
◎2016年12月29日(木)
足尾銅山観光駐車場(7:45)……足尾双愛病院前取り付き(7:58)……973m標高点付近(9:16)……西南西尾根合流(9:34)……1109.2m三角点(10:02)……石倉山(10:09~10:20)……南尾根から外れる(10:50)……林道(11:05)……県道(12:03~12:15)……駐車場(13:10)
以前から、砂畑の方から石倉山に登ってみたいものだと思っていたが、地形がちょっと複雑で、下部は急斜面のようだしと、これはどうも現実的とは思えず、一年前に大屈沢の左岸尾根から登ったのがせいぜいだろうなとあきらめてもいた。
これもまた一年前のことだが、ふみふみぃさんが石倉山からの帰路、砂畑に向かって下られた記事を拝見し(途中、尾根から外れて沢を歩いたりもしたようだが)、以来、もしかすると砂畑側から歩けなくもないかなと思うに至っている。
通洞大橋の南側、砂畑から石倉山に行けそうな尾根は4本ほどあるが、2本は擁壁の上からになっている(実際には擁壁脇から入れるようだが)。これは対象外として、他の2本、973m標高点、1024.4m三角点を通る尾根を今日はいっぺんに歩いてみるつもりでいるが、1024.4m三角点は大屈沢左岸尾根を登った際に立ち寄ったこともあるし、気分次第では東の久良沢の方に下ってもいいだろう。これもまたふみふみぃさんの後追いになるが、破線路のさらに先まで林道が続いているという事実に興味があり、自分の目で確かめてみたいもの。いずれにしても、973m標高点通過の北西尾根を先ずは登ってみよう。短時間で終わりそうだが、暮れの歩きだ。無理はしないことにする。
銅山観光の駐車場に車を置く。寒い。気温は-3℃。風は冷たく、陽が昇りきっていないから余計に寒い。ここの銅山観光のすぐ近くの社宅で暮らしていた頃、足尾の冬は何とも日が短いところだなと思っていたが、8時近くになっても薄暗い。山の上は別だろうが。
(では出発。上の橋にはこの脇から階段を使って行ける)

車道を歩いて双愛病院に向かう。近くの路肩に車を置けそうなスペースはあったが、やはり不安なところもあって、銅山観光の駐車場にした。この時間だし、国道の車の往来はさほどでもない。
(10分ちょいで病院)

(ここから入り込む。高瀬沢。この時点では、右に上がって、左から下る予定でいる)

左に擁壁上に出る階段や砂畑上沢の堰堤続きを見ながら病院前に着く。ちょっと先に沢状の地形が出てくる。今日はここの右側から尾根に登り、左に下って来る予定でいる。沢の名前は高瀬沢というらしい。堰堤プレートに記されている。この先に7段ほどの堰堤が続いている。水流は上にかすかに見える程度。沢の名前を知った以上、ここは高瀬沢両岸尾根とすべきかもしれないが、これでは余計にピンとこないだろう。何せ水流があるのかもわからないような沢だ(ふみふみぃさんはこの沢で大滝に出会っているらしい)。
周囲をあちこち見ていて時間をとられた。122号のバイパスが開通するまでは、この辺にも社宅長屋が続いていたはず。生活の残骸らしきものが奥までに転がっているが、あるいは捨てられたただのゴミかもしれない。肝心の下り予定の尾根、見る限りはこの辺、さほどの急斜面でもなく下れそうだ。
(取り付く)

(鉄塔に着く)

(ピンボケになってしまったが下り予定の尾根。ストーンとなっている)

尾根末端からと思ったが、そちらには岩が見え、脇から入り込む。やはり急斜面だ。土は凍っていて、湿っぽいグズグズよりは登りやすいが、どうしても一歩一歩が慎重になる。足を置いてから次のステップといったところだ。しっかりした踏み跡はなく、痩せてはいるが折れそうもない樹を頼っては上に向かう。四つん這いになったりしながら7分ほどで尾根上の送電鉄塔に出た。送電線は国道沿いに延びている。初っ端からゼイゼイした。ほっとするのも束の間、この先もしばらくは急斜面が続いている。ことに等高線は700mまで密になっている。チェーンスパイクはまだしも、ストックを出してしまった。
(見た目ほど安泰でもない。ほっとして下を覗く)

(こう続いている)

(どこから延びていたのかフェンスにふと気づく。このまま西に向かっているようだ)

これから越えるべきピークが見えている。地図上にそんなものはない。おそらく、あれが700mラインの壁だろうか。とにかくあれを目指せば、後はほっとした歩きになりそうだ。右に折れ曲がったシカ除けフェンスが現れて遠ざかる。
なかなかの急斜面が続く。もうなしにしたかったが、ここで撤退したら今日一日を棒に振ることになる。左側に下り予定の尾根が見えてくる。途中から急な傾斜になっている。向こうからこちらを眺めても、ここもまた同じかもしれないが、あそこを下るのは無理な相談といった感じがする。ふみふみぃさんは途中から南の沢に逃げたようだが、その方が確かに賢明だろう。
(袈裟丸の雪状況はマダラのようだ)

