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◎2013年12月8日(日)
銅親水公園(6:45)……右岸尾根取付き(7:45)……1284m標高点(8:52)……1765m標高点(10:21)……大平山(11:15~11:30)……1805m標高点(11:49)……1356m標高点・林道出会い(12:34~12:52)……1179m三角点(13:12)……林道(13:33)……銅親水公園(14:20)
このまま、きりもなく足尾の山を歩いているのもどんなものだろうと思いながら、今日もまた足尾に向けて車を走らせている。そして、パターン化したいつもの行動と光景を繰り返す。コンビニに寄って昼食を買う。ついでにコーヒーを飲む。決まって30分後にはトイレに行きたくなる。タイミング的に、定宿ならぬ定トイレは岩宿遺跡の駐車場トイレとなる。暗闇の中にエンジンをかけたままALSOKの車が警戒をしている。このところ毎度のことで、確実にマークされているはずだ。トイレの床には、踏まれた吸い殻がいつも4本…。そろそろ飽きてきた。ALSOKとは関係ないが、足尾詣でも小休止した方がいいかもしれない。
先月、松木川周辺の尾根やらザレ場を集中的に歩かれた方のブログを拝見した。以前からこの方のブログは知っていた。でんさんもたまにコメントを入れていらっしゃる。他の山のことは知らないが、こと足尾の山に関しては、いつもすごい歩きをされていると、感心して拝見している。さらに、ああやってスマートに歩けるのは何ともうらやましいと思う。自分の歩きはいつでも泥臭い。その集中歩きの中に、ウメコバ沢対岸の尾根(以降「南西尾根」とする)から大平山に行かれた記事があった。そういえば、以前、RRさんからこの尾根のコメントをいただいたような気がする。記事を拝見し、おもしろそうだなと思い、その気になった。ネットで調べた。つい最近、烏ケ森の住人さんが歩かれていた。予定変更。知らない方の後追いならともかく、知っている方の直後の後追いはちょっと気が引ける。ななころびさんの山行記のコメント欄までは読んでいなかった。まぁ、ちょっと残念。遅きに失した。来年分のコースにでもとっておこう。烏ケ森さんに限らないことだが、実は、身近な方に先行されて予定をつぶしたことは、今年に入って3回ほどある。
短絡的な発想だが、丹平治沢の右岸尾根に切り替えた。沢のことを知ってはいるが、隣の尾根がどういう具合だったのかは記憶にない。ザレまくりで手におえないようなら南西尾根にしよう。どうせ前後になっただけのことだ。もしくは、小足沢方面の尾根の下見になってもいい。今日は日曜日。無理な歩きだけは避けたい。
銅親水公園の駐車場には他に3台。お一人、準備体操中。こちらが準備し終えるとすでにいなくなっていたから、導水管橋の方に向かったのだろう。あそこ、渡れなくなっているというウワサをネットで目にしたが、渡れるのだろうか。さて、ヘルメットを持つか迷った。だが、使うことのない杖のためにザックに括り付けられない。適当なヒモもない。面倒だからとヤメにした。後で考えると、無理にでも持参した方が良かったみたい。
(シカのファミリー)
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(大ナギ沢右岸尾根取り付き)
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松木川沿いの林道をしばらく歩く。何も考えていない。いつもの光景が続いて林道のゲートに着いた。日曜日は工事も休みだ。ここまで余計な音は聞くこともなく、シカの警戒音と水量の少なくなった松木川の沢音だけだった。今日はシカをよく目にする。ゲートでも5頭見た。ゲートを越えてガレ化した道に。右手に南南東尾根(大ナギ沢右岸尾根)が張り出している。左にジャンダルムが見えてくる。すぐに崩壊道になった。ひん曲がったガードレールがかろうじて元林道の面影を残す。突然、上からカラカラっと音がした。真上から石が落ちてきた。ヤバいと思って、前に駆けだすと、今度は前にも落ちてきた。固まった。ヒューっという音とともに、目の前で跳ね返り河原に落ちて行った。人の頭くらいの大きさの石だった。早速、ヘルメットを持ってこなかったことを後悔した。
(そして、目的の丹平治沢右岸尾根の取り付き)
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(沢を入ってすぐの滝。奥にも見えている)
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(ガレ場よりもこちらのザレを選んで登る)
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左に大杉沢だか無名沢の滝を目にする。本流の水は少ないのに、滝の水量はある。そして、右手に大ガキ沢の堰堤団地。やがて橋が出てきた。右手に丹平治沢。すぐに滝が見えている。ここが取り付きか。なんだ、結構なザレ具合じゃないか。
まずは滝の見物といくか。河原に下りる。上にも滝が続いている。この時期の滝は見るからに寒々としている。やさしいレベルの沢らしいが、自分にはとてもじゃないが、だ。さてと、重くなりかけた腰を上げる。ザレまくりクラスではないが、ズルズルでなかなか先に進めないのじゃないかと思ったが、そうでもなかった。コツをつかめばあっさりと足を運べる。だが、急である。見上げれば、簡単に落ちてきそうな浮石だらけ。目先のピークだけでも早いとこ突破しておかないと安心できない。すぐに下を見下ろす感じになった。当初、沢筋から尾根に出ようかという思いもあったが、今日のスタイルでは最初の滝ですら巻けるものではなかった。
(すぐに高度感を味わう)
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(こんな風景も目にした。間を抜けて行く)
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(左岸尾根と先に大ナギ沢右岸尾根)
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途中、木に巻かれた赤テープを目にした。この先にもあった。明瞭な尾根だ。こんなところを歩くような人にはテープは要らないはず。大分先で古いワイヤーの塊を見た。工事関係者用の目印だったのではなかろうか。現に、石にもペンキメモが付いていた。だが、工事の跡は目に付かず。
ザレ場がガレ場になりつつある。危ういのに変わりはない。尖がった脆そうな岩が数本出てくる。不気味な光景だ。まさか、こんな状態がずっと続くのではあるまいな。依然、緊張が解けないままで登っている。
(あれが中倉尾根の孤高のブナ?)
