また保護するべき案件があったが、
今回は、保護はしなかった。
おはようございます。
いや、出来なかったんだ。
生後7日程度の子猫2匹。
合わせても、たった300グラムほどの命を前に、
私は、手を伸ばすことができなかった。
子猫達は、母猫が運んで行ったのだろうが、
それを、「良かった」という言葉で片付けられない。
うんと昔、ある野良猫の親子の暮らしを目にしたことがある。
それはなんとも微笑ましい光景だった。
ヨチヨチ歩きの5~6匹の子猫達と、少し大きくなった子猫、
そして母猫との家族だ。
少し大きくなっている子猫が、小さな兄妹達の面倒を見る姿を、
母猫は毛繕いをしながら見守っていた。
ところが、
毎日観察していると、小さな子猫達の数がどんどん減っていく。
ある日は、少し大きくなった子猫の姿も消えた。
残った子猫は、わずか1匹となっていて、
1匹になってしまった子猫は、
それでも無邪気に、風で揺れる雑草と遊びながら、母猫の後を着いていく。
私は今でも、その後ろ姿を忘れることが出来ない。
そして、その姿は微笑ましい記憶ではなく、
今でも私の胸を突き刺してくる。
しかし、今回は、
今の我が家では、難しいと判断した。
この世には、正解のない事が多すぎて、たまに、やりきれなくなる。
そして、その正解がない日々に救われている。
のんちゃ~ん!
出たな!
「ちょっとテッシュちょーだい」遊び!!
ちょっとテッシュ持って
ちょっと運んで
ちょっと落として
そのまま
誰よりも近くでテレビ観て
壁で爪とぎしてから
壁登って
我が家でもっとも気持ちの良い場所を陣取る、子猫・・・。
おたまあやたれ「育て方、間違えてない?」
あのね、育て方に正解ってないから!