バーミンガム・ロイヤル・バレエ団が、来日公演のキャンセル・延期が相次ぐ中、フル・カンパニーで来日して予定通り公演を行ってくれる・・・。
そのことだけでもありがたいと思いますが、更にチャリティ公演を追加。
そのほかにも、会場では、バレエ・ミストレスで、当日カラボス役でもご活躍だったマリオン・テイトが着用したタイタ―ニアの衣装が展示されチャリティオークションにかけられていました。
芸術監督のデヴィッド・ビントリーが、現・新国立バレエ団の芸術監督を兼任している日本との深いつながりを別としても、
来日公演のキャンセルに日本人は心を傷つけられているとして(インタビューで)、震災後の日本へのエールとしての公演のスタンスをプログラムの挨拶文で述べているビントリーの言葉はカンパニーの姿勢として実に温かく響き、その舞台の美しさとともに、友情が心に染みる公演となりました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/05.gif)
![](https://img.yaplog.jp/img/08/pc/m/a/r/maria-pon/1/1169.jpg)
幕開きからゴージャスな舞台に目を奪われます。
重厚な黒と金とブロンズ、リッチな茶系の錦織が衣装にも装置にもふんだんに使われ、その質感の重厚なゴージャス感がなんともステキ。
プロローグのオーロラ姫の誕生を祝う準備をする宮廷の様子・・・。
「眠り」は何度も観ていますが、ピーター・ライト版を観るのは初めてですので、色々と演劇の国、英国らしい演出が興味深かったです。
カラボスを招待客リストに入れ忘れるという失態を犯し、宮廷が100年の眠りを経験しなくてはならない事態のきっかけを作った元凶?である式典長カタラビュット。
通常は、彼がうっかりして・・とカラボスに謝るも 怒りに燃える彼女に鬘を取られ、自毛をむしられ・・という彼ですが、この版では最初から、だれか忘れているような・・としきりと気にして神経質にリストをチェック。
王様にも眼を通していただき、王と王妃がWチェックを入れているのですが、鷹揚にスル―。
結果カラボスが招待されなかった怒りに燃えて登場(美しい女性の姿で、「エリザベート」のト―トダンサーズのようなカラボスダンサーズを引き連れています・・・東バの井脇さんに近い演出。)すると、王はこの責任は誰に?!と詰め寄られて、ついカタラビュットを売ってしまいます。
その後は通常通り鬘を飛ばされ毛をむしられ・・。それまで気取って人々を横柄に仕切っていた彼がその後はシュンとして下手端に控えているのが可哀そう。最後、王様も悪かったと思ったのか、掃けるときに肩に手を回して、いや悪かった、と言っているようでした^^;
演技が細かいな~と配役表を観たら、このカタラビュット、肩書きは「映像ア―キヴィスト」ですが、プリンシパル・キャラクター・アーティストを兼任。(ロイヤルで言えばギャリー・エイヴィスのポジでしょうか、いや、容姿からするとアラステア・マリオット?^^)
カラボス役のマリオン・テイトは奥方なのでした。
ノーブルで白粉にアプリコット色の頬紅の宮廷化粧が似合う王様ヴォルフガング・シュトルヴィッツァーはバレエ・マスターですし、こういう、脇にベテランの実力派を配するというのがなんとも英国的。
リラの精とカラボスは踊らないマイム中心での演技になるため、衣装もロングドレス。襟もとはシンプルで、袖口が広がって長く裾まで届くほどの、ナルニア国物語の挿絵にあるようなスタイルでリラの精は淡いラヴェンダー(2幕ではアイヴォリー)の、カラボスは黒のそれぞれゴージャスなレース。襟もとをノ―アクセサリーでデコルテをスッキリと見せている分、ヘアスタイルは大きくボリュームを持たせて同系色の羽やビーズでゴージャスさを出して華やかにしたバランス。
とても好きです。
リラの精のアンドレア・トレディニックは長身で長い首と美しいデコルテラインが印象的。手の動きや仕草が本当に流麗でエレガント。