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(石切り場のような風景)
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(ようやく先が見えてきた。あっさりと行けるようには思えないが…)
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次第に草付きになってきた。まぁ、何とか第一段階をクリアしたようだ。右下の丹平治沢は大分下になり、先の滝も見えてくる。対岸の左岸尾根に目をやる。何だか、あちらも簡単には行けそうもないんじゃないのか。中倉山の稜線を見ると、孤高のブナが見えている。新聞に出て、あれを目的に行くハイカーも増えたろう。
おもむろに枯草のヤブになった。トゲのある枝も混じる。やがて草は消え、石切り場のようなところに出た。ここも小ピークになっていて、登りきると、ようやくこの先が見えてきた。ザレた感じの岩稜が蛇行して続いている。見るからに嫌らしい。ここまで来たら先に行くしかないが、すでに意気消沈している。小雪がパラパラと舞っている。風も強めだし、飛ばされてきているのだろう。帽子が飛ばされそうで、寒いが脱いでしまった。
(丹平治沢が突き上げ、あれは松木尾根か?左のピークが1765mだろうか)
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(丹平治沢の上流部の滝)
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(左側斜面。ここを転落したらたまらない)
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(1284mピーク)
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見た目ほど足場の悪い尾根ではなかった。先に、チョボチョボと木を生やしているピークがある。あそこが1284mピークではないのか。錆付きワイヤーが大石に巻かれている。右上に南南東尾根の一角も見えはじめ、左手には、ここのところ定番の皇海山。そしてオロ山。オロ山手前の1682mピーク。あんなところを自在に歩く方もいらっしゃる。共通の目印がスズメバチの巣というのがおもしろい。ここから見る限り、あの枯れ沢は垂直に見える。少しだけだが色気は感じている。
(1284mピークから見下ろす)
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(オロ山と皇海山)
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(こちら正面の沢入山)
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(幾分おとなしくなってはくれたが一時的)
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地形図上の予定では、1284mから北西に向かい、1765mに南南西方向から登るつもりでいた。しかし、1284mの左手は浅い谷間になっていて、簡単にはトラバースできない。むしろ、このまま北に明瞭な尾根が続いている。そのまま辿ればいいだろう。地図読みが甘かった。
若干ながら、灌木(ミズナラ?)の平らな尾根。四合ビンが放置されている。こんなところで飲んで酔っ払っていたら危ないねぇ。ところどころに岩場が現れ、またササ混じりになってくる。尾根が広がる。ほっとした。傾斜が急なのは相変わらずだ。所によっては四つん這いになる。振り返ると、何とも恐ろしげなザレ尾根が下に続いていた。
(尾根の風景1)
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(同じく2。下のザレ具合が想像できない)
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(登って来た尾根。恐ろしげ)
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(斜度のイメージがお分かりいただけるかと)
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疎らな木があるだけでも気分は違う。相応にシカの楽園なのか、尿の臭いが立ち込めている。左下から南西尾根が上がって来ている。南西尾根を登りながら松木奥の様子を眺めたかったのだが仕方がない。中倉尾根の山々の北側の様子を手に取るように分かるのを良しとしておこう。
(先に1765mピーク)
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(1765mピーク)
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草地が消え、またザレ。ようやく1765mが見えてきた。気分的にえらい長いわ。そしてまたササ。高度感もたっぷり。急登が続き、ヨッコラショっと1765m。南西尾根に合流した。ここまで来れば安心だろう。あと100mちょいの標高で山頂だ。
予想していた光景だった。西側の展望が一気に広がった。後日のために、アップで何枚も写真を撮った。だが、こういうのはあまり役立たない。後になって、これ、どこの尾根だっけということになるのが関の山。そうならないように注意は払って撮った。役立つことがあるのやらどうだか。
(大平山に連なる尾根)
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(途中で、松木川下流部を眺める)
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(結構、ササも深かった)
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(いい眺めだが、深入りすると戻れない感じ)
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1765mピークそのものはササヤブのピークだが、その先に、大平山に至るなだらかな尾根が続いていた。これまでの様相とはまったく違う光景。雪の吹き溜まりも現れる。左側の樹林の中はうっすらと積もっている。シカ道だろうが、踏み跡も出てくる。シカがかなりいる。警戒音を立ててさっといなくなった。こんな雪でも意外に滑る。軽アイゼンを持ってきてはいたが大丈夫だろう。このまま行く。ただ、ササの中の歩きで、ズボンはすっかりと濡れてしまった。1765mから大平山までの間、今日のコースの中、一番のハイライト部分だったかもしれない。ところで、さっきからカラスが何羽もいるのが気になっていた。こんなところまで飛んで来るのは、シカの死骸でも探しているのだろうか。お陰さまで、カラス鳴きが悪いということで、普段レベルよりも注意して歩いて来ていた。
(松木尾根に合流)
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(大平山山頂)
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ガレた小ピークを通過。ササの雪で滑って転ぶ。そろそろ松木尾根に合流する。左手に錫ヶ岳、日光白根が見えてくる。両山ともに荒れているのか、山頂は見えない。