逃げ場のない状態の中を登っている。さっき見えていたピークはとうに過ぎているのにまだ落ち着かない。男体山やら袈裟丸山が枝越しに見えてくる。周辺を見回すが、この辺、無防備で下りられそうなところはない。古いクマ糞が目についた。ここにもいるのか。幸いにも発砲音は聞こえないが、黒いフリースを着てきたことを後悔した。
(かすかな踏み跡が向こうに続いている)

(FURUKAWAマークの石標)

少し落ち着いた。傾斜が緩くなり、尾根も広がり出した。転がっても加速がつく前に止められそうだ。だが、まだ気が抜けない。ふと目の前に踏み跡が左右に通っている。これまでのシカ道とは違う。右はしっかりしている。左は、ちょっと先まで覗きに行くと、ジグザグに斜面を下っている。作業道跡だろうが、大方、その先は自然消滅だろう。正面の樹に赤ペンキマーク。人間の足跡を確認しただけでもほっとする。もっとも足尾の街はまだ眼下におさまっている。
傾斜が緩く、尾根幅が広くなると、気分もまた一気に良くなってくる。このままの歩きをずっと続けたい。黄色の巻きテープが目に入った。自分が歩いた尾根からの続きではない。おそらく、973mを西に下っている尾根型不明瞭なルートからだろうか。テープにはこの先出会うことはなかった。山一の古河マークが入った杭がそろそろ出てくる。この辺の山からも坑木を伐り出していたのだろう。
(ようやく落ち着いて)

(973m標高点付近。台地状)

尾根はそろそろ左旋回になって973m標高点に着くはずだ。広葉樹に植林が混じってくる。基本は右が植林帯だろうか。もう林業関係者が入り込んでいるエリアなのだろう、尾根上は道のようになっている。
右に迂回する踏み跡から離れて登りきると973m標高点付近。ここで一服。陽が上がっていないせいもあってやたらと寒い。じっとしていると余計に冷え込むのでそそくさと切り上げる。
(この辺は右から下ってくると迷うかも)

(846.6m三角点からの尾根の合流部。ここを登って来た)

ようやく安心して歩ける平穏な尾根になった。少なからず尾根左右の急斜面は遠のいた。なだらかな斜面が広がり、二重どころか三重の尾根が左から交わる。ここは下りではないので悩むことはないが、下り使用で迷い込んだら抜け出しがかなりきついだろう。どこを下ってもいずれは急斜面になるはずだ。
846.6m三角点から続く尾根に合流。ほっとため息。この先は準一般ルートだ。正面に石倉山が見えている。休憩したいが寒いので歩き続行。
(迷うことはないといったところだ)

(そろそろだ)

道型というよりもしっかりした踏み跡が続く。地図上のいくつかの突起を乗り越えて行くとぼちぼち岩混じりになってきた。1109.2m三角点峰はそろそろだ。何を隠そう、この尾根を上りに使ったのはそれなりにわけがあり、下りに使うと南西の岩場でがんじがらめになる危険性があったからだが、上り使用だと何も問題はない。ちょっとヒヤヒヤがあるだけだ。
(1109.2m三角点)

(石倉山へ)

(石倉山山頂)

(新旧並べて)

右手の岩場を見ながら三角点峰に到着。ここもまたほっとする。石倉山はこの先だからと休まずにこのまま歩く。下って上って石倉山。あれっ、ハイトスさんの山名板以外に新手の山名板がある。薪を半分にし、カンナで平らにし、さらに燻してから書き込んだような山名板だ。ハイトスさんの山名板と合わせての存在感がある。ここ一年のものだろう。裏を見たが、作者名とかは記されていないが、こんな足尾の脚光を浴びないような山に愛着を持って山名板を取り付ける方のお気持ちは我ながらうれしく思ってしまう。だが、一つの山に2枚の山名板は不要かと思うが。
しばらく休憩。ようやく陽が出てきてぽかぽかになって暖かくなった。
(大平山に雪はない)

(こちらの御大も少ないねぇ)

さてこの先どうすんべぇということになる。来る途中に見た1024.4m尾根の末端は急下降になっていた。やはり、ふみふみぃさんのように南の沢に逃げるか別尾根沿いに北に行くしかないだろう。ここは悩まずに東の久良沢に下るとするか。林道調査に切り替えてもいい。こんな機会でもなければわざわざの調査もできない。
菓子パンとおにぎりを食べて下る。三角点峰はトラバース。県境稜線に南下するが色とりどりのテープで騒がしい。ここは新しいものを主に年末の掃除とさせていただく。石倉山のようなひなびた山に派手なテープは似合わない。ひっそりテープだけで十分なのではないのか。
(この雰囲気が好きなんだわねぇ)