リラの精の配下の妖精たちのソロは、美しさの精にプリンシパルのナターシャ・オ―トレッドや激しさの精に同じくプリンシパルのキャロル・アン・ミラ―という豪華な配役。
ただ、一番目を引いたのは、階級ではオペラ座でいうスジェに当たるのかしら?ソリストの下に位置するファースト・アーティストのセリーヌ・・ギッテンス。
とても美しいラインを持つ黒人のダンサーで、喜びの精を踊った人ですが、同じく黒人でお付きの騎士のタイロン・シングルトンと共にキレイで目立っていました。
うーん、プロローグだけでこの長さ!^^;
まだまだ続きます。。。。
第一幕
16歳のオーロラの誕生日。花婿候補の4人の王子が招かれての祝宴。
プロローグよりも明るい色調が全体のトーンに使われています。
正しくロココ調の金をベースにライトピンク、パウダーブルーを配して、豪華ではありますが、若き姫君の婚約者を決める宴にふさわしい若々しくロマンチックな印象。
見どころその1はオーロラの出。
タマラは天性のスター性と黒髪大きな黒い瞳で瞬間のインパクト大。
ここは彼女の見せ場です。
もらった薔薇を王妃に渡すのに、小柄な彼女と長身の王妃との身長差がGOOD.
一度目は小さなブーケにして手渡しし、2度目は踊りながら両親の座る上手側に向けてハラハラと落としていました。(女官がさりげなく回収)
時々おてんばなオーロラが両親の座る方向にバラバラとほうり投げるバージョンがあるのですが、あれは苦手なので今回は安心^^
ローズアダージョ最大の見せ場、アティテュードでのプロムナード(片手片脚をあげ、片手を王子に預けてポワントだけで全身を支えている状態で一周する)では、なんと、王子が変わる毎にきっちりアンオ―(両手を頭上に卵型にあげる)にしていました。さすがタマラ。バランスの女王!
とはいっても、王子がいなくても自立できるのでは(一時のギエムがそうでした^^;)という風情でもなく、ゆっくりと降ろした片手を王子に預ける様はあくまで優雅。
程よい緊張感を保ちつつ、見事に踊り切る、というのが醍醐味なのですよね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/239.gif)
![](https://img.yaplog.jp/img/08/pc/m/a/r/maria-pon/1/1171.jpg)
忍びよる魔の手は黒いマントをかぶったカラボス。渡したブーケのセンターに紡ぎ車が!
無邪気に持って踊るオーロラ。騒然とする周囲。痛い!取り落とし、心配するお友達に囲まれて、大丈夫よ、ほら、と再び踊るも急に目眩が・・・。
正体を現して豪快に笑うカラボス。
リラの精が登場して、眠るだけですから・・・と空気を変えて。舞台奥に柔らかそうなクッションが積み重ねられ、王子たちに運ばれてオーロラは眠りにつきます・・・。
第2幕
1,2幕連続。100年後の世の中、王子は伯爵夫人ら貴族の一行と狩りに出ています。
王子役のイアン・マッケイ。ロイヤルの名ダンサージョナサン・コープをちょっと庶民的にしたような^^;バランスの良い長身黒髪のハンサムです。
目隠し鬼など、アトラクションに誘われても、無関心な王子。一行を先に行かせて1人物思いにふけろうとするその時に、優雅なリラの精が現れます。すぐに膝まづいて手にキスをする王子。
眠るオーロラの幻影を見せ、救いに行ってほしいとのリラの言葉に夢中になる王子。現れては消え、近づこうとするとリラに優しく遮られ・・・のトロワが美しい。
ここ、音楽もいいのですよね・・・ハープとチェロが幻想的な雰囲気を盛り上げます。
あぁ、やっぱりチャイコフスキーは天才だなぁとしみじみ^^
![](https://img.yaplog.jp/img/08/pc/m/a/r/maria-pon/1/1173.jpg)
森に踏み込むとカラボスの妨害。リラに、頭を使いなさい、さっきの話を思い出して!とヒントをもらい、オーロラに近づきキスをすると・・・
カラボスの魔力は弱まり、目をさましたオーロラと二人、感謝と愛情に満ちた、パ・ド・ドゥを踊ります。
