うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

タンポポみたいな猫

2023年07月03日 | チャー坊のこと

タンポポみたいな猫だ。

 

おはようございます。

7月はうんこだ。

うんこを花に例えると・・・それは難しい。

そもそも、うんこは目の開かない頃から私の子だったから、

外で咲く花なんて、見たこともない。

うんこは、花というより、都会のOLさんみたいな、そんな猫だった。

 

タンポポみたいな猫というのは、チャー坊のことだ。

3月初旬、まだ寒い道端に咲くタンポポを私達は眺めていた。

缶コーヒーを飲みながら一緒に見た、タンポポと澄んだ青空を私は忘れられない。

あの頃のチャー坊は、今より痩せて汚れていたが、

うんと頼もしく見えた。

「君は、タンポポがよく似合うね」

私は、チャー坊にそう声を掛けた。

 

3月は、とても寒かったけれど、

抱き合って温めてやるなんてことは、してやれなかった。

地べたに座り込む私の足に背中を寄せる程度が、

あの時のチャー坊が知っている、暖の取り方だった。

 

今、チャー坊の体調は、かなり厳しい。

罹った真菌は、一旦改善を見せつつあったが、

この数日で、また一気に悪化した。

自己免疫が下がっているせいだ。

インターフェロンを投与しても、以前のようには復活してこない。

ただでさえストレスが最も良くないと言われるダブルキャリアに、

嫌な処置が続く。

それでもチャー坊は、「いい子だね」と声を掛けると、

私の眼を見て、喉を鳴らす。

「ぼく、いい子?」と問いかけるように見上げるから、

「いい子だよ」「ぼく、いい子?」のやり取りが止まらない。

 

タンポポが咲く頃、私の足で暖を取っていたチャー坊は、

今では私に全身を委ねてくれる。

こんな暑い最中だというのに、私に抱かれて喉を鳴らす。

病院での輸液や注射も、投薬も塗り薬も、まったく手こずる事がない。

「あなたのすることを、ぼくは信じる」

チャー坊は、そう言っているように見えさえする。

その懐の深さに、私はやっぱり、頼もしく思える。

そして、それ以上に、やるせない、切ない気持ちに押し潰されそうになっている。

 

ついに、チャー坊がタンポポになったみたいだ。

体を舐めないようにダメ元で装着してみたが、

チャー坊はそれも難なく乗り越えたもんね。

よし、チャー坊、次へ行くぞ!

前へ進んで行こう、一緒に。