(地蔵岳を目の前に別尾根に下る)

間もなく下り予定尾根にさしかかる。念のため先に行って地形を確かめてから戻って下る。ふみふみぃさんの軌跡は地図にマーカーしてきている。地蔵岳が正面に見えてくる。落葉で滑りそうな広い尾根を慎重に下る。いい尾根の雰囲気だ。
(これがずっと続けばいいなと思っていたが)

(すぐにこれだ)

(そしてさっさと林道に出てしまった)

あっという間に植林帯に入った。樹々に白いビニールテープが巻かれている。そうか、そのための作業道が通っているんだなとすぐに理解した。沢沿いの間伐放置がすごい。このまま尾根通しに下ろうかと思ったが、左下の谷側の下に道が見えた。あれは作業道というよりも林道だ。谷側に間伐をかきわけて下る。こうなったら早いとこ林道に出たい。石倉山の最短ルート見ーつけっといったところだが。
間伐を踏み越えながら下ると、左上にも道型があった。林道分岐だろう。これに這い上がる。下道といずれ合流だろう。奥を見ると、ここが起点のようだ。ざっと幅2.5mの林道。霜柱でザクザク。荒れたままに放置され、今このままに車を通すとなればかなり厳しいだろう。段差のあるところもかなりあり、切ったままの倒木も覆いかぶさっている。一時的な使用なのか、自然に戻るのを待機といった状態になっている。
(左から下って来た。そのまま折り返しではつまらない。手前に辿ってみた)

(終点の先に踏み跡が続いている)

右からさっきまで見えていた林道が合流する。このまま下ってはまずいだろうと、この合流林道を戻ってみる。こちらもまた荒れていて、道そのものもヤブになりつつある。やがて直進と左に分岐。直進は斜面下で消滅。その先に踏み跡なし。戻って左に入る。ここもまた沢への斜面上で終点を迎えたが、トラバースする道型が先に続いている。これを辿ればどこに至るのか気になったが、ここで引き返して分岐に戻る。左の尾根に赤ペンキが続いている。これもまた気になったが黙殺。林道に戻るだけのことかもしれない。そこまでのこだわりはない。
(地蔵岳を眺めながらの林道歩き)

(ちょっとした広場に出る)

(ここからは右岸歩き)

二俣に戻って林道を下る。あきれるほどにしっかりした道だ。地蔵岳を前にしていると、このまんま直進で行けそうな感じになってしまう。
沢の左岸側を歩いていると広場のようなところに出た。ここが破線路の終点かもしれない。後ろに堰堤がある。ここで沢をまたぎ、以降、右岸歩きになる。道はさらに、今度は車の通行も問題のない状況になり、現に最近のタイヤの轍まで見える。こうなるとあまり面白味のない歩きになるが、今日は初めてのところの歩きだから、さほどの苦にはならない。
(破線路はこうなっている)

(ここで休憩)

右から枝沢が入り込む。ここだけはちょっとえぐれて車はきついかなと思ったが、タイヤ痕は前後して続いている。あーぁっとのんびり歩きの気持ちよさを感じ、左からの沢に小滝が見えたので、河原に行って休んだ。
左手に大きな堰堤が見え、この工事のためなのか、左岸側にも林道が走っている。どこまで行くのか、歩いている林道とクロスすることはなかった。この先で右に林道が分岐したりする。追いかけはもういいだろう。いずれ県道に出るだけのことだろうし。
(林道起点)

(傍らの石祠)

(住居跡だろう)

県道に出て休憩。林道入口には石祠があった。年代は廃れて確認できない。ここになぜかオレゴン州のナンバープレートが放り出されていて、いい土産だなと思い家に持ち帰ると、置き場所もないままに、結局家の脇に洗って立てかけておいたら、早速家族からそんなゴミを拾って来てと文句が出た。
県道の左には住居跡。これもまた鉱山の社宅だったのだろうか。しっかりと整地されている。そんなのを眺めながら県道を下る。車がたまに通る。あの人、こんなところで何をしてんだろうと思われているに違いない。
(あとは車道歩き)

(ここからは町の中に入る)

銅山観光までは4キロほどの車道歩きだったろうか。町に入り、その昔から知っているソバ屋にでも寄るつもりでいたがやはり昔の面影は消え、銅山病院のあった所はアパートになっていて、ソバ屋を見つけられぬままに銅山観光に着いてしまった。年末ゆえか、レストランは休みだった。
(通洞の鉱山神社で。今年もありがとうございました)

