うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

一眼の叫び

2017年04月04日 | 日記

やぁ、久しぶりだな。

皆さん、元気だったかい?

グッモーニン!

俺だよ、オレ。

おかっぱが描く「オレ」より、はるかにカッコいいオレだよ。

 

ある日、オレは春の足音で目が覚めたんだ。

そして、叫んだ。

「誰か、オレに気付いてくれ!

この薄暗い部屋から、オレを連れ出してくれ!」

ってさ。

そしてようやく、

俺の声に気付いたのは、おかっぱだった。

そりゃそうだ。

この部屋に居るのは、他には猫と休みボケの男しか居ねえんだからな。

 

じゃあ、行こうぜ、おかっぱ。

春の日差しの中に飛び込んで行こうぜ!仕事中に・・・

 

家を出て、1分後には、

おかっぱは、もう本気だった。

焦るなよ、おかっぱ。

まず、会社へ向かおうぜ!

こうして、生まれた、第1作目は、

 

「通勤途中の人々をしり目に」

久しぶりにしては、上出来だ、おかっぱ。

さぁ、会社へ行こうぜ。

 

「ど根性草」

うん、そうだな、ど根性だな。

早く、会社へ行け!

 

職場の近く行けば、菜の花畑が広がっていた。

これだぜ、俺が映したかった物は。

おかっぱ、オレのシャッターを切れ!切りまくれ!

「奥行き殺し」

おい、奥行きが、一切感じられないぞ。

もっと、さーっと広がっていただろ?

 

おっと、おかっぱ。

いいとこに目を付けたな。

そうそう、菜の花畑の脇の小さな花々。

これも、黄色をバックに撮ってみろ!

 

「凝視、禁止」

ピントはどこだ?

じっくり見ていると、めまいをもよおすぜ。

凝視はお避け下さい。

 

ん?おかっぱ、のっぱらに蝶を発見したのか?

姿勢はいいぞ。

脇を絞めて手振れを抑えて、蝶を追え!

 

「どこ?」

蝶は、どこ?

 

「どこなの?」

蝶は、どこなの?

 

おかっぱ、さすがのオレも、そろそろキレるぞ。

いいか、よく聞け。

まずオレのオートを信じろ。

さっきから、ずっとダイヤルをクルクル回しやがって。

まず、そのダイヤルから手を離せ!触んな!

触んなってーーー・・・

 

「ピンボケの極み」

あーあ・・・

 

だからぁ、今オレがぁ、ピント合わせてるからぁ、待てって。

悪戯にズームすんなって、待てって!

ちょっ待てよーーーー・・・

 

「お前ったら」

お前ったら、いったい何がしたいんだ!

 

「これじゃ、駄目なの?」

なっ、もう、これでいいじゃん?

普通に、これでいいじゃん?

 

「つくしの小道」

ほんとは、手前の花が撮りたかったんだろ?

図らずも、つくしの小道撮れたじゃん?

もう、勘弁してくれ。

仕事に戻れーーー!

 

というわけで、

今回も、オレの良さを一切引き出せない、おかっぱとの外出だった。

ん?なんだって?

猫を撮ってみればどうかって?

ふーーー・・・

 

「逆光の奇跡」

黒猫に見えるだろ?

こいつ、白黒なんだぜ、ほんとは。

 

オレは、昔、親父さんの家に居たんだ。

おかっぱが、オレをさらっていったんだ。

親父さんのとこ、帰りてーよーーー・・・・

 

「帰ったところで」

だな。

帰ったところで、こういうのに付き合うんだよな。

誰かーーー

オレを助けてくれーーー!