一か所だけほんの少し残した竹やぶのかけらで、ばあちゃんが古い竹を伐りました。
昔はこの場所も竹がいっぱいで、道路から反対側の景色が見えないくらいでした。
竹も古くなったものから毎年少しずつ切ることが、第一の手入れだと知りました。
ばあちゃんが切ると言っていたので任せて、私は切った竹を倒す仕事をしました。
竹は枝が重なるので、切ったままではなかなか倒れません。
「昔は思い通りの場所に切って倒せたんだけどねぇ。」とばあちゃんは言います。
ばあちゃんの年で太い竹を切り、枝を全部きれいに払う人って、そうはいないんじゃない?
竹を片付けた後でばあちゃんは、大斜面のカヤを束ねる仕事を始めました。
外仕事が好きでたまらないばあちゃんです。