これで年内の歩きは終わりだ。初っ端の急斜面には参ったが、973m標高点過ぎの歩きは至って楽で、陽も上がって、陽だまりハイクといった感じだった。石倉山の尾根もこれで一通り済み、敢えて未踏を探し出して歩くこともないような気がするが、いずれもう一回、砂畑側から歩いてみることにしよう。どうも1024.4m三角点の北西部が気になっている。
(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
足尾銅山観光駐車場(7:45)……足尾双愛病院前取り付き(7:58)……973m標高点付近(9:16)……西南西尾根合流(9:34)……1109.2m三角点(10:02)……石倉山(10:09~10:20)……南尾根から外れる(10:50)……林道(11:05)……県道(12:03~12:15)……駐車場(13:10)
以前から、砂畑の方から石倉山に登ってみたいものだと思っていたが、地形がちょっと複雑で、下部は急斜面のようだしと、これはどうも現実的とは思えず、一年前に大屈沢の左岸尾根から登ったのがせいぜいだろうなとあきらめてもいた。
これもまた一年前のことだが、ふみふみぃさんが石倉山からの帰路、砂畑に向かって下られた記事を拝見し(途中、尾根から外れて沢を歩いたりもしたようだが)、以来、もしかすると砂畑側から歩けなくもないかなと思うに至っている。
通洞大橋の南側、砂畑から石倉山に行けそうな尾根は4本ほどあるが、2本は擁壁の上からになっている(実際には擁壁脇から入れるようだが)。これは対象外として、他の2本、973m標高点、1024.4m三角点を通る尾根を今日はいっぺんに歩いてみるつもりでいるが、1024.4m三角点は大屈沢左岸尾根を登った際に立ち寄ったこともあるし、気分次第では東の久良沢の方に下ってもいいだろう。これもまたふみふみぃさんの後追いになるが、破線路のさらに先まで林道が続いているという事実に興味があり、自分の目で確かめてみたいもの。いずれにしても、973m標高点通過の北西尾根を先ずは登ってみよう。短時間で終わりそうだが、暮れの歩きだ。無理はしないことにする。
銅山観光の駐車場に車を置く。寒い。気温は-3℃。風は冷たく、陽が昇りきっていないから余計に寒い。ここの銅山観光のすぐ近くの社宅で暮らしていた頃、足尾の冬は何とも日が短いところだなと思っていたが、8時近くになっても薄暗い。山の上は別だろうが。
(では出発。上の橋にはこの脇から階段を使って行ける)

車道を歩いて双愛病院に向かう。近くの路肩に車を置けそうなスペースはあったが、やはり不安なところもあって、銅山観光の駐車場にした。この時間だし、国道の車の往来はさほどでもない。
(10分ちょいで病院)

(ここから入り込む。高瀬沢。この時点では、右に上がって、左から下る予定でいる)

左に擁壁上に出る階段や砂畑上沢の堰堤続きを見ながら病院前に着く。ちょっと先に沢状の地形が出てくる。今日はここの右側から尾根に登り、左に下って来る予定でいる。沢の名前は高瀬沢というらしい。堰堤プレートに記されている。この先に7段ほどの堰堤が続いている。水流は上にかすかに見える程度。沢の名前を知った以上、ここは高瀬沢両岸尾根とすべきかもしれないが、これでは余計にピンとこないだろう。何せ水流があるのかもわからないような沢だ(ふみふみぃさんはこの沢で大滝に出会っているらしい)。
周囲をあちこち見ていて時間をとられた。122号のバイパスが開通するまでは、この辺にも社宅長屋が続いていたはず。生活の残骸らしきものが奥までに転がっているが、あるいは捨てられたただのゴミかもしれない。肝心の下り予定の尾根、見る限りはこの辺、さほどの急斜面でもなく下れそうだ。
(取り付く)

(鉄塔に着く)

(ピンボケになってしまったが下り予定の尾根。ストーンとなっている)

尾根末端からと思ったが、そちらには岩が見え、脇から入り込む。やはり急斜面だ。土は凍っていて、湿っぽいグズグズよりは登りやすいが、どうしても一歩一歩が慎重になる。足を置いてから次のステップといったところだ。しっかりした踏み跡はなく、痩せてはいるが折れそうもない樹を頼っては上に向かう。四つん這いになったりしながら7分ほどで尾根上の送電鉄塔に出た。送電線は国道沿いに延びている。初っ端からゼイゼイした。ほっとするのも束の間、この先もしばらくは急斜面が続いている。ことに等高線は700mまで密になっている。チェーンスパイクはまだしも、ストックを出してしまった。
(見た目ほど安泰でもない。ほっとして下を覗く)

(こう続いている)

(どこから延びていたのかフェンスにふと気づく。このまま西に向かっているようだ)

これから越えるべきピークが見えている。地図上にそんなものはない。おそらく、あれが700mラインの壁だろうか。とにかくあれを目指せば、後はほっとした歩きになりそうだ。右に折れ曲がったシカ除けフェンスが現れて遠ざかる。
なかなかの急斜面が続く。もうなしにしたかったが、ここで撤退したら今日一日を棒に振ることになる。左側に下り予定の尾根が見えてくる。途中から急な傾斜になっている。向こうからこちらを眺めても、ここもまた同じかもしれないが、あそこを下るのは無理な相談といった感じがする。ふみふみぃさんは途中から南の沢に逃げたようだが、その方が確かに賢明だろう。
(袈裟丸の雪状況はマダラのようだ)