初めて会った、そして一目ぼれ通しではある運命の二人なのですが、その気持ちと理解を深める、しみじみとしたパ・ド・ドゥで、これはライト版の独自の設定。
美しいですし、その後の結婚式への流れもスムースなので、とてもよいと思いました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/09.gif)
第3幕
![](https://img.yaplog.jp/img/08/pc/m/a/r/maria-pon/1/1172.jpg)
豪華絢爛、眠りから醒めての結婚式の祝宴。
物語の主人公たちが駆けつけて、祝いの踊りを余興で踊るディベルティスマン。
宝石たちの踊りが変則的なパ・ド・カトルに。
女性のソロ、女性のソロ、男性二人の揃えての踊り、と面白い趣向ではありますが、あのキラキラした音楽にはやはり金銀ダイヤモンドの女性が一斉にまわるあのキラキラ感がピッタリだと思うわたくしにはちょっと物足りない感じも^^;
そのほかは、普通はちょっとつまらない赤ずきんちゃんと狼が、赤ずきんちゃん役のジャオ・レイがとても可愛らしい容姿で顔芸の出来る人なのと、オオカミのヴァレンティン・オロヴィアンニコフのジャンプが高くてダイナミックなのとで楽しい場面に。
白ネコと長靴をはいた猫のカップルも、美脚をさわろうとする猫の手をピシャッとはたく勢いや間合いが絶妙な可笑しさでやっぱり芝居心のあるカンパニーだと、こういう場面も美味しいなと思えたフィナーレ。
見せ場その1の青い鳥は、テクニシャン系の若手ソリストの登竜門ですが、今回のジョセフ・ケイリーは左右に足を打ちつけながらジャンプするバットゥリーの柔らかさが印象的。
ダイナミズムよりもしなやかな弾力性が特徴的な踊りで、好印象でしたが、緊張していたのか、掃けるときに一際大きくジャンプするタイミングが合わなかった感じだったり、ところどころでの些細なミスが惜しい。
フロリナ王女のナターシャ・オ―トウッドはプリンシパルだけあって晴れやかな笑顔での落ち着いた演技でした。
・・・がやはり最大の見どころはグラン・パ・ド・ドゥ。
この中にあって、タマラはやはり断トツに別格ですね。
大のお得意である回転、ディアゴナルの超高速フェッテ、フィッシュのポーズ3連発なども全てキレイにこなして
センターで輝いていました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/27.gif)
それにしても、今回の眠りの美術・衣装の美しさは好みにピッタリで、本当に美しい舞台を観た、という満足感を胸に劇場を後にすることが出来ました。
あとは都さんのタイタ―ニアで「真夏の夜の夢」も観る予定・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/09.gif)
お席の当たりが良く、こちらも楽しみです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/09.gif)
そのことだけでもありがたいと思いますが、更にチャリティ公演を追加。
そのほかにも、会場では、バレエ・ミストレスで、当日カラボス役でもご活躍だったマリオン・テイトが着用したタイタ―ニアの衣装が展示されチャリティオークションにかけられていました。
芸術監督のデヴィッド・ビントリーが、現・新国立バレエ団の芸術監督を兼任している日本との深いつながりを別としても、
来日公演のキャンセルに日本人は心を傷つけられているとして(インタビューで)、震災後の日本へのエールとしての公演のスタンスをプログラムの挨拶文で述べているビントリーの言葉はカンパニーの姿勢として実に温かく響き、その舞台の美しさとともに、友情が心に染みる公演となりました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/05.gif)
![](https://img.yaplog.jp/img/08/pc/m/a/r/maria-pon/1/1169.jpg)