大平山に到着。みー猫さんをはじめ「松木山」の名称にこだわる方が多い。イメージからして確かに松木山だろうな。「大平山」というと、大らかなイメージが出てくるが、決してそんな山ではない。それにしても、山頂は冴えないのに、いろんなコースがある山だ。それも、一筋縄では登れないルートばかり。何とも奇妙な山だ。いつもの光景が広がっている。筑波山も見える。ここよりも標高が千メートルも低いのに、遥かに高く見えているのが不思議だ。しばらく休憩。
(楽なあそこを下ることにしよう)
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(1805mピーク)
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(これが好きなんですよ)
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(社山方面)
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下りはあまり面倒なことは考えずに、ポピュラーな松木尾根を南東に下るとする。社山まで行っていたら、明日の労働に差支えるし、南西尾根を下ったら、末端で往生するのは確実。またヤブが濃くなった。ここは、シカ道を追って行くのが正解だろうが、尾根筋から離れて行くので不安になる。
またヤブこぎになってしまった。1805mで松木奥の風景を見納めにする。鋸山も存在感がある。代わって、左手に男体山、社山、半月山の景色が出てくる。これもいい。広いササ原の尾根を下る。ここは左寄りに下らない限り間違いようがない。ただ、霧の時は要注意だろう。光の関係か、備前楯山のヒダヒダが明瞭に見えている。ここもアップで撮っておく。
(松木尾根の下半分)
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(監視カメラのある1356m標高点)
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尾根幅が次第に狭くなり、倒木が増える。足を倒木に強烈に打ちつけた。痛みでしばらく歩けなくなった。だが、踏み跡はしっかりしている。やがて筒抜けのドラム缶を見て、監視カメラのある1356m標高点に到着した。ここでコーヒーを飲んでしばらく休憩。下りのルートを考える。
(林道に出た)
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(引き続き、松木尾根の下半分を下る)
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林道はここまで延びている。この先、延々と林道歩きをするつもりはない。これまでの尾根の延長が、すぐここから始まっている。松木尾根。この「松木尾根」というのは、松木川に向かう林道の突端から始まり、1179m三角点を通過し、この1356mに至り、ここまで下って来た大平山に至る尾根と解釈しているが、大ナギ沢右岸尾根のことを松木尾根としているネット記事もよく目にする。それを見るたびに、自分の認識が違うのかと疑ってしまう。ここでは、自分の認識を松木尾根としている。
これから下の松木尾根の下半分を歩く人はまずいない。ほとんどが林道歩きをする。実際に末端から歩いてみて、取り付いて間もなく、シカ避けフェンスで動けなくなる。無理に越えて歩いてみたが、工事現場の上ということもあって、まっとうに歩ける範囲は1179m三角点より上だろう。ただ、前回、ここを下りで使い、三角点ピークから松木川寄りに下ってひどい目にあった。今日は、左の安蘇沢林道側に下ってみよう。確か、雪田爺さんが使われていたと思った。下る。
(先に1179m三角点ピーク)
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(安蘇沢林道に向けて下る)
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(林道に出た)
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1179m三角点ピークに着いた。枯れた草で、三角点が隠れ、探したが見つからなかった。以前も、草の間を探してようやく見つけていた。安蘇沢方面の南東に下る尾根を眺めた。草付きがずっと続いている。急ではない。これは使えそうだ。ただ、不安はある。末端が擁壁とかではたまらない。だが、これも解消。右下斜面はゆるく広がり、いざとなったら、そちらに逃げればいいだけのことだ。草で滑る。慎重になった。難なく、林道に着地した。ここを使う人もシカも多いらしく、取り付きには踏み跡が型になって残っていた。これを利用して、どれくらいの時間を短縮できたかは疑問だ。せいぜい気持ちの問題レベルだろう。
林道を歩いて帰路に着く。静かな林道で、自分の鈴の音と足音だけが聞こえる。今日はこのままだれにも会わずに終わりかと思っていたら、ワゴン車が見え、カメラマンがいた。望遠のでかいカメラを三脚に構えている。このオッサンにつかまってしまった。何でも、猛禽類の撮影に来たとおっしゃっていたが、この辺の状況やら、クマのこと、歩いたコースのことやら、あれこれと聞かれた。15分くらいお相手をしていたが、場所が悪く、日陰ですこぶる寒い。逃げるように振り切って退散。
(社山の南尾根だが、よく観察すると、こちらからでも登れそうな気がするのだが)
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先日の社山南尾根の取り付きを過ぎ、親水公園へ。足の裏が痛くなってきた。
今日も足尾の未踏尾根を歩けた。それだけでも満足ではあったが、今日の尾根は何だかきつかったなぁ。精神的にもえらく疲れちまった。右岸尾根でこの有り様では、とても左岸側を歩く気にはなれないだろう。明日からの仕事に影響がなければいいが。
銅親水公園(6:45)……右岸尾根取付き(7:45)……1284m標高点(8:52)……1765m標高点(10:21)……大平山(11:15~11:30)……1805m標高点(11:49)……1356m標高点・林道出会い(12:34~12:52)……1179m三角点(13:12)……林道(13:33)……銅親水公園(14:20)
このまま、きりもなく足尾の山を歩いているのもどんなものだろうと思いながら、今日もまた足尾に向けて車を走らせている。そして、パターン化したいつもの行動と光景を繰り返す。コンビニに寄って昼食を買う。ついでにコーヒーを飲む。決まって30分後にはトイレに行きたくなる。タイミング的に、定宿ならぬ定トイレは岩宿遺跡の駐車場トイレとなる。暗闇の中にエンジンをかけたままALSOKの車が警戒をしている。このところ毎度のことで、確実にマークされているはずだ。トイレの床には、踏まれた吸い殻がいつも4本…。そろそろ飽きてきた。ALSOKとは関係ないが、足尾詣でも小休止した方がいいかもしれない。
先月、松木川周辺の尾根やらザレ場を集中的に歩かれた方のブログを拝見した。以前からこの方のブログは知っていた。でんさんもたまにコメントを入れていらっしゃる。他の山のことは知らないが、こと足尾の山に関しては、いつもすごい歩きをされていると、感心して拝見している。さらに、ああやってスマートに歩けるのは何ともうらやましいと思う。自分の歩きはいつでも泥臭い。その集中歩きの中に、ウメコバ沢対岸の尾根(以降「南西尾根」とする)から大平山に行かれた記事があった。そういえば、以前、RRさんからこの尾根のコメントをいただいたような気がする。記事を拝見し、おもしろそうだなと思い、その気になった。ネットで調べた。つい最近、烏ケ森の住人さんが歩かれていた。予定変更。知らない方の後追いならともかく、知っている方の直後の後追いはちょっと気が引ける。ななころびさんの山行記のコメント欄までは読んでいなかった。まぁ、ちょっと残念。遅きに失した。来年分のコースにでもとっておこう。烏ケ森さんに限らないことだが、実は、身近な方に先行されて予定をつぶしたことは、今年に入って3回ほどある。