逃げ場のない状態の中を登っている。さっき見えていたピークはとうに過ぎているのにまだ落ち着かない。男体山やら袈裟丸山が枝越しに見えてくる。周辺を見回すが、この辺、無防備で下りられそうなところはない。古いクマ糞が目についた。ここにもいるのか。幸いにも発砲音は聞こえないが、黒いフリースを着てきたことを後悔した。
(かすかな踏み跡が向こうに続いている)

(FURUKAWAマークの石標)

少し落ち着いた。傾斜が緩くなり、尾根も広がり出した。転がっても加速がつく前に止められそうだ。だが、まだ気が抜けない。ふと目の前に踏み跡が左右に通っている。これまでのシカ道とは違う。右はしっかりしている。左は、ちょっと先まで覗きに行くと、ジグザグに斜面を下っている。作業道跡だろうが、大方、その先は自然消滅だろう。正面の樹に赤ペンキマーク。人間の足跡を確認しただけでもほっとする。もっとも足尾の街はまだ眼下におさまっている。
傾斜が緩く、尾根幅が広くなると、気分もまた一気に良くなってくる。このままの歩きをずっと続けたい。黄色の巻きテープが目に入った。自分が歩いた尾根からの続きではない。おそらく、973mを西に下っている尾根型不明瞭なルートからだろうか。テープにはこの先出会うことはなかった。山一の古河マークが入った杭がそろそろ出てくる。この辺の山からも坑木を伐り出していたのだろう。
(ようやく落ち着いて)

(973m標高点付近。台地状)

尾根はそろそろ左旋回になって973m標高点に着くはずだ。広葉樹に植林が混じってくる。基本は右が植林帯だろうか。もう林業関係者が入り込んでいるエリアなのだろう、尾根上は道のようになっている。
右に迂回する踏み跡から離れて登りきると973m標高点付近。ここで一服。陽が上がっていないせいもあってやたらと寒い。じっとしていると余計に冷え込むのでそそくさと切り上げる。
(この辺は右から下ってくると迷うかも)

(846.6m三角点からの尾根の合流部。ここを登って来た)

ようやく安心して歩ける平穏な尾根になった。少なからず尾根左右の急斜面は遠のいた。なだらかな斜面が広がり、二重どころか三重の尾根が左から交わる。ここは下りではないので悩むことはないが、下り使用で迷い込んだら抜け出しがかなりきついだろう。どこを下ってもいずれは急斜面になるはずだ。
846.6m三角点から続く尾根に合流。ほっとため息。この先は準一般ルートだ。正面に石倉山が見えている。休憩したいが寒いので歩き続行。
(迷うことはないといったところだ)

(そろそろだ)

道型というよりもしっかりした踏み跡が続く。地図上のいくつかの突起を乗り越えて行くとぼちぼち岩混じりになってきた。1109.2m三角点峰はそろそろだ。何を隠そう、この尾根を上りに使ったのはそれなりにわけがあり、下りに使うと南西の岩場でがんじがらめになる危険性があったからだが、上り使用だと何も問題はない。ちょっとヒヤヒヤがあるだけだ。
(1109.2m三角点)

(石倉山へ)

(石倉山山頂)

(新旧並べて)

右手の岩場を見ながら三角点峰に到着。ここもまたほっとする。石倉山はこの先だからと休まずにこのまま歩く。下って上って石倉山。あれっ、ハイトスさんの山名板以外に新手の山名板がある。薪を半分にし、カンナで平らにし、さらに燻してから書き込んだような山名板だ。ハイトスさんの山名板と合わせての存在感がある。ここ一年のものだろう。裏を見たが、作者名とかは記されていないが、こんな足尾の脚光を浴びないような山に愛着を持って山名板を取り付ける方のお気持ちは我ながらうれしく思ってしまう。だが、一つの山に2枚の山名板は不要かと思うが。
しばらく休憩。ようやく陽が出てきてぽかぽかになって暖かくなった。
(大平山に雪はない)

(こちらの御大も少ないねぇ)

さてこの先どうすんべぇということになる。来る途中に見た1024.4m尾根の末端は急下降になっていた。やはり、ふみふみぃさんのように南の沢に逃げるか別尾根沿いに北に行くしかないだろう。ここは悩まずに東の久良沢に下るとするか。林道調査に切り替えてもいい。こんな機会でもなければわざわざの調査もできない。
菓子パンとおにぎりを食べて下る。三角点峰はトラバース。県境稜線に南下するが色とりどりのテープで騒がしい。ここは新しいものを主に年末の掃除とさせていただく。石倉山のようなひなびた山に派手なテープは似合わない。ひっそりテープだけで十分なのではないのか。
(この雰囲気が好きなんだわねぇ)

