うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

呆れる、我ら

2022年11月09日 | 日記

たまには、

レモンティーを飲んでみたい。

そう思った。

 

おはようございます。

ある日突然、弊社のウォーターサーバーの横に、

『お好きにどうぞ』と言わんばかりに、これらが置かれていた。

私は普段、会社のウォーターサーバーの水を飲まない。

隣りの熟女さんからは、

「おかっぱちゃんも、サーバーのを飲めばいいのに」

と言って頂いているが、

「いや、私などが有料の水なんて勿体ないから。

水道の水、いやもはやドブの水飲んでりゃいいの。」

と、卑屈なまでにへりくだって伝えている。

 

本音を言えば、私は昔から、ウォーターサーバーが怖い。

「この蓋みたいなもんを開けて、ボタン押しながら、

えっとカップごと前に押して・・・えっと」

と、同時に幾つかの動作をしなければ作動しない、この機械が怖いんだ。

以前、思い切り背伸びして、慣れた風を装って、

サーバーからお湯を出そうと操作したら、

湯が止まらなくなってしまったあの日を、私は忘れない。

「もう二度と触ってはいけない。危ない!」

そう心に決めたんだ。

 

なのに先日は、

「もう一度、やってみるか」

そう思えた。

この胸を熱くさせた勇気の訳は、

この、コーヒーの横の黄色の袋のせいだ。

「レモンティーじゃん?あれは、顆粒のレモンティーじゃん?」

私は、レモンティーが飲みたいと思った。

 

さっそく黄色の袋を破り、紙コップに出した。

「あれ?白い・・・」

顆粒は真っ白だった。

最近のレモンティーは湯を入れる前は白いのかと驚いた。

「さて、湯を出さなければ」

そう考えると、手が震えた。

私にサーバーの操作ができるのだろうか。

湯を出すことに成功した経験が無い私が、できるのか?

人を呼んで湯を出してもらった方が・・・

いやダメだ。

ドブの水飲めばいいって、自分で言っておきながら、

今更お願いなどできない。

白い粉の入った紙コップを左手に持ち、その場をウロウロしていると、

紙コップは、知らぬ間に左手に力が入っていたせいで、少し凹んでいた。

午後2時、鳥のさえずりも聞こえなければ、社内の電話も鳴らない。

時が止まっているかのように静かな昼下がりだった。

ガラス張りの扉から外を覗くと、真っ青な空に一筋の飛行機雲が見えた。

私は一旦落ち着こうと、黄色の袋を眺めることにした。

「く・・・りーぷって書いてある」

黄色の袋はレモンティーの黄色じゃなかったと知り、

私は、どういう訳か、安堵した。

残念な思いや、勘違いした恥ずかしさではなく、安堵したのだ。

「今じゃないんだ、今じゃなくっていいんだ」

そう納得して、私は静かに、ウォーターサーバーから離れた。

って、何やってんでしょうかね。呆れちゃう・・・。

そんな我が家の白はといえば・・・

おい、おたま!

毛繕いか。

君は、夜中に、たれ蔵の喧嘩を吹っ掛けてたよな?

 

どうして、そういう事をするんだい?

聞いてるか?

 

そんなにくねってるけどもぉ。

たれ蔵、何にもしてないのに、ダメじゃんか!

ねぇ、聞いてってば

 

おい、おたまー!!

 

おたま「おら、悪くないだ」

いや、お前が悪い。

 

お仕置きだ。

『閉じた瞼を無理くり開けて、変な顔にさせるの刑』だー。

うひひひひ。