短絡的な発想だが、丹平治沢の右岸尾根に切り替えた。沢のことを知ってはいるが、隣の尾根がどういう具合だったのかは記憶にない。ザレまくりで手におえないようなら南西尾根にしよう。どうせ前後になっただけのことだ。もしくは、小足沢方面の尾根の下見になってもいい。今日は日曜日。無理な歩きだけは避けたい。
銅親水公園の駐車場には他に3台。お一人、準備体操中。こちらが準備し終えるとすでにいなくなっていたから、導水管橋の方に向かったのだろう。あそこ、渡れなくなっているというウワサをネットで目にしたが、渡れるのだろうか。さて、ヘルメットを持つか迷った。だが、使うことのない杖のためにザックに括り付けられない。適当なヒモもない。面倒だからとヤメにした。後で考えると、無理にでも持参した方が良かったみたい。
(シカのファミリー)
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(大ナギ沢右岸尾根取り付き)
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松木川沿いの林道をしばらく歩く。何も考えていない。いつもの光景が続いて林道のゲートに着いた。日曜日は工事も休みだ。ここまで余計な音は聞くこともなく、シカの警戒音と水量の少なくなった松木川の沢音だけだった。今日はシカをよく目にする。ゲートでも5頭見た。ゲートを越えてガレ化した道に。右手に南南東尾根(大ナギ沢右岸尾根)が張り出している。左にジャンダルムが見えてくる。すぐに崩壊道になった。ひん曲がったガードレールがかろうじて元林道の面影を残す。突然、上からカラカラっと音がした。真上から石が落ちてきた。ヤバいと思って、前に駆けだすと、今度は前にも落ちてきた。固まった。ヒューっという音とともに、目の前で跳ね返り河原に落ちて行った。人の頭くらいの大きさの石だった。早速、ヘルメットを持ってこなかったことを後悔した。
(そして、目的の丹平治沢右岸尾根の取り付き)
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(沢を入ってすぐの滝。奥にも見えている)
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(ガレ場よりもこちらのザレを選んで登る)
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左に大杉沢だか無名沢の滝を目にする。本流の水は少ないのに、滝の水量はある。そして、右手に大ガキ沢の堰堤団地。やがて橋が出てきた。右手に丹平治沢。すぐに滝が見えている。ここが取り付きか。なんだ、結構なザレ具合じゃないか。
まずは滝の見物といくか。河原に下りる。上にも滝が続いている。この時期の滝は見るからに寒々としている。やさしいレベルの沢らしいが、自分にはとてもじゃないが、だ。さてと、重くなりかけた腰を上げる。ザレまくりクラスではないが、ズルズルでなかなか先に進めないのじゃないかと思ったが、そうでもなかった。コツをつかめばあっさりと足を運べる。だが、急である。見上げれば、簡単に落ちてきそうな浮石だらけ。目先のピークだけでも早いとこ突破しておかないと安心できない。すぐに下を見下ろす感じになった。当初、沢筋から尾根に出ようかという思いもあったが、今日のスタイルでは最初の滝ですら巻けるものではなかった。
(すぐに高度感を味わう)
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(こんな風景も目にした。間を抜けて行く)
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(左岸尾根と先に大ナギ沢右岸尾根)
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途中、木に巻かれた赤テープを目にした。この先にもあった。明瞭な尾根だ。こんなところを歩くような人にはテープは要らないはず。大分先で古いワイヤーの塊を見た。工事関係者用の目印だったのではなかろうか。現に、石にもペンキメモが付いていた。だが、工事の跡は目に付かず。
ザレ場がガレ場になりつつある。危ういのに変わりはない。尖がった脆そうな岩が数本出てくる。不気味な光景だ。まさか、こんな状態がずっと続くのではあるまいな。依然、緊張が解けないままで登っている。
(あれが中倉尾根の孤高のブナ?)
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(石切り場のような風景)
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(ようやく先が見えてきた。あっさりと行けるようには思えないが…)
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次第に草付きになってきた。まぁ、何とか第一段階をクリアしたようだ。右下の丹平治沢は大分下になり、先の滝も見えてくる。対岸の左岸尾根に目をやる。何だか、あちらも簡単には行けそうもないんじゃないのか。中倉山の稜線を見ると、孤高のブナが見えている。新聞に出て、あれを目的に行くハイカーも増えたろう。
おもむろに枯草のヤブになった。トゲのある枝も混じる。やがて草は消え、石切り場のようなところに出た。ここも小ピークになっていて、登りきると、ようやくこの先が見えてきた。ザレた感じの岩稜が蛇行して続いている。見るからに嫌らしい。ここまで来たら先に行くしかないが、すでに意気消沈している。小雪がパラパラと舞っている。風も強めだし、飛ばされてきているのだろう。帽子が飛ばされそうで、寒いが脱いでしまった。
(丹平治沢が突き上げ、あれは松木尾根か?左のピークが1765mだろうか)
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(丹平治沢の上流部の滝)
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(左側斜面。ここを転落したらたまらない)
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(1284mピーク)
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見た目ほど足場の悪い尾根ではなかった。先に、チョボチョボと木を生やしているピークがある。あそこが1284mピークではないのか。錆付きワイヤーが大石に巻かれている。右上に南南東尾根の一角も見えはじめ、左手には、ここのところ定番の皇海山。そしてオロ山。オロ山手前の1682mピーク。あんなところを自在に歩く方もいらっしゃる。共通の目印がスズメバチの巣というのがおもしろい。ここから見る限り、あの枯れ沢は垂直に見える。少しだけだが色気は感じている。
(1284mピークから見下ろす)
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(オロ山と皇海山)
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(こちら正面の沢入山)
