なんか、忙しいなぁ。
どうしてだろう?
おはようございます。
どんどん、忙しくなっていく。
正確には、忙しい気になっている。
生活自体が変わった訳ではないのに、
思考が追い付かない。
追い付かないから、思考を止めてしまう。
やらんといかん事を、やるだけ。
「暇だな~」と思う事が、なくなっていく。
頭ん中の遊びが、減ってるなぁ~。
昔、働きまくっていた頃がある。
その理由は時と共に変わって行ったが、
365日、一日も休日を取らない暮らしは10年ほど続いた。
しかし、不思議と辛くなかった。
目の前の仕事をクリアする。
その繰り返しを、充実感だと思っていた。
複数の仕事を掛け持ち、それをクリアしていく事で、
「私は、できる」という自信に満ち溢れていたんだ。
ところが、
「あなたは、何をしている時が好き?」と聞かれた時、
何も答えられなかった。
「趣味は?」「好きな食べ物は?」「あなたは、どんな人?」
何を聞かれても、答えられない。
大病をして、ようやく、その生活を手放さざるを得なくなった頃、
私の歯は、ボロボロだった。
私の口腔内を診た歯科医は、溜息を付いた。
そして、
「けっこう大変な治療になりますよ。覚悟してくださいね。」
と言った。
私は、覚悟して治療椅子で眼を閉じた。
あの機械音が響き、焦げ臭い匂いが漂ってくる。
左側からは、私の口周りを拭く、女性の手を感じる。
「痛かったら、右手あげてね。もう少しだからね。」
歯科医の声と共に、
私の頭頂に、その歯科医の体が何度となく、かすめる。
それが、まるで2人の人間に撫ぜられているような気分になり、
私の固くつむった瞼から、涙が零れていくのを感じた。
歯科医は、
「あっ、痛かったね?ごめんごめん。」と慌てた様子だが、
痛いのは、歯ではなく、私の心だった。
私は、随分と自分をさぼってきてしまったのだなぁと、気付いた。
思考を自ら止めていたんだ。
自分をさぼっている人間の歯を、必死に治そうとしてくれる人々に
感動と感謝が湧いてきた。
置き去りになっていた心が、涙を流したのだった。
考える事、感じる事は、大切なんだね。
それに気づいたのが、なんと40歳だったというね。
なのに、同時に老化現象で思考が遅れていくという皮肉!
ちっくしょー!
さて、我が家の若人の思考は柔軟だ。
入るタイプの物を
被る!
たれちゃん?
それ、楽しいの?
たれ蔵「なんだか、落ち着くんだ、母ちゃん」
そっかそっか・・・
と思いきや
蹴り落として寝るという皮肉。