アマゾンさん、ごめんなさい。
私・・・
今回ばかりは、この耳で確かめて、
決めたかったの。
おはようございます。
困った時は、まずアマゾン!
これを胸に歩んできた、我が人生であったが、
この度、10年以上も共に戦った掃除機との別れを経験し、
新しい掃除機との出会いは、実際会って決めたかったのだ。
もちろん、品定めのためには、アマゾンさんは欠かせない。
レビューってんですか?
読み漁って、これ!という掃除機に定まった。
音が凄く小さい、紙パック仕様の掃除機だ。
もう名前も付けた。
「シャンペン」だ。
シャンペンに決めた最大のポイントは、紙パック式という点だ。
実は、古い掃除機がいかれた、記念すべきその日に、
アマゾンさんから、大量の紙パックが届いたからだ。
そうなると、
是が非でも、紙パック仕様の掃除機を買わなければならない。
そんな自分を納得させるために、
本当は、ちょっと気になる、サイクロンの欠点ばかりを探す日々だった。
確かにサイクロンは、吸引力は絶大だと書かれていたが、
それらと比べると、シャンペンは、とにかく音が小さいらしい。
その情報によって、自分を納得させる事に成功したのだった。
そして、昨日、
シャンペンの正式名称を書いたメモを手に、
ついに電気屋さんへ向かった。
掃除機ブースに行ってみると、一人の男性店員が立っていた。
「あのー、掃除機が欲しいのですが」
と声を掛けてみると、男性店員は、
「あちゃー、あちゃちゃちゃちゃー。お任せください」
と、なんか変な動きを加えて、言ってきた。
その第一印象の時点で、
なんか、やばい匂いが漂ってきたが、
やるっきゃないと思い、話を続けた。
私が、「紙パック式のなんですが」と言った途端、
店員は、
「あっあっ、でもでもでもサイクロンも~、凄いんですよ!」と、
手をヒラヒラさせながら、話の腰を折ってくる。
ジッとしろ!っと思いながら、話を続けた。
「でも、音が大きいでしょ?」
「お知り合いが、サイクロンを使っていて、
音がちょっと気になるって、言ってたんですが」
ここで、店員は、畳みかけてくる。
「大きい訳では無いんです。ちょっと聞きなれない音っていうのかな~?
ちょっと気になる音っていうのかな~?
高い音なの、プイーンって高い音がね、聞きなれないだけなんですよ」
この説明で、私の心が揺れた。
だか、あの大量の紙パックを無駄にするのか?
いーや、無駄になんてさせねーと思い直し、
私は、攻めた。
「高い音・・・嫌い」
ひるんだ店員に、
私は、チャンスだと言わんばかりに、シャンペンを指さして、
「この子の音を聞かせてください」とお願いをして、
その音色に、しばし2人で耳を傾けた。
「ん~、とっても静かな音ですね」
「ですね」
さすがに諦めたかと思いきや、
店員は、店内で最高額のサイクロンを手に、
「これも、実際、聞いてみましょう」と。
彼は、必死だ。
負けたよ。
あんたの気迫とキャラに負けた。
じゃ、聞いてみよう。
「ん~、さっきの子の方が、静かね」
「ですね」
そんな激しい攻防に勝利した私は、
シャンペンの箱を手に、ニッコニコで店を後にした。
が・・・・
これ、私が頼んだのと違う掃除機やないかー!
この期に及んで、ちょっとした隙間を軽く吸うための
シャンペン色のハンディー掃除機、要るかー!
あいつめー、
どうりで、私と同じ匂いがしてた訳だ。
やっぱり、おっちょこちょい・・・だったか・・・
さて、再び店へ戻って、取り換えてっと。
今度こそ、シャンペンとのお手合わせだぞ~。
うんこさん?
うんこ「ふむふむ」
退いてくれ
うんこ「あら、静かなお方ね」
退いてくれ
うんこ「ご挨拶を・・・」
退いてくれ
うんこ「よろちくびー、うんちゃんよ」
ご覧ください。
この通り、消音なシャンペンさんは、
猫にも好かれる、逸品なのです。
成功だ。
この買い物は、大成功だ。
そうだろ、おたま?
お前は、そもそも、掃除機の音など気にしないもんな、もんな・・・
おい、コラ。
いつもみたいに、掃除機と戯れろやー!
自信が揺らぐわー!!