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(幾分おとなしくなってはくれたが一時的)
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地形図上の予定では、1284mから北西に向かい、1765mに南南西方向から登るつもりでいた。しかし、1284mの左手は浅い谷間になっていて、簡単にはトラバースできない。むしろ、このまま北に明瞭な尾根が続いている。そのまま辿ればいいだろう。地図読みが甘かった。
若干ながら、灌木(ミズナラ?)の平らな尾根。四合ビンが放置されている。こんなところで飲んで酔っ払っていたら危ないねぇ。ところどころに岩場が現れ、またササ混じりになってくる。尾根が広がる。ほっとした。傾斜が急なのは相変わらずだ。所によっては四つん這いになる。振り返ると、何とも恐ろしげなザレ尾根が下に続いていた。
(尾根の風景1)
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(同じく2。下のザレ具合が想像できない)
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(登って来た尾根。恐ろしげ)
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(斜度のイメージがお分かりいただけるかと)
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疎らな木があるだけでも気分は違う。相応にシカの楽園なのか、尿の臭いが立ち込めている。左下から南西尾根が上がって来ている。南西尾根を登りながら松木奥の様子を眺めたかったのだが仕方がない。中倉尾根の山々の北側の様子を手に取るように分かるのを良しとしておこう。
(先に1765mピーク)
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(1765mピーク)
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草地が消え、またザレ。ようやく1765mが見えてきた。気分的にえらい長いわ。そしてまたササ。高度感もたっぷり。急登が続き、ヨッコラショっと1765m。南西尾根に合流した。ここまで来れば安心だろう。あと100mちょいの標高で山頂だ。
予想していた光景だった。西側の展望が一気に広がった。後日のために、アップで何枚も写真を撮った。だが、こういうのはあまり役立たない。後になって、これ、どこの尾根だっけということになるのが関の山。そうならないように注意は払って撮った。役立つことがあるのやらどうだか。
(大平山に連なる尾根)
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(途中で、松木川下流部を眺める)
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(結構、ササも深かった)
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(いい眺めだが、深入りすると戻れない感じ)
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1765mピークそのものはササヤブのピークだが、その先に、大平山に至るなだらかな尾根が続いていた。これまでの様相とはまったく違う光景。雪の吹き溜まりも現れる。左側の樹林の中はうっすらと積もっている。シカ道だろうが、踏み跡も出てくる。シカがかなりいる。警戒音を立ててさっといなくなった。こんな雪でも意外に滑る。軽アイゼンを持ってきてはいたが大丈夫だろう。このまま行く。ただ、ササの中の歩きで、ズボンはすっかりと濡れてしまった。1765mから大平山までの間、今日のコースの中、一番のハイライト部分だったかもしれない。ところで、さっきからカラスが何羽もいるのが気になっていた。こんなところまで飛んで来るのは、シカの死骸でも探しているのだろうか。お陰さまで、カラス鳴きが悪いということで、普段レベルよりも注意して歩いて来ていた。
(松木尾根に合流)
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(大平山山頂)
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ガレた小ピークを通過。ササの雪で滑って転ぶ。そろそろ松木尾根に合流する。左手に錫ヶ岳、日光白根が見えてくる。両山ともに荒れているのか、山頂は見えない。
大平山に到着。みー猫さんをはじめ「松木山」の名称にこだわる方が多い。イメージからして確かに松木山だろうな。「大平山」というと、大らかなイメージが出てくるが、決してそんな山ではない。それにしても、山頂は冴えないのに、いろんなコースがある山だ。それも、一筋縄では登れないルートばかり。何とも奇妙な山だ。いつもの光景が広がっている。筑波山も見える。ここよりも標高が千メートルも低いのに、遥かに高く見えているのが不思議だ。しばらく休憩。
(楽なあそこを下ることにしよう)
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(1805mピーク)
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(これが好きなんですよ)
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(社山方面)
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下りはあまり面倒なことは考えずに、ポピュラーな松木尾根を南東に下るとする。社山まで行っていたら、明日の労働に差支えるし、南西尾根を下ったら、末端で往生するのは確実。またヤブが濃くなった。ここは、シカ道を追って行くのが正解だろうが、尾根筋から離れて行くので不安になる。
またヤブこぎになってしまった。1805mで松木奥の風景を見納めにする。鋸山も存在感がある。代わって、左手に男体山、社山、半月山の景色が出てくる。これもいい。広いササ原の尾根を下る。ここは左寄りに下らない限り間違いようがない。ただ、霧の時は要注意だろう。光の関係か、備前楯山のヒダヒダが明瞭に見えている。ここもアップで撮っておく。
(松木尾根の下半分)
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(監視カメラのある1356m標高点)
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尾根幅が次第に狭くなり、倒木が増える。足を倒木に強烈に打ちつけた。痛みでしばらく歩けなくなった。だが、踏み跡はしっかりしている。やがて筒抜けのドラム缶を見て、監視カメラのある1356m標高点に到着した。ここでコーヒーを飲んでしばらく休憩。下りのルートを考える。
(林道に出た)
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(引き続き、松木尾根の下半分を下る)
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林道はここまで延びている。この先、延々と林道歩きをするつもりはない。これまでの尾根の延長が、すぐここから始まっている。松木尾根。この「松木尾根」というのは、松木川に向かう林道の突端から始まり、1179m三角点を通過し、この1356mに至り、ここまで下って来た大平山に至る尾根と解釈しているが、大ナギ沢右岸尾根のことを松木尾根としているネット記事もよく目にする。それを見るたびに、自分の認識が違うのかと疑ってしまう。ここでは、自分の認識を松木尾根としている。
