連休に入ったとたん、
雨は降ったり止んだりで、
雷は鳴るわ、地震があるわで、
外は、にわかに、てんてこ舞いだ。
おはようございます。
しかし、私は、それに何の感慨も持てずにいる。
忙しいとは、心を亡くすと書くが、
暇な時だって、心を失いがちになる。
いや、私はもはや、言葉をも失いかけている。
先ほど、今日から仕事組の友人から
何通ものメールが届いた。
「私は、今日から仕事ですが、なんとか頑張ります。」
「おかっぱちゃんは、まだ連休ですよね?」
「私は、今日から仕事です。」
「はっきりいって、気が乗らないけど・・・」
「頑張ります。良い一日を過ごしてね。」
ひとまとめにして送信して頂きたいものだが、
若干嫌がらせの意が込められているだろうから、仕方がない。
何か気の利いたおもしろメールを返したかったが、
今の私には、無理だと判断し、端的に、
ラジャーと送ろうとして、「アジャー」と送ってしまった。
これを、友人はどう判断するのだろうか?
打ち間違えたと気付いてくれるか?
はたまた、なぜかアジャコングーの略だと勘ぐるか?
もっとも危惧するのは、
「まさか、このご時世にアジャパーって言いたいの?」と
思われてやしないか?という事だ。
私は、今、それが、とても心配だ。
さて、今日は言葉ではない、
言葉は要らない、「あやの子守り編」をお届けします。
4年前、お転婆の限りを尽くしていた、あやは、
ある日、小さなショボい顔の子猫と対面をした。
それが、今のおたまだ。
あやは、小さな子猫に恐れおののいて、
1週間もの間、押し入れに引きこもってしまった。
その間、ショボい子猫は、
今は亡き、うめさんに甘えたり、
うんこに遊んでもらいながら、すくすく育っていた。
そうこうしていると、
しょぼい顔をした子猫が、奇跡的に一時期、
こんな可愛らしい子猫に成長した。
あやは、それを見て、
「この子なら、可愛いって思えるわ」と思ったのか、
ある時、子猫に近付いてみたのだ。
それは子猫が我が家にやってきて、3週間ほど経った頃だった。
無邪気に遊んでいる子猫の背後から、
そーっと近付いて、匂いを嗅ごうとした時、
突然、子猫がくるっと振り向いたものだから、
あやは思わず、子猫の耳を咬んでしまった。
咬まれた子猫は、今にも泣き出しそうな、
これまた見事なまでにショボい顔をした。
その時、あやは、本能的に子猫を舐めてしまった。
それ以来、
あやは、子猫だったおたまの
子守りを買って出るようになったという訳だ。
今は、あやとおたまは、まるで本当の姉弟みたいだ。
喧嘩もお互い、遠慮がない。
そのくせ、大きな物音がしたりすると、
すぐ互いの鼻を突き合わせて、「怖かったね」「怖かったな」と
言わんばかりに舐め合いが続く。
そうしていると、また、叩き合いが始まって、
いいかげんにせんか!と私に叱られる日々を過ごしている。
私が勝手に迎えた新入りを、
全力で受け入れようとする先住猫の軌跡を見るたび、
猫とは、なんとも優しい生き物だと感心するばかりだ。
あやは、頑張って受け入れてくれたもんな。
あのね、あやさん?
そういうプレッシャーの掛け方は、やめたまえ!
せっかく、褒めてんのに・・・
やめたまえ!
そうそう、あの奇跡的に一時期可愛くなった子猫は、
今は、
振り出しに戻っています。