若くて怖いモノ知らずだった、あの頃、
よくバーボンをラッパ飲みしながら
語り合った仲間がいたっけ。
おはようございます。
その仲間っていうのが、本当にタチの悪い奴で、
いつも誰かに追われてたっけ。
整った容姿で、えらく頭が切れるくせに、真面目に働こうとはしなかった。
仲間だからって、油断は出来なくて、
隙さえあれば、私だって騙しそうと企んできたが、
なぜだか、憎めない男だった。
先日、本当に久々、そいつからメールが来た。
「生きてる?」
唐突だな。
「元気?」
矢継ぎ早だな。ちょっと待って。
今打ってる最中だ。
「何してる?」
ちょっと待って!
まだ、いきてるを漢字に変換するとこだし、
言っとくが、こっちはガラケーだかんね。
「今どこに住んでるの?」
ラインみたいな送り方するなー。
生存確認を端折るなー。
「こっちは、元気だよ」
ついに独り相撲し出したな。
「いつか、また会おうな~」
やり取り無しで、終わりなの?
なんなの?これ、なんなに?
その後、なんだかな~と思っていたら、
怪しげな勧誘メールが続々届いた。
アイツめ~!!
君達は、何をしているんだい?
あや「足の臭いを嗅いでるの」
そなの?
あや「足を舐めてるの」
君も、矢継ぎ早だな。
あや「そして、ちょっと咬んでみるわ」
独り相撲か、君も。
おたま「あや姉ちゃん、オラの手も、どうだ?」
あや「手は、要らない」
なんで?
まぁ、仲が良くていいじゃない?
あや・おたま「別に、仲良い訳じゃないしー」
へっへっへ。