これから下の松木尾根の下半分を歩く人はまずいない。ほとんどが林道歩きをする。実際に末端から歩いてみて、取り付いて間もなく、シカ避けフェンスで動けなくなる。無理に越えて歩いてみたが、工事現場の上ということもあって、まっとうに歩ける範囲は1179m三角点より上だろう。ただ、前回、ここを下りで使い、三角点ピークから松木川寄りに下ってひどい目にあった。今日は、左の安蘇沢林道側に下ってみよう。確か、雪田爺さんが使われていたと思った。下る。
(先に1179m三角点ピーク)
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(安蘇沢林道に向けて下る)
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(林道に出た)
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1179m三角点ピークに着いた。枯れた草で、三角点が隠れ、探したが見つからなかった。以前も、草の間を探してようやく見つけていた。安蘇沢方面の南東に下る尾根を眺めた。草付きがずっと続いている。急ではない。これは使えそうだ。ただ、不安はある。末端が擁壁とかではたまらない。だが、これも解消。右下斜面はゆるく広がり、いざとなったら、そちらに逃げればいいだけのことだ。草で滑る。慎重になった。難なく、林道に着地した。ここを使う人もシカも多いらしく、取り付きには踏み跡が型になって残っていた。これを利用して、どれくらいの時間を短縮できたかは疑問だ。せいぜい気持ちの問題レベルだろう。
林道を歩いて帰路に着く。静かな林道で、自分の鈴の音と足音だけが聞こえる。今日はこのままだれにも会わずに終わりかと思っていたら、ワゴン車が見え、カメラマンがいた。望遠のでかいカメラを三脚に構えている。このオッサンにつかまってしまった。何でも、猛禽類の撮影に来たとおっしゃっていたが、この辺の状況やら、クマのこと、歩いたコースのことやら、あれこれと聞かれた。15分くらいお相手をしていたが、場所が悪く、日陰ですこぶる寒い。逃げるように振り切って退散。
(社山の南尾根だが、よく観察すると、こちらからでも登れそうな気がするのだが)
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先日の社山南尾根の取り付きを過ぎ、親水公園へ。足の裏が痛くなってきた。
今日も足尾の未踏尾根を歩けた。それだけでも満足ではあったが、今日の尾根は何だかきつかったなぁ。精神的にもえらく疲れちまった。右岸尾根でこの有り様では、とても左岸側を歩く気にはなれないだろう。明日からの仕事に影響がなければいいが。
丹平治沢右岸尾根というのは、地形図を眺めていても気がつきませんでした。そもそもこの前みー猫さんと登った南尾根以西は、少し前まで私にとっては歩きの対象外のような感じでしたもので。
記事を見ていて、傾斜のきつい事がよーく伝わってきました。地形図を見て、なるほどと思いました。
天気がよいこともあり、用事で山梨週だった自分が悔しくなるほどの写真のできですね。シカのファミリーの写真、正面の白い沢入山の写真、特に味が出ていて好きです。
この尾根、”歩きたい尾根リスト”入り決定です。
4つ足なのでどこでも歩いてしまうのです(笑)
昨年秋に丹後山ではじめて出会い、それからのお付き合いです。
お住いが川を渡った隣の市なので時々大小山にも出没してますし。
翌日の影響を考えながらもよく歩きましたね。
私も大平山の山名には疑問を感じています。
「松木山」のほうがはるかにシックリくると思うのですが
どうしてなのかを考えると「松木」が禁句のような気がしてならないのです。
私も足尾へ行きたいと思いながら先日も大小山から頭だけ見える大平山を眺めていました。
松木川本流の水も少なくなりましたか・・・でも寒いからなぁ~(笑)
最後の画像は社山南尾根の末端ですね、ここからも登れますね。
今回の丹平治沢右岸尾根ですが、尾根そのものは、決して惹かれるような尾根ではないのですが、中倉山側の尾根を正面に見ながら、ジワリジワリと登って行けるといった気分はなかなかのものです。
ただ、南西尾根の方が、これに、松木奥の山を眺めて歩けるといった要素が加わり、景観はさらに素晴らしいのではと思っております。
ここを登る際には、用心して、ヘルメットをお忘れなく。
ななさん、今回は山梨でしたか。U字工事が出ていなかったので、どうしたのかと思っておりましたが。
リスト入りですか。光栄ですよ。
まさにふ~てんさんのことです。すごい方ですね。こうやって、かなり緊張して歩いていたのに、さらっと流していますしね。また、歩く時間もかなり早いようですね。
でんさんとは、実際にお会いしている仲ですか。
松木川の水量は、あれっと思うほど少なくなっていました。ただ、まだまだ日没が早いですから、無理はできませんよ。でんさん、社山の前歴もありますからね。
社山の末端、社山までは行かずとも、あそこから登ってみたいとは思っております。中盤以降がかなり急に見えていますが、木もあるし、でんさんクラスなら大丈夫と思いますよ。もしかしたら楽勝かも。
まだ,しばらくは地下足袋で歩きたいし,山頂付近もこれだけ雪があったのでは,正直,やめておいて正解でしたネ。
それにしても,丹平治沢右岸尾根ですか。
左岸尾根は,雪田爺様が怖い思いをし,RRさんはいとも簡単に降ったような記事を読んだ記憶がありますが,右岸はお初です。それにしても,沢入山から見たあの傾斜は半端なものでは無かったから,地下足袋で歩こうものなら脹ら脛が痙りそうですネ。
ところで,松木尾根から安蘇沢林道への下り(爺様いわく:プーさん尾根)は,ヤハリ良さそうですネ。
今度,大平山に登るときには,是非,利用してみますヨ。
プーさん尾根ですか。そうですね。雪田爺さんは松木尾根の1179m三角点手前でクマに遭遇でしたよね。私はサルには会ったことがありますけど。
ややこしい表記ですが、あの、松木尾根下部の上部は使えますよ。荒れてもいないし。作業道としても現役じゃないですかね。ただ、三角点の北側のコブから監視カメラ側鞍部にかけてのところが、これからの時季は全面凍結します。スパイクかアイゼン必携です。ご注意を。
ところで、今回の右岸尾根ですが、地下足袋でも十分、歩けると思いますよ。ただ、1765m直下の草地が滑らなければいいのですがね。
雪田爺さんはやはり左岸尾根でしたか。いずれなのかはっきりしなかったのですが。右岸から眺めた左岸尾根は、右岸以上にザレて急斜面に見えましたよ。上部もはっきりしないようだったし。私は歩けないなぁ。
大平山、社山は、今日明日の天候で、雪になるのではないでしょうか。瀑泉さん、地下足袋はもう無理っすよ。
初めの方はやはりかなりザレたりしてますねぇ.以前、この時期にちょっと訪れた時、沢出合い付近で右岸ザレ(たそがれさんが登った斜面?)から、絶え間なく小石が落ちてきていた事がありました.(春先に訪れた時も同じ)
画像の”上流の滝”はCS25mですが、下の滝まできっちり見えるんですねぇ.良い光景ですが、その辺りの斜面は想像したくありませんよ.(笑)
日曜日は足尾(餅ヶ瀬から二子山)に行こうと思っていたのですが、日足トンネルから足尾側の道路が凍ってるんじゃないかと疑心暗鬼.車はまだノーマルタイヤ.結局雨巻山辺りで足トレでした.二子は来年のツツジの時期にでも計画します.
