昨日、TOHOシネマ六本木ヒルズにて
アカデミー賞8部門制覇で話題の「スラムドッグ$ミリオネア」を観てまいりました。
ここは予約制なのが良いのですが、大雨のこの日、
地下からそのままアクセスできないヒルズの構造に文句を言いながら・・・・
でも満席でした!
最終質問まで正解なら、約4000万円が当るクイズ番組に
幼馴染の少女を見つけるために出演したスラム出身のお茶くみの青年が
あと一問、というところで不正の容疑で連行され
尋問を受ける中、彼の過酷な人生がそれまでの正答の鍵を握っていたことが
つまびらかになっていきます。
インドを舞台に、イギリスで活躍しはじめた新人TVドラマ俳優デヴ・パテル、
インドのモデル出身の若手女優フリーダ・ピントが主役のほか、
脇を固めるのはインド映画界、TVドラマ界の実力者揃い・・だそうですが、
もちろん聞き覚えのある名はなく・・・。
いい意味で全く先入観なく映画の世界に入り込みました。
「トレインスポッティング」から10年以上たち、あの人は今、状態のダニー・ボイル、
「フル・モンティ」などを手がけた実力ある脚本家サイモン・ボーフォイのイギリス人コンビが
「ムトゥ踊るマハラジャ」などインド映画音楽のヒットメーカーA.R.ラフマーンの音楽をバックに
原色で描き出される混沌とした世界。
外交官にして処女作が世界でベストセラーになったヴィカス・スワラップの「ぼくと1ルピーの神様」
が原作だそうですが、この小説も面白そう。読んでみたくなりました。
しょっぱなからスラム街を疾走する子供たち、肥溜めトイレのエピソード(笑)など
疾走とトイレの(?)ダニー・ボイル節は健在。
彼は新しい環境と題材を得てまさに生き返りましたね。
最低カーストの運命を逃れるためイスラム教に改宗する人が多いスラムの住民を
ヒンズー教徒が焼き討ちする・・・
孤児を集めて搾取する組織の存在、
その中で孤児になってもたくましく生き延びる兄弟と
運命的に出会った孤児の少女との絆。
インドならではの厳しい現実、変貌する都会の姿とそこで生き延びるための人々の
暮らしぶり、を背景にして
でも全編を通して描かれるのは主人公の少年ジャマールの少女ラティカに対する
一途な思い。
そして、何気に、そんな一途で純粋な弟を、ときに意地悪をし、
ときに自分の優位性を誇示して見せながら
その実、厳しい社会を渡り歩くために守り抜く兄サリームの存在が複線となっています。
クイズ番組の進行と彼の人生のフラッシュバックの双方でドキドキさせながら
圧倒的な映像とストーリーで魅せるあっという間の120分。
最後はインド映画のお約束、〆の皆でダンス、は やはり欠かせないようです・・・
アカデミー賞8部門制覇で話題の「スラムドッグ$ミリオネア」を観てまいりました。
ここは予約制なのが良いのですが、大雨のこの日、
地下からそのままアクセスできないヒルズの構造に文句を言いながら・・・・
でも満席でした!
最終質問まで正解なら、約4000万円が当るクイズ番組に
幼馴染の少女を見つけるために出演したスラム出身のお茶くみの青年が
あと一問、というところで不正の容疑で連行され
尋問を受ける中、彼の過酷な人生がそれまでの正答の鍵を握っていたことが
つまびらかになっていきます。
インドを舞台に、イギリスで活躍しはじめた新人TVドラマ俳優デヴ・パテル、
インドのモデル出身の若手女優フリーダ・ピントが主役のほか、
脇を固めるのはインド映画界、TVドラマ界の実力者揃い・・だそうですが、
もちろん聞き覚えのある名はなく・・・。
いい意味で全く先入観なく映画の世界に入り込みました。
「トレインスポッティング」から10年以上たち、あの人は今、状態のダニー・ボイル、
「フル・モンティ」などを手がけた実力ある脚本家サイモン・ボーフォイのイギリス人コンビが
「ムトゥ踊るマハラジャ」などインド映画音楽のヒットメーカーA.R.ラフマーンの音楽をバックに
原色で描き出される混沌とした世界。
外交官にして処女作が世界でベストセラーになったヴィカス・スワラップの「ぼくと1ルピーの神様」
が原作だそうですが、この小説も面白そう。読んでみたくなりました。
しょっぱなからスラム街を疾走する子供たち、肥溜めトイレのエピソード(笑)など
疾走とトイレの(?)ダニー・ボイル節は健在。
彼は新しい環境と題材を得てまさに生き返りましたね。
最低カーストの運命を逃れるためイスラム教に改宗する人が多いスラムの住民を
ヒンズー教徒が焼き討ちする・・・
孤児を集めて搾取する組織の存在、
その中で孤児になってもたくましく生き延びる兄弟と
運命的に出会った孤児の少女との絆。
インドならではの厳しい現実、変貌する都会の姿とそこで生き延びるための人々の
暮らしぶり、を背景にして
でも全編を通して描かれるのは主人公の少年ジャマールの少女ラティカに対する
一途な思い。
そして、何気に、そんな一途で純粋な弟を、ときに意地悪をし、
ときに自分の優位性を誇示して見せながら
その実、厳しい社会を渡り歩くために守り抜く兄サリームの存在が複線となっています。
クイズ番組の進行と彼の人生のフラッシュバックの双方でドキドキさせながら
圧倒的な映像とストーリーで魅せるあっという間の120分。
最後はインド映画のお約束、〆の皆でダンス、は やはり欠かせないようです・・・