幕開きからゴージャスな舞台に目を奪われます。
重厚な黒と金とブロンズ、リッチな茶系の錦織が衣装にも装置にもふんだんに使われ、その質感の重厚なゴージャス感がなんともステキ。
プロローグのオーロラ姫の誕生を祝う準備をする宮廷の様子・・・。
「眠り」は何度も観ていますが、ピーター・ライト版を観るのは初めてですので、色々と演劇の国、英国らしい演出が興味深かったです。
カラボスを招待客リストに入れ忘れるという失態を犯し、宮廷が100年の眠りを経験しなくてはならない事態のきっかけを作った元凶?である式典長カタラビュット。
通常は、彼がうっかりして・・とカラボスに謝るも 怒りに燃える彼女に鬘を取られ、自毛をむしられ・・という彼ですが、この版では最初から、だれか忘れているような・・としきりと気にして神経質にリストをチェック。
王様にも眼を通していただき、王と王妃がWチェックを入れているのですが、鷹揚にスル―。
結果カラボスが招待されなかった怒りに燃えて登場(美しい女性の姿で、「エリザベート」のト―トダンサーズのようなカラボスダンサーズを引き連れています・・・東バの井脇さんに近い演出。)すると、王はこの責任は誰に?!と詰め寄られて、ついカタラビュットを売ってしまいます。
その後は通常通り鬘を飛ばされ毛をむしられ・・。それまで気取って人々を横柄に仕切っていた彼がその後はシュンとして下手端に控えているのが可哀そう。最後、王様も悪かったと思ったのか、掃けるときに肩に手を回して、いや悪かった、と言っているようでした^^;
演技が細かいな~と配役表を観たら、このカタラビュット、肩書きは「映像ア―キヴィスト」ですが、プリンシパル・キャラクター・アーティストを兼任。(ロイヤルで言えばギャリー・エイヴィスのポジでしょうか、いや、容姿からするとアラステア・マリオット?^^)
カラボス役のマリオン・テイトは奥方なのでした。
ノーブルで白粉にアプリコット色の頬紅の宮廷化粧が似合う王様ヴォルフガング・シュトルヴィッツァーはバレエ・マスターですし、こういう、脇にベテランの実力派を配するというのがなんとも英国的。
リラの精とカラボスは踊らないマイム中心での演技になるため、衣装もロングドレス。襟もとはシンプルで、袖口が広がって長く裾まで届くほどの、ナルニア国物語の挿絵にあるようなスタイルでリラの精は淡いラヴェンダー(2幕ではアイヴォリー)の、カラボスは黒のそれぞれゴージャスなレース。襟もとをノ―アクセサリーでデコルテをスッキリと見せている分、ヘアスタイルは大きくボリュームを持たせて同系色の羽やビーズでゴージャスさを出して華やかにしたバランス。
とても好きです。
リラの精のアンドレア・トレディニックは長身で長い首と美しいデコルテラインが印象的。手の動きや仕草が本当に流麗でエレガント。
リラの精の配下の妖精たちのソロは、美しさの精にプリンシパルのナターシャ・オ―トレッドや激しさの精に同じくプリンシパルのキャロル・アン・ミラ―という豪華な配役。
ただ、一番目を引いたのは、階級ではオペラ座でいうスジェに当たるのかしら?ソリストの下に位置するファースト・アーティストのセリーヌ・・ギッテンス。
とても美しいラインを持つ黒人のダンサーで、喜びの精を踊った人ですが、同じく黒人でお付きの騎士のタイロン・シングルトンと共にキレイで目立っていました。
うーん、プロローグだけでこの長さ!^^;
まだまだ続きます。。。。
第一幕
16歳のオーロラの誕生日。花婿候補の4人の王子が招かれての祝宴。
プロローグよりも明るい色調が全体のトーンに使われています。
正しくロココ調の金をベースにライトピンク、パウダーブルーを配して、豪華ではありますが、若き姫君の婚約者を決める宴にふさわしい若々しくロマンチックな印象。
見どころその1はオーロラの出。
タマラは天性のスター性と黒髪大きな黒い瞳で瞬間のインパクト大。
ここは彼女の見せ場です。
もらった薔薇を王妃に渡すのに、小柄な彼女と長身の王妃との身長差がGOOD.