(地蔵岳を目の前に別尾根に下る)

間もなく下り予定尾根にさしかかる。念のため先に行って地形を確かめてから戻って下る。ふみふみぃさんの軌跡は地図にマーカーしてきている。地蔵岳が正面に見えてくる。落葉で滑りそうな広い尾根を慎重に下る。いい尾根の雰囲気だ。
(これがずっと続けばいいなと思っていたが)

(すぐにこれだ)

(そしてさっさと林道に出てしまった)

あっという間に植林帯に入った。樹々に白いビニールテープが巻かれている。そうか、そのための作業道が通っているんだなとすぐに理解した。沢沿いの間伐放置がすごい。このまま尾根通しに下ろうかと思ったが、左下の谷側の下に道が見えた。あれは作業道というよりも林道だ。谷側に間伐をかきわけて下る。こうなったら早いとこ林道に出たい。石倉山の最短ルート見ーつけっといったところだが。
間伐を踏み越えながら下ると、左上にも道型があった。林道分岐だろう。これに這い上がる。下道といずれ合流だろう。奥を見ると、ここが起点のようだ。ざっと幅2.5mの林道。霜柱でザクザク。荒れたままに放置され、今このままに車を通すとなればかなり厳しいだろう。段差のあるところもかなりあり、切ったままの倒木も覆いかぶさっている。一時的な使用なのか、自然に戻るのを待機といった状態になっている。
(左から下って来た。そのまま折り返しではつまらない。手前に辿ってみた)

(終点の先に踏み跡が続いている)

右からさっきまで見えていた林道が合流する。このまま下ってはまずいだろうと、この合流林道を戻ってみる。こちらもまた荒れていて、道そのものもヤブになりつつある。やがて直進と左に分岐。直進は斜面下で消滅。その先に踏み跡なし。戻って左に入る。ここもまた沢への斜面上で終点を迎えたが、トラバースする道型が先に続いている。これを辿ればどこに至るのか気になったが、ここで引き返して分岐に戻る。左の尾根に赤ペンキが続いている。これもまた気になったが黙殺。林道に戻るだけのことかもしれない。そこまでのこだわりはない。
(地蔵岳を眺めながらの林道歩き)

(ちょっとした広場に出る)

(ここからは右岸歩き)

二俣に戻って林道を下る。あきれるほどにしっかりした道だ。地蔵岳を前にしていると、このまんま直進で行けそうな感じになってしまう。
沢の左岸側を歩いていると広場のようなところに出た。ここが破線路の終点かもしれない。後ろに堰堤がある。ここで沢をまたぎ、以降、右岸歩きになる。道はさらに、今度は車の通行も問題のない状況になり、現に最近のタイヤの轍まで見える。こうなるとあまり面白味のない歩きになるが、今日は初めてのところの歩きだから、さほどの苦にはならない。
(破線路はこうなっている)

(ここで休憩)

右から枝沢が入り込む。ここだけはちょっとえぐれて車はきついかなと思ったが、タイヤ痕は前後して続いている。あーぁっとのんびり歩きの気持ちよさを感じ、左からの沢に小滝が見えたので、河原に行って休んだ。
左手に大きな堰堤が見え、この工事のためなのか、左岸側にも林道が走っている。どこまで行くのか、歩いている林道とクロスすることはなかった。この先で右に林道が分岐したりする。追いかけはもういいだろう。いずれ県道に出るだけのことだろうし。
(林道起点)

(傍らの石祠)

(住居跡だろう)

県道に出て休憩。林道入口には石祠があった。年代は廃れて確認できない。ここになぜかオレゴン州のナンバープレートが放り出されていて、いい土産だなと思い家に持ち帰ると、置き場所もないままに、結局家の脇に洗って立てかけておいたら、早速家族からそんなゴミを拾って来てと文句が出た。
県道の左には住居跡。これもまた鉱山の社宅だったのだろうか。しっかりと整地されている。そんなのを眺めながら県道を下る。車がたまに通る。あの人、こんなところで何をしてんだろうと思われているに違いない。
(あとは車道歩き)

(ここからは町の中に入る)

銅山観光までは4キロほどの車道歩きだったろうか。町に入り、その昔から知っているソバ屋にでも寄るつもりでいたがやはり昔の面影は消え、銅山病院のあった所はアパートになっていて、ソバ屋を見つけられぬままに銅山観光に着いてしまった。年末ゆえか、レストランは休みだった。
(通洞の鉱山神社で。今年もありがとうございました)

