ついに、あやが・・・・
おはようございます。
川から拾い上げた時から、あやはとにかく元気な猫だった。
獣医からも、
「おかっぱさん、この子、ノミすら着いて無いよ!」
と驚かれたが、
うんまあ、それは川ですっかり洗われたのでしょう。
あれから12年、
ワクチン以外で病院のお世話になったことは無かったが、
ついに、あやさんの体に異変が現れた。
『鼻づまり』だ。
症状としては、軽症の部類だけれど、
こんなことでもないと病院へも行かないから、行って来た。
たれ蔵を診てくれた、ドSサイコパス先生の病院だ。
相変わらず、冷静を通り越して冷ややかだ。
口調はソフトなのだけれど、目が笑ってない。
時々、私の心を翻弄するような発言をする。
「うん、猫風邪っぽいよね。」
そう聞いて、私がホッとしたのに気づいてか、
「でもね、鼻腔にできる怖い癌もあるからね~。」
と、その時だけ目が光る。
「そっそっそっそうですよね。」
と私が狼狽えると、サイコパス先生は微かに笑みを浮かべ、
「猫の鼻腔は細いからね。組織を取るにも、ちょっと大変なんだよね~。」
と、充実感に満ちた顔をする。
「ひゃっ」
と思わず小さく悲鳴を上げると、
「顔がね、ここらへんが腫れて来ると、外から針を刺して取れるから、
そうなると簡単なんだけどね。」
と追い打ちを掛けてくる。
私が口を開けたまま絶句したところで、サイコパス先生は、
「とりあえず、猫風邪のお薬を1週間飲みましょうね。」
と、幼子に諭すように告げた。
脅しておいて、上から目線で仏の顔をする!
私、こういう男、好き!!
という訳で、詳細な血液検査を外部に出し、
その結果を待ちつつ、お薬を飲むこととなった。
ちなみに、サイコパス先生は見立てと腕は、良い方だと思います。
「まあ、猫風邪だと思うけど健康診断もかねて血液検査ね」だそうだ。
当のあやさんは、待合時間、
大きな声で鳴いていたものだから、
バックヤードでトリミングしていた大型犬を刺激したようで、
あや「わおーん」と、大型犬「わおーん」が交信していた。
あのワンちゃんは、多分あやのことを、犬だと思っている・・・。
診察に関しては、あやは大変よい子なのだ。
ド転婆だけど、おたまをぶっ飛ばしたりするけど、
あやは、人間を攻撃する、威嚇をする、という行為はしない。
そんな、あやさんの初めてのお薬だ。
さて、この粉薬、飲めるかな?
舐めてみたけど、けっこう苦いぞ。
と思いきや、
チュールに混ぜて、すんなり完食。
偉いぞ、あや!
あや「あのね、腹減ってりゃ、味噌もくそも一緒!」
まるで、うんこの発言だな。
そんな中、おたまは心配していた。
帰って来るなり、駆け寄ってきたもんな。
あれ以来、あやは鼻づまりが改善している反面、
おたまは、まだまだ心配なようで、
あやにスリスリしては「お前しつこい!」と怒られている。
お薬飲んだ、ご褒美ね。
なぜか、おたまにもな。
あやさん、まだまだ貴女は元気でいてくれんと、困っちゃうのよ。