うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

パートの匠

2016年05月20日 | 日記

昨夕は、行き慣れないスーパーへ行きました。

商品をいくつかカゴに入れ、レジに並ぶと、

そこでは、レジ係の女性がお客さんに、

楽しそうに話しかけていた。

 

レジ係の女性は、

「ほんと、暑いわよね~。

もうね、198円。この肉を脱ぎたいわ~、278円。

なんとかして~、380円の1割引きです。

お客さんはいいわぁ、93円。スリムですもの、93円。

そんな細いと寒くない?大丈夫?198円をお2つ。

この店寒くない?大丈夫?398円。

私は、汗だく~ほんと肉の脱ぎ方教えて~5000円お預かりします。

でも、こんなでしょ、私。おつり3,063円ね。ありがとうございました。」

といった具合に、おしゃべりとレジを同時にそして完璧に、こなす、女性。

 

出た、パートの匠!

感心しながら、次は私の番なので、カゴをレジに乗せた。

 

「ねっ、こんなでしょ?198円。だから最近、店長に、398円。

叱られてばっかりなのぉ、278円。」

おっと、

さっきの話の続きを、私が引き継いだのね?そうなのね?

 

「しゃべり過ぎだって、110円。

しーかーらーれーてーひゃっひゃっひゃっ合計1,060円でございます。」

 

こうして、レジを後にした私の次にも、

やはり話を引き継いだお客さんがいたのであった。

 

そういえば、我が家のおじさんの職場にも、御年75歳パートの匠がいる。

今の支店に配属された初日、

「店長しゃん?エプロンの紐、結んで!」

という、匠の言葉で始まった。

手が後ろに回らぬ匠に、店長は不安を覚えた。

このお婆さんに、どんな仕事なら出来るのだろうか?

厄介な支店に来てしまったと途方に暮れた。

 

そんな中、始まりのゴングが鳴った。

匠はまず、恐ろしいスピードで、定規で測ったような正確さで、

小鉢を50個並べる。

そして、次の瞬間、

匠は、蝶のように舞い、蜂のように刺す。

右手で持たれた長い箸は、精密機械のように、

寸分違わぬ量の和え物を摘まみ摂り、

小鉢の中央へジャブ!

 

あれよあれよと、

小鉢が和え物で埋め尽くされるジャブの応酬の最中、

匠の黄金の左手も遊んではいない。

絶妙なタイミングで、後ろの棚に詰まれた小鉢を、

振り向きもせず、左手で掴み、そのまま一気に、

小鉢追加の左ストレート~!

 

店長は、怯えながら、

「ぼく、手伝う事ありますか?」とそっと声を掛けた。

すると匠は、こう言い放った。

「ん?なんだって?」

 

打ちのめされた店長は、

家に帰って、

匠の職人技の凄さの一部始終を興奮しながら語った。

私は、その武勇伝を聞きながら、安堵した。

「匠、手、後ろに回るんや。」と。

 

 

我が家の匠といえば・・・

 

うんこの「痩せ見えテクニック」

うんこ:「すっぽり はいって みえるでしょ?」

 

 

うんこ:「すりむな こ なんだなって みえるでしょ?」

 

 

うんこ:「そう みえたでしょ?」

出た、匠!

いっそ、このまま爪切りしましょう。

おじさん、撮影してちょうだい。

おじさん?

 

 

おじさんめ~!

 

匠になるには、色々と努力が必要なのでしょうね?

私も、いつかは、何がしかの匠になりたいなぁと、

漠然と思う、おかっぱなのでした。