一度目は小さなブーケにして手渡しし、2度目は踊りながら両親の座る上手側に向けてハラハラと落としていました。(女官がさりげなく回収)
時々おてんばなオーロラが両親の座る方向にバラバラとほうり投げるバージョンがあるのですが、あれは苦手なので今回は安心^^
ローズアダージョ最大の見せ場、アティテュードでのプロムナード(片手片脚をあげ、片手を王子に預けてポワントだけで全身を支えている状態で一周する)では、なんと、王子が変わる毎にきっちりアンオ―(両手を頭上に卵型にあげる)にしていました。さすがタマラ。バランスの女王!
とはいっても、王子がいなくても自立できるのでは(一時のギエムがそうでした^^;)という風情でもなく、ゆっくりと降ろした片手を王子に預ける様はあくまで優雅。
程よい緊張感を保ちつつ、見事に踊り切る、というのが醍醐味なのですよね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/239.gif)
![](https://img.yaplog.jp/img/08/pc/m/a/r/maria-pon/1/1171.jpg)
忍びよる魔の手は黒いマントをかぶったカラボス。渡したブーケのセンターに紡ぎ車が!
無邪気に持って踊るオーロラ。騒然とする周囲。痛い!取り落とし、心配するお友達に囲まれて、大丈夫よ、ほら、と再び踊るも急に目眩が・・・。
正体を現して豪快に笑うカラボス。
リラの精が登場して、眠るだけですから・・・と空気を変えて。舞台奥に柔らかそうなクッションが積み重ねられ、王子たちに運ばれてオーロラは眠りにつきます・・・。
第2幕
1,2幕連続。100年後の世の中、王子は伯爵夫人ら貴族の一行と狩りに出ています。
王子役のイアン・マッケイ。ロイヤルの名ダンサージョナサン・コープをちょっと庶民的にしたような^^;バランスの良い長身黒髪のハンサムです。
目隠し鬼など、アトラクションに誘われても、無関心な王子。一行を先に行かせて1人物思いにふけろうとするその時に、優雅なリラの精が現れます。すぐに膝まづいて手にキスをする王子。
眠るオーロラの幻影を見せ、救いに行ってほしいとのリラの言葉に夢中になる王子。現れては消え、近づこうとするとリラに優しく遮られ・・・のトロワが美しい。
ここ、音楽もいいのですよね・・・ハープとチェロが幻想的な雰囲気を盛り上げます。
あぁ、やっぱりチャイコフスキーは天才だなぁとしみじみ^^
![](https://img.yaplog.jp/img/08/pc/m/a/r/maria-pon/1/1173.jpg)
森に踏み込むとカラボスの妨害。リラに、頭を使いなさい、さっきの話を思い出して!とヒントをもらい、オーロラに近づきキスをすると・・・
カラボスの魔力は弱まり、目をさましたオーロラと二人、感謝と愛情に満ちた、パ・ド・ドゥを踊ります。
初めて会った、そして一目ぼれ通しではある運命の二人なのですが、その気持ちと理解を深める、しみじみとしたパ・ド・ドゥで、これはライト版の独自の設定。
美しいですし、その後の結婚式への流れもスムースなので、とてもよいと思いました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/09.gif)
第3幕
![](https://img.yaplog.jp/img/08/pc/m/a/r/maria-pon/1/1172.jpg)
豪華絢爛、眠りから醒めての結婚式の祝宴。
物語の主人公たちが駆けつけて、祝いの踊りを余興で踊るディベルティスマン。
宝石たちの踊りが変則的なパ・ド・カトルに。