これで年内の歩きは終わりだ。初っ端の急斜面には参ったが、973m標高点過ぎの歩きは至って楽で、陽も上がって、陽だまりハイクといった感じだった。石倉山の尾根もこれで一通り済み、敢えて未踏を探し出して歩くこともないような気がするが、いずれもう一回、砂畑側から歩いてみることにしよう。どうも1024.4m三角点の北西部が気になっている。
(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
ふみふみぃさんの後追いで,足尾をブラついて来たとのことだったので,小倉沢大滝でも見物に行かれたのかと思ったら,石倉山でしたか。
それも,自分がふみふみぃさんと初めてお会いした時の,ふみふみぃさん御一行の迷走ルートの一部を後追いされる予定だったとは,思いもしませんでしたヨ(笑)。
そういえば,1106.5m付近で会ったんだっけ・・・などと思いながら楽しく拝見いたしましたヨ。
それにしても,赤倉山や中倉山だけでなく,石倉山もあらゆる方面から登られてますネ。ちなみに,どれも“倉”の付く山で有るところが不思議ではありますが。
久倉沢の林道,大分,奥地まで延びているのが確認出来ましたネ。
自分の場合,地蔵岳が今もって宿題となっているし,このルートの活用も,一応,検討させていただきますヨ。
そんなワケで,色々とお世話になりますが,今年もヨロシクお願いたします。
早速のコメント、ありがとうございます。期待を持たせて年明けとなり、何だ石倉山かいなといったところで、少々恐縮しております。
石倉山も東西南北を歩きましたが、瀑泉さんの仙人ヶ岳には及びもしませんよ。人に会うことがないから出かけるといったところだし、肝心の中倉山がメジャー系になってしまったのでは、赤倉山か石倉山に逃げ場を求めるといったところもあります。
ちなみに、「倉」ですけど、足尾の人の名字に「倉沢」が多いですよ。これも倉山に関係あるのかどうなのか。
今回確認した林道は、もう役目は終えて自然に帰りつつあります。林道を使ってあっさりと地蔵岳に行けるかどうかはわかりませんが、ルート取りとしては、沢伝いに行って小尾根に上がってあっさりと到着、ならいいのですが。
あの辺を周回して、車に戻るというパターンなら、あの林道は使えるでしょうね。中には乗り入れできませんが、入口は広くなっていましたし。
登り納めが石倉山とは渋いですねぇ。
こちらは自宅から徒歩で吾妻山でしたよ。
12月は諸々が重なりろくろく歩けませんでした。
石倉山といえば前々から北方向の2本の尾根、および北東方向の尾根と歩いてみたいと思いながらも実行できずにおります。
今年はたそがれさんの後追いで歩いてみたいと思います。
倉といえば、以前桐生産や研究会の重鎮の方に4倉?という話を聞いたことがあります。
しかしその方も4つ目の倉は?とのことでした。
歩き始めはどこに行かれたのでしょうか。
自分たちは5年も前から放置されていたアド山にでも行ってきたいと思っておりますよ。
例年ならば黒檜なのですが、今年は雪が少なくてあきらめです。
それでは本年もよろしくお願いいたします。
写真では預かり知れませんがやはり取りつきはガチガチに凍ってるとちょっと慎重になる感じですかね。973地点まで行けば安心なようですが。新しい山名板ができてるのには驚きですね。どうせなら山名板がどこかに行ってしまった小法師岳とかに欲しいですが。
林道も見覚えある光景だなあと。やっぱり日蔭は霜柱だらけですね。
林道から地蔵岳に行くとしたら"ちょっとした広場に出る"のとこから適当に堰堤上に出て、そこの広河原から左俣をいくと稜線まで滝は無く平和でした。なので後はどこの小尾根を選ぶかで命運がわかれそうですね。
砂畑側から1024.4m三角点に行かれるとしたらやっぱり問題は取りつきなんでしょうね。私は暗くてよく分からないからもう滝もないだろうと沢に下りて見事滝に出会ってしまいましたが。大滝ならぬ中滝レベルとはいえ右岸側を滑り降りたような気がするので登りでは使えるかどうか・・。送電線が三俣になってる支尾根に法面回避して取りつくとかがスマートなんですかね。
今年も一年よろしくお願いします。
石倉山、渋いですかね。それなりに派手なコースで歩いたつもりでいるのですが。やはり、山域からして地味でしょうね。最近は、中倉山の方が地味とは言い難くなっているようで。
ハイトスさんのおっしゃる北2本と北東1本の内訳がよくはわからないのですが、この中に1024.4m経由の北西ルートも入っているのですかね。もしそこを歩かれるようなら、お声かけくださいな。
4倉ですか…。今、思いつくとしたら、他に利根倉沢やら足倉沢というのもありますよ。
登り初めはアド山ですか…。むしろこちらの方が渋いといった感じがしないでもないですがねぇ。
