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malibu string labo.

ガット張り用の道具選び ペンチ編

2010-12-02 | ストリングマシン&ツール 

ストリンガーの中にはペンチを使わずに素手で引っ張る猛者もいるみたいですが、普通の人には必需品ですね。このペンチというヤツは数えるとキリがないくらい種類がありますが、その中で使いやすいのはやはり一番ポピュラーなラジオペンチでしょうね。

で、僕はこのところず~っとスナップオンの95BCPを使っているのですが、時々油入れをしないとすぐ錆びてしまうし、それ以外でもこの95BCPは個体差が大きく当たり外れがあるらしいので、あまりオススメは出来ませんね、価格も高いですし。メチャクチャ使いやすいんですけどね・・・。


それでも僕がこの95BCPを気に入っている最大の理由は、手にしたときのバランスがとても良いということです。それと当たり前ですが滑りにくいということもあります。コイツは先端つかみ口の滑り止めの溝の形状が、平行ではなく網目状(画像上)になっています。この網目状になっているペンチというのは少なくて、他にクニペックスとか、もしかしてゴーセンにもあったかもしれないというくらいです。ただ、ガット張りで金属をつかむことはなく、柔らかいポリとかナイロンですから、網目状だからといって滑りにくいという訳ではないです。実際クニペックスはガットだと結構滑ります。スナップオンにくらべて溝の刻み方が浅いというか、まったく違いますね。これだったら平行に溝を切ってある普通のラジオペンチの方が目が粗いので、テニスガットのような柔らかい素材に対しては逆に滑りにくいです。

それともうひとつ、ラジオペンチには切り刃が付いているものと付いていないものがあります。つかむということだけを考えれば無い方が良いかもしれませんが、これもテニスガットの場合は切り刃が有るからといってグリップが劣るとまでは言えないです、ハイ。

と言う訳でいろいろ試してきた結果、テニスガットの場合は滑り止めの溝の形状や、切り刃の有無に関してはあまりこだわることもないという結論に達しました。滑り止めの溝さえあればとりあえずいいでしょう。ただしメッキしてあるものはキレイですが滑るのでダメです。それとバネ付きも使いやすいですね。スリーピークスとかケイバとかトップとかいろいろあります。サイズは160mm前後が使いやすいと思います。実はこのペンチに関してはまだ、コレッ!というものに出会っていません・・・。う~、結局ペンチはメッキしてなければ、とりあえずどんなモノでもいいということか(笑)

ところで普通室内で使っていても、モノによっては95BCPのように表面処理をしていないものは結構錆びることがあると思います。で、メンテナンスフリーということで考えるなら、価格はちょっと高くなりますがステンレス製とかアルミ合金製もあります。お金に糸目をつけないならチタン製もありますが、これはちょっと現実的ではないかも、ラケットが4本くらい買えますから・・・。

で、画像はメンドクサガリ屋の僕が最近使っている、新潟県作業工具協同組合が開発したALUTOOL(アルツール)というブランドのアルミ合金製ラジオペンチです。ちょっとカッコイイでしょ、このラジオペンチについてはまた次回詳しく紹介します。

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