのかもしれない。
(本日の軌跡は都合により削除)
見つかったらまずいという感覚、小学生のときに悪友とロストボール拾いに休日のゴルフ場に裏山から侵入したときのことを思い出しました。鹿の救出お疲れ様でした。肩の具合はいかがでしょうか。ナイフやライターを頭上に掲げられたら鹿のほうもパニックは、しかたないでしょうが、きっと今頃足尾周辺の鹿たちに口コミで広がっていることでしょう(笑)・・・昨年、うちの奥さんが雨戸の戸袋の上の巣に足が引っかかったスズメの糸を解いてあげたんです。しばらくつづらが届くのを待っていましたが・・・。
赤倉のルート、今後の展開は難しいでしょうかね。
2日連続歩き羨ましいです、今回の私の週末は結構しょぼかったです。
鹿、よく助け出せましたね、私なら無理かも。鹿に代わって日光市民としてお礼を言いたい気持ちです。いよいよという段階になってたそがれさんがナイフを出されたくだり、加工を始めるのかと思ってしまいました。(嘘です)
実は鹿カラマリの衝撃写真に目が留まって、その前後の文しかまで読んでいないのです。結果撤退でも内容が濃そう、これから隅々まで読ませてもらいます、楽しみー。
恩返しは期待しておりません。シカはやはり馬と鹿ですから。シカし、子鹿とはいえ、すごい力でしたよ。今度、足尾の山を歩く際には、フェンス際には注意してください。熊が爪を引っかけてもがいていたなんて事態なら、大変ですがね。その場合は猟友会の出番です。
赤倉ルートですけど、RR氏のコメント次第ですかね。また、さきほど、烏ケ森の住人さんの最新記事を拝見したら、このRR氏尾根には虎視眈々の様ですから、場合によっては、新たな展開を迎えるかもです。
それよりも、前日の袈裟丸ルートを目標コースに入れてくださいな。
シカの救出とはいっても、日光市側にしてみれば、有り難迷惑だったりして。特に、足尾なんか、植生しながらのイタチごっこになっていますからね。でも、普通の感覚をお持ちなら、何とか助けてしまうのではないでしょうか。ななころびさんにしてもシカりですよ。
さて、自分が登ったキャン沢の尾根というのは一本北側の1059メートルピークの尾根ですね。(工事現場と工事現場の間の尾根という事になります。)自分のせいでたそがれオヤジさんを惑わしたとしたら大変失礼しました。地図に載っているRRルートは南西尾根ですね(こちらはやはり、末端から取り付くと前半は危険でオススメできません。)ただ両尾根とも上部樹林帯にテープがありますので歩く人はいるようです。今回たそがれオヤジさんが往路で使った尾根の北側がキャン沢、復路の沢は大畑沢と思われます。(前回自分のコメントの尾根はキャン沢右岸尾根という事になりますね、大変失礼しました。)上部の岩稜は以外とやさしかった記憶があります。(この辺も好みの問題ですが。)上部樹林帯では一匹の猿に頂上まで案内してもらいました(笑)
あと、たそがれオヤジもぶなじろうさんもハイトスさんも足尾によく来ますがあまり熊には遭遇しない様ですね?。自分は今年2回、一昨年は遭遇率イチローもビックリの3割超え(1日3回目撃の日も有り!!)
それでは次回の足尾のレポート楽しみにしております。お互い熊には気を付けましょう。
貴ブログへのRR氏コメントのキャン沢は無料駐車場の北側の沢を指しているのではないでしょうか。一昨日、阿世潟峠からの帰路で確認したのですが、駐車場のすぐ北側(親水公園側)の橋の欄干に「キャン沢」の標識がついていました。
私は、RR氏のコメント「自分はキャン沢を挟んだ右手(上下に巨大な岩塔が見える)の尾根に取り付きましたが、出だしはフェンスの張った斜面にいばら混ざりの草のやぶ(自分にはここが核心でした。)岩稜の下部は簡単、上部の垂壁は左側から簡単にまいて岩塔の上に出られます。その先で工事現場の尾根と合流し疎林の細尾根が赤倉山山頂まで続いてます。」・・・私の推測 = キャン沢を挟んだ右手の尾根は無料駐車場の尾根で、たそがれオヤジさんがとりつかれた尾根だと解釈しています。RR氏の言う垂壁(は、貴ブログの写真にある撤退箇所で、RR氏はここを左に巻いて岩塔(これは私の掲示板の写真と推定)の上にでたのではないでしょうか。
RR氏はどの沢をさしてキャン沢といっておられるのか、コメントが欲しいですね。
そういうことですか。むしろ、思い込みで「RR氏尾根」なんぞと書き込みをして大変失礼いたしました。
別に、私は、どの尾根を歩くにしても、RRさんのルートを辿るつもりであったわけではなく、こちら方面から歩けないものかと想定して歩きましたし、尾根を選んだのは現地判断ですから、お気になさらずで願います。
しかし、本記事で記した「左の尾根」「北側の尾根」を登られたのですか?巻いたとしても、信じがたい話ですね。こちらの尾根は最初から論外でした。これこそ、自分には自殺行為ですよ。
熊の件ですが、足尾の山を歩いていて、熊に遭ったのは2回あります。いずれも巣神山周辺です。松木寄りでは、今のところないですね。今後は心してかかります。0安打で行くように願っています。
上のRR氏からのコメントどおりです。まさに、私自身が、やはりキャン沢の位置を取り違えておりました。烏ケ森さんのご指摘そのままです。
キャン沢の標識がありましたか。まったく気づかずに迂闊でした。感で記してしまったことが恥ずかしい限りです。
烏ケ森さんが偵察されたキャン沢左岸尾根そのものが、今回、私が歩いた尾根だったわけですよね。
変な方向転換ですが、左岸尾根は、こうした工事尾根です。工事区間を避けての尾根歩きはできません。やるとすれば、まさに、私の下りコースで、大畑沢をしばらく行って、尾根に取り付くしかないでしょう。ただ、あの沢も、足場がかなり悪かったですよ。
見て見ぬ振りは出来ないでしょうな。やっぱり。
赤倉の西側全体は工事およびザレた急斜面なので取り付く人なんぞいないと思っておりましたが、たそがれさんの上手を行く人がおられるのですねぇ。
自分は1325標高点辺りを通過時に赤の目印テープを見たことがあるので、この尾根を歩く人はいったい西側のどの尾根から登ってくるのだろうと不思議に思ったものです。
赤倉の西側斜面を登山対象とする3人の方々のメッセージのやりとり・・・うぅむ深いです。
足尾ではまだ熊を見たことはありませんね。
鹿はイヤと言うほど遭遇しますが。
町で、若くて綺麗な鹿のような足の女性がほほ笑んだら、助けた小鹿と思ってくださいね。
工事現場で足元が危ないから、景色の写真よりも、そちらが心配なので、撤退して正解です。
金曜日の紅葉が素敵だったのに、また風景が違った場所を選びますね。この寒さで、紅葉もすぐに散ってしまいそう、季節の楽しみはほんの一瞬だね。