私、ずっと毎日飲んでばかりで、明日あたりは朝からの酒を抜かないと、明後日からの仕事がままならないところがあって、明日、ちょっと軽く歩くつもりでいるのですが、仮面林道ライダーさんがいい所を歩いていらっしゃいましたねぇ。そこの二番煎じというか三番煎じになるようですが、ちょっと歩いて来ようかなと思っています。
今回の石倉山の歩きは、上り下りともにふみふみぃさんのお歩きを参考にしての歩きですが、上り時の973mは、そのちょい下まではきつかったですね。何せ、斜面がガチガチで急でしたからね。尾根幅が広かったらさほどのものでもなかったでしょうが、狭まってもいたし、今考えれば、ピッケルを突き刺して登れば案外楽だったかなと思ったりもしています。
1024.4m三角点尾根への取り付きは、国道をちょっと先に行って、擁壁の上に出れば簡単に出られそうですが、見た目がかなりの急斜面でしたから、どんなものかと。下り使用で右岸に下りるにしても滑り降りだとしたら、やはりきついんでしょうね。となると、北から回り込んだ方が無難かもしれませんね。
ふみふみぃさんの発見林道には驚きましたよ。作業道クラスかと思っていただけに、まさかあれほどのものとはねぇ。
あの広場から地蔵岳ですか。地図を広げながら、ここを行って、小尾根に行けば何とかなるかななんて思ったりしていたのですが。いずれ機会があったら歩くこともあるでしょう。
登り始めはやはり足尾の山なんですね。石倉山は拝見した限りでは、笹薮も見えず、奥武蔵のような雰囲気がありますね。毎年、一度くらいは足尾や日光の山へ行きたいのですが、結局、昨年は一度も行けず仕舞いでした。
機会があれば、塔の峰の山名板もこの目で見てみたいと思っておりますが、課題ばかり増えて一向に減っていきません(^^;)
今年もよろしくお願い致します。
「この雰囲気がすきなんだわねぇ」は、全く同感です。最後まであの雰囲気が続く所があれぱ最高なんですがね。植林と林道はできれば出会いたくありません。-最近はそんな所しか歩いていませんか゛-
「足尾双愛病院行き」のバスが日光駅からでているのですが、東武鉄道との折り合いが悪く、日光駅に着くすんでの所で発車してしまいます。地元住民のためのバスなのか、観光客は御遠慮願います、てな感じです。ワ鉄への配慮もあるのですかねぇ。そんなこんなで、足尾地域の隔絶感が保たれているような気もします。
そんなウップンをはらみながらも、石倉山は長年の懸案で、一度は行ってみたい所です。
歩き納めは石倉山でしたか。この間安蘇の山ですれ違ったおじさんも先週は石倉山に行ってきたという話をきき、ちょうど興味を持っていたところでした。自分はまったくの未訪ですので、過去の記事と合わせ、いずれ参考にさせていただきます。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、この石倉山ですが、登り始めではなく、去年の登り納めなんですよ。記事アップが年明けになってしまって。
足尾の山も、写真で良いとこ撮りをしている限りは、確かに奥武蔵の風情にも似たところがあるのですが、実際は、基本的には荒れていたり、ガレているところが多いですよ。
HIDEJIさんのお住まいからは、やはり日光、足尾方面は遠いので、そんなに足繁くとはいかないでしょうが、たまには気分転換のつもりで歩いてみてくださいよ。
HIDEJIさんも課題が増えますか。ここ一か月の間に、課題が一つも消えていないようですね。私も、目先の新しい課題だけさっさと片付けてしまう傾向があって、山積した課題はちっとも減りませんね。
「この雰囲気」の先も、そのままの緩い傾斜が末端まで続いていれば平和でいいのですが、視界から離れると、あっという間に谷底への急斜面ですからねぇ。
足尾の山も、こんな雰囲気を探すとなると、塔の峰か社山周辺になるのではと思います。
ぶなじろうさんは林道はアウトですか。私なんかむしろ林道ウェルカムの口ですよ。ただ無条件ではなく、廃れた、自然に戻りつつある林道やら地域にもよりますね。賑やかな山域での現役林道はお断わりですが。
かつて、日光から足尾への縦走を考え、バス時刻を調べたこともあって、何となく事情は知っておりますが、そんなに東武との連絡が悪いですか。JR時刻に合わせているのですかね。昔の話ですが、足尾から日光に行くバスは東武バスで、一日2往復。122号も今のバイパスが出来るまでは細尾峠の旧道をちんたらと走っていましたよ。
石倉山は渋い山です。一度、県境尾根で歩いてみてください。
安蘇の山ですれ違ったおじさんが石倉山ですか…。好きな方もいらっしゃるものですね。普通、偶然の出会いで中倉山や庚申山の名前は出ても、石倉山とはねぇ。そのおじさんですかね、新しい山名板を取り付けたのは。
きりんこさんは、石倉山方面は未訪ですか。地図で見ておわかりのように、地形がややこしいところがありますので、むしろ歩くのには楽しいところかもしれません。ただ、展望に関しては凡ですね。
石倉山のみ歩くのは面白味に欠けますから、定番はやはり大萱山地蔵岳との組み合わせといったところでしょうか。