餅ヶ瀬から二子山予定でしたか。沢含みでしょうが、どんなコースだったのでしょうか。興味があります。
今のところ、足尾の路面凍結はありませんでしたよ。乾燥が続いていますからね。ただ、今日の雨でどうなるかです。
代替で雨巻山方面に行けるというのもうらやましいお話です。行った記憶がある山といった程度の山なのですが。
右岸尾根の取り付きのザレですが、絶え間なくですか。大方、一通り落ちてくれたおかげでしょうかね。ズルズルといった情況ではなかったですよ。それよりも、浮石がかなりあって、かなり神経使ってしまいました。
あの滝はCS25mですか。その手前のナメ状の滝も見えましたよ。
尾根からああして滝がはっきりと見えるというのもいいものですね。左岸尾根からでは見えなかったかもしれませんが。
初めて三俣山に登った時を除いて松木渓谷を歩いたのは春と秋に限定されていますので落石に遭った経験はありません。工事用林道が放棄されてたいして年月を経ていないのにすさまじく荒れているということは、冬場に染み込んだ水分の凍結・膨張による崩壊が起きているのでしょう。春先までは入り込まないのが無難と思います。そう考えると、既にシーズンオフに入ったRRさんは卓越した能力と至極普通の感覚を併せ持った方ですね。
松木沢6号堰堤下からオロ山北尾根に登るガレ沢は決して安全は保証するものではありまんが、たそがれオヤジさんなら楽勝でしょう。暖かい季節は落石の危険性は低いと思います。やり直しのきかない時間帯に未知のガレ沢を下るよりは行程の初めに登りでトライするのが定石と思います。
社山のバカ尾根に一度だけ登ったことがありました。もう記憶が朧ですが、久蔵沢を渡ってすぐ尾根に取付いてススキが生える斜面を適当に登ってすんなり尾根上に出たように記憶しています。
流石、思い立ったら即日実行ですね。南尾根をななさんと歩いたとき、朝陽を浴びるツルハゲの尾根を見て、ここ登る人がいるんだろうなあと思ってましたです。でも、だんだんと西に近づいているようですね。松木山への尾根もあと一本でしょうか。やはり松木というのが自分にはしっくりときますね。お疲れ様でした。
この時期の落石の原理というのは、そういったところからのものですか。なるほど。半端な感覚で足を向けるものではないですね。ちょっとタイミングが悪けりゃ、直撃ですからね。
RRさんのシーズンオフ宣言、理にかなったものですが、あの方の場合、今度は厳冬の足尾歩きもたまにされているようですから、いかがなものかと。何せ、冒険家ですからね。
オロ山情報、ありがとうございます。Yoshiさんのブログも拝見し、気になるどころか、いずれはと思っております。当然、下から狙いですよ。上からでは無謀と思っております。それまで、スズメバチの巣があれば、いい土産になるのですが。
社山の取りつき、Yoshiさんのすんなりはあまりアテにはしておりませんが、ちょっとばかり歩いてみたい感じではあります。
いつも気まぐれで、直情型の歩きばかりですから、即日実行といったレベルではありません。一種の物欲しがりと大差ありませんよ。
松木山への尾根、一本どころか、地形図を見る限り、あと数本はありそうですが、南西尾根をいずれ歩いて、終わりにしておきます。
さらに奥に入りたいところを、適当に手前で茶を濁しているところがありますし。
みー猫さんの趣向を無視して申すのもなんですが、みー猫さんには、いろいろと先行歩きをしていただきたいと思っておるのですが。どうも、諸先輩の方々のお歩きは、自分にはレベルが遠すぎましてね。みー猫さんが歩いていれば、すんなりと、よし、次回は…となるのですがね。
丹平治沢右岸尾根とはまたマニアックな所に行きましたね。自分の記憶だと終始急斜面が続いてうんざりしながら登った様な。
沢入山南尾根と共にもう2度と登りたくない尾根リストに入っております。(笑)
工事の残骸は尾根の西側のかなり上の方まで余り意味の無い石垣が有ります。
次回は南西尾根ですか?。結構変化にとんだ良い尾根だと思いますよ。
たそがれオヤジさんちょっと失礼します。
Yoshiさんはじめまして。高原山探訪からいつも読ませております。Yoshiさんのアグレッシブな山行はいつも驚くやら呆れるやら。特に小足沢中尾根は自分には視界には入っても行こうという気は起きませんでした。節目によって中々足尾には来れなくなるでしょうがこれからも頑張って下さい。
たそがれオヤジさん大変失礼しました。
自分の足尾詣では諸事情により中止になってるだけなので正月から再開します。
そういえば、今年のたそがれオヤジさんの足尾詣では自分より多くないですか?(笑い)
おかげさまで、今年の足尾詣では特に後半から頻発しましたよ。おそらく、年内に少なくとももう一回はあるかと。
これも、RRさんが自分のブログも含めて、その筋の方々の記事にコメントの足跡を残すからではないかと存じております。
自嘲ながら、回数はRRさんほどではないでしょう。如何せん、神出鬼没のRRさんですからね。
RRさんの中断は、やはり「事情による中止」ですか。Yoshiさんのコメントを拝見し、そんな、微妙な自然変化に因るようなもんではないと思っていましたけどね。
ところで、今回の右岸尾根は二度とごめんリストですか。そうならそうと、ななころびさんのコメントに加えておいていただければよかったものの。南西尾根も、歩いてしまってから、二度とゴメンと言われそうですね。
工事の残骸、やはりあったのですか。後で写真を見ていて、西側に何かが続いているのが映っていましたが、あれがそうだったのでしょうか。後で確かめてみますよ。
余計なことですが、Yoshiさんへのご挨拶は初めてでしたか。あのお歩き、RRさんでもそう思っていらっしゃいましたか。私ならなおさらですよ。
今のところ、小足沢中尾根は私の視界には入っておりませんね。その隣ならともかく。
(足尾)三沢右俣上流にも(1400m前後)石垣が幾つかあります.治水工事のものと思われますが、崩壊地と言う程の場所でもないので、当時どの様な事由で行われたのでしょう.