女性のソロ、女性のソロ、男性二人の揃えての踊り、と面白い趣向ではありますが、あのキラキラした音楽にはやはり金銀ダイヤモンドの女性が一斉にまわるあのキラキラ感がピッタリだと思うわたくしにはちょっと物足りない感じも^^;
そのほかは、普通はちょっとつまらない赤ずきんちゃんと狼が、赤ずきんちゃん役のジャオ・レイがとても可愛らしい容姿で顔芸の出来る人なのと、オオカミのヴァレンティン・オロヴィアンニコフのジャンプが高くてダイナミックなのとで楽しい場面に。
白ネコと長靴をはいた猫のカップルも、美脚をさわろうとする猫の手をピシャッとはたく勢いや間合いが絶妙な可笑しさでやっぱり芝居心のあるカンパニーだと、こういう場面も美味しいなと思えたフィナーレ。
見せ場その1の青い鳥は、テクニシャン系の若手ソリストの登竜門ですが、今回のジョセフ・ケイリーは左右に足を打ちつけながらジャンプするバットゥリーの柔らかさが印象的。
ダイナミズムよりもしなやかな弾力性が特徴的な踊りで、好印象でしたが、緊張していたのか、掃けるときに一際大きくジャンプするタイミングが合わなかった感じだったり、ところどころでの些細なミスが惜しい。
フロリナ王女のナターシャ・オ―トウッドはプリンシパルだけあって晴れやかな笑顔での落ち着いた演技でした。
・・・がやはり最大の見どころはグラン・パ・ド・ドゥ。
この中にあって、タマラはやはり断トツに別格ですね。
大のお得意である回転、ディアゴナルの超高速フェッテ、フィッシュのポーズ3連発なども全てキレイにこなして
センターで輝いていました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/27.gif)
それにしても、今回の眠りの美術・衣装の美しさは好みにピッタリで、本当に美しい舞台を観た、という満足感を胸に劇場を後にすることが出来ました。
あとは都さんのタイタ―ニアで「真夏の夜の夢」も観る予定・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/09.gif)
お席の当たりが良く、こちらも楽しみです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/09.gif)
こちらに奥深く、お邪魔するのは大変久しぶりです。
でも、時々お邪魔して、いつもながらの造詣深いレポートに感心しています。
最近は宝塚が多いですね。
私は、仲の良い友人が読売新聞社に勤務しているので、3年くらい前に読響の会員になり月一で、コンサートに行っているのと、歌舞伎をほぼ毎月鑑賞するのが、恒例になっておりました。
また、ある音楽に夢中になって、入れ込んでおりましたが、最近ちょっと飽きてきまして、まあ眼を覚ましたとでも、もうしましょうか、再びバレーも美術も映画も旅も、おしゃれも(先日お会いできなくてざんえんでしたね)頑張りだしました。
忙しくて、寝ている暇もありません(笑)。残り少ない人生ですのでね。
それで、本題です(長いんだよ、前置きが)。
昨夜、銀座テアトルシネマで(もうおわかりですね)、バレエ特集の「オーレリ・デュポン 輝ける一瞬に」を見てきました。
ああ~、ルグリさま、おなつかしゅう{ごめんなさい}!!
やっぱり、ステキ{ラブ}です。
この感動は、やはりMariaさまに、訴えねばと思ってお邪魔した次第です。{YES}
おはようございます!そして、御無沙汰しておりましたが、
某所でもこちらでも、お元気なご様子を伺えて、嬉しゅうございますわ{ラブ}
宝塚、多いですよね^^;
実はずっと大ファンの友人が身近に多くて、お誘いもそこそこ受けて行