本日のメイン・イベント。
「ボレロ」
赤い台のセンターに立つニコラ。
音楽(録音)が始まると、暗闇の中、手、だけにスポットが当たります。
ス――ッと伸びた指、空気をスッと軽やかに裂いて滑る動き。
正確に刻まれる膝と下半身が刻むリズム。
端正な、完璧にコントロールされたそのリズムに引き込まれていると、だんだんとライトが全体に当たって、
黒い足首までのパンツ姿のニコラのむき出しになった上半身が現れます。
うーん。大きい・・・。
永遠の青年・・・どこかナチュラルなどこにでもいそうな、(でもどこにもいない)青年らしい風貌と若々しい量感のある引き締まった体躯がプロフェッショナルなダンサーとして洗練されていながらも、生身の人間を感じさせるのが彼の魅力でもあり、持ち味でもあります。
その白い大きな身体が、踊りが進み、音楽が高まるにつれて中心部からほんのりと赤みが増してくるあたりにあぁ、ニコラだなぁ、と。
かといって、破綻していくほどに自分をたたきつけていく、というわけではなく、充分に余裕を持ってコントロールしきっていながらにして、しっかりと熱い、という。
彼らしい、本当に魅力的なボレロ、でした。
センターで踊る”メロディー”と周囲を囲む”リズム”の呼応する様が、この「ボレロ」のもう一つの見どころでもあるのですが、ほっそりとした東バダンサーの中にあって、ニコラは一人、異様な大きさでもって君臨する王様、でしたね。
ただ、例えばシルヴィー・ギエムのようなシャーマン的な要素はあまりなく、最後まで神がかったり、天と交信(笑)することはなく、明らかにこの集団を率いるリーダーとして、場を熱し、盛りたてていく・・・という感じに見受けました。
彼を囲む”リズム”隊、ものすごい目力で、しっかとニコラを見据えて離さない平野さん、抜群の身体能力によるキレの良い動きで場を引き締める松下さん。
この二人がまず始動して、脇を支え、そこに長瀬さん、宮本さんが加わり・・・。
最後、ニコラに正面から向き合い、客席に後ろ姿を見せるセンターポジションに位置していたのは高橋さん。
ニコラを見ながら、彼の後姿もセットでフォローしてしまいました^^
最後まで一体感が崩れず、カーテンコールでも、気さくに左右の平野さん、松下さんと肩を組むニコラ。
この日が3日間の公演の千秋楽、ということもあってか、スタンディングオベーションの興奮がようやくおさまり、幕が下りたあと、幕のあちら側から男組の(という感じでしたので^^;)歓声が聞こえてきました。
ニコラ兄貴と仲間たち公演(笑)
お人柄どおりの踊りで、とてもよかったです。
「ボレロ」は、踊り手の内面全てが出ますね。
ベジャールがメロディーを踊ることを許したダンサーを振りかえると、男性はどこか伸びやかな青年らしさのある人。
(ゆえに、硬質なルグリや内に向かう芸風が魅力のジル・ロマンは望んでも許可されず)
女性はちょっと巫女的な要素のある大柄なタイプ?(エリザベット・ロス、シルヴィー・ギエム、上野水香ちゃん・・・あ、男性ですが、シャーマン的、ということならジョルジュ・ドン、そして首藤さんもこのカテゴリー?)
今回、祭典会員よりも、アッサンブレ会員の先行予約が優先される、と聞き、シムキンくんのドン・キホーテも同様、ということでしたので、思い切って(そのために・笑)アッサンブレの会員に申し込みましたが、その甲斐あっての5列目センター。
ゆうぽうとは今回オーケストラ・ボックスがなかったので、実際にはその前に4列あったのですが、平面の4列の後の傾斜の入った5列目でしたので、センターでもとても見やすく、堪能できました。
「ボレロ」
赤い台のセンターに立つニコラ。
音楽(録音)が始まると、暗闇の中、手、だけにスポットが当たります。
ス――ッと伸びた指、空気をスッと軽やかに裂いて滑る動き。
正確に刻まれる膝と下半身が刻むリズム。
端正な、完璧にコントロールされたそのリズムに引き込まれていると、だんだんとライトが全体に当たって、
黒い足首までのパンツ姿のニコラのむき出しになった上半身が現れます。
うーん。大きい・・・。
永遠の青年・・・どこかナチュラルなどこにでもいそうな、(でもどこにもいない)青年らしい風貌と若々しい量感のある引き締まった体躯がプロフェッショナルなダンサーとして洗練されていながらも、生身の人間を感じさせるのが彼の魅力でもあり、持ち味でもあります。
その白い大きな身体が、踊りが進み、音楽が高まるにつれて中心部からほんのりと赤みが増してくるあたりにあぁ、ニコラだなぁ、と。
かといって、破綻していくほどに自分をたたきつけていく、というわけではなく、充分に余裕を持ってコントロールしきっていながらにして、しっかりと熱い、という。
彼らしい、本当に魅力的なボレロ、でした。
センターで踊る”メロディー”と周囲を囲む”リズム”の呼応する様が、この「ボレロ」のもう一つの見どころでもあるのですが、ほっそりとした東バダンサーの中にあって、ニコラは一人、異様な大きさでもって君臨する王様、でしたね。
ただ、例えばシルヴィー・ギエムのようなシャーマン的な要素はあまりなく、最後まで神がかったり、天と交信(笑)することはなく、明らかにこの集団を率いるリーダーとして、場を熱し、盛りたてていく・・・という感じに見受けました。
彼を囲む”リズム”隊、ものすごい目力で、しっかとニコラを見据えて離さない平野さん、抜群の身体能力によるキレの良い動きで場を引き締める松下さん。
この二人がまず始動して、脇を支え、そこに長瀬さん、宮本さんが加わり・・・。
最後、ニコラに正面から向き合い、客席に後ろ姿を見せるセンターポジションに位置していたのは高橋さん。
ニコラを見ながら、彼の後姿もセットでフォローしてしまいました^^
最後まで一体感が崩れず、カーテンコールでも、気さくに左右の平野さん、松下さんと肩を組むニコラ。
この日が3日間の公演の千秋楽、ということもあってか、スタンディングオベーションの興奮がようやくおさまり、幕が下りたあと、幕のあちら側から男組の(という感じでしたので^^;)歓声が聞こえてきました。
ニコラ兄貴と仲間たち公演(笑)
お人柄どおりの踊りで、とてもよかったです。
「ボレロ」は、踊り手の内面全てが出ますね。
ベジャールがメロディーを踊ることを許したダンサーを振りかえると、男性はどこか伸びやかな青年らしさのある人。
(ゆえに、硬質なルグリや内に向かう芸風が魅力のジル・ロマンは望んでも許可されず)
女性はちょっと巫女的な要素のある大柄なタイプ?(エリザベット・ロス、シルヴィー・ギエム、上野水香ちゃん・・・あ、男性ですが、シャーマン的、ということならジョルジュ・ドン、そして首藤さんもこのカテゴリー?)
今回、祭典会員よりも、アッサンブレ会員の先行予約が優先される、と聞き、シムキンくんのドン・キホーテも同様、ということでしたので、思い切って(そのために・笑)アッサンブレの会員に申し込みましたが、その甲斐あっての5列目センター。
ゆうぽうとは今回オーケストラ・ボックスがなかったので、実際にはその前に4列あったのですが、平面の4列の後の傾斜の入った5列目でしたので、センターでもとても見やすく、堪能できました。