ただ、こんな奥地まで人の(工事の)手が入っているのには驚かされます.丹平治沢を遡行してその左岸1545Pに向かう途中、大平山南斜面(多分1750m付近)を水平に横断する道形が見えました.
以前登った時は1805P下の尾根分岐にもささの中にハッキリ判る(横断の)道形がありましたが、今年は笹が深くなったのか判りませんでした.多分その道が、丹平治沢上流を横断する道に繋がっているんでしょうね.
それは松木から登って、三沢上流へ向かう工事用道路か何かだったのでしょうか? 重機でガンガン造った斜面崩壊に拍車をかけている下の工事用林道に比べれば、何て優しい道なんだと、昔を思いしみじみ~(笑)
本当に余談ですみません.
三沢右俣上流に石垣ありですか。興味をひかれます。
雪田爺さんの推理にも、なるほどと、うなずけるところがあります。ただ、私は、実際に目の当りで接近したわけでもないので、そういった前知識があれば、もうちょっと探ったものをと残念です。
次回、南西尾根を歩く際にでも、しかと確認して来ることにいたします。
さて、Yoshiさんの小足沢中尾根の記事にも、石垣のことは記されているし、RRさんのコメントにも、これはありました。
1269m標高点は主三角点のようだし、山林がらみなのか知りませんが、もしかすると、三沢上流どころか、さらに西に続いているのかも知れませんね。
かなり、興味がありますよ。
こんなタイトルだとなにか鹿の糞の臭いのことかと勘違いされそうですが、このブログに参集する人たち特有のものですね。
しかし今回のルートはちょっと躊躇したいような。
結構な高度感が写真からうまく伝わってきましたが、怖く感じますね。
RRさんの領域に入り込んで久しいですが、奥は深そうですよ。
脛などを倒木に打ち付けて呻吟してしまう・・うぅ皆さんもしょっちゅう経験されているでしょうが、人ごとながら自分の直近の体験を思い出してしまいましたよ。
フリークですか。見た瞬間「フリン」に見えてあわてましたよ。
そうですね。ある意味どころか、まさに足尾オタクですもんね。まして、歩きも集中しちゃいましたから。
しかし、皆さん、個性の強い方々で、感心いたしております。こういう方々が足尾の山をお歩きになるので、足尾の景観も保たれているのではと。何のこっちゃ。
RRさんの領域は、「冒険」ですから、私のひたむきな尾根歩きとはいささか違うような気がしないでもないのですよ。そこまでは至らないでしょう。
今回の尾根、傾斜の急さから申せば、大ナギ沢右岸尾根に比べれは、若干ゆるいような気がします。ハイトスさんも、せめて、大ナギ沢右岸尾根歩きを試してみたください。
倒木で打った向う脛、まだ黒ずんでいますよ。
昔の石垣ならば南西尾根の1458m標高点には石で組んだ塹壕有り、脇にはテントの残骸有り。(鳥ヶ森さんの第2ケルンの写真の左側茶色い部分)数年前は立派な塹壕でした。
小足沢の二俣にはかなり広範囲に渡って石垣が続いてます(Yoshiさんの目撃した場所と思われます)さらに右俣上流はかなり上流迄石垣が散見されます。二俣の一段上には何か建物が建っていたかの様な平地も有ります。
有名な大ナラキ沢出合いの石垣はつり橋跡と地元の方に聞いております。
これらの事から昔は松木沢のかなり奥の方迄、作業道が入りこんでいたと思われます。
丹平治沢右岸尾根を登った時は2週連続皇海山周回した程絶好調にもかかわらず、余りの急斜面にバテバテになり途中で引き返そうと思ったくらい。熱中症にもなりかけ余り良い思い出がありません。ナナさん気分を悪くしてたらゴメンナサイ。因みに沢入山南尾根は本当につまらなかった。
それではたそがれオヤジさん失礼します
重ね重ね、いろいろと情報ありがとうございます。
RRさんのコメントが、私だけではなく、足尾の山好きな方々に伝わっていれば幸いと思っております。
松木の奥も、なかなかの奥深さですね。鉱山開発とともに、測量やら治山、治水と、いろいろとあったのでしょうね。たかが150年程度のものですが、いざ目にすれば、石仏、石祠を鑑賞するのとはまた違った感慨が出てくるでしょうね。
まったく、RRさんもお上手ですよ。奥に、奥にと気がそそられます。
ところで、沢入山の南尾根って、私が今年、仁田元沢から上がった尾根ですよね。RRさんが「つまらない」と記されていますけど、私には、地味ながらも味のある尾根歩きでしたよ。ましてや、沢歩きの初心者にとっては、水をかぶって、尾根の末端に着いた時には、ほっとしたというか、いやし系の尾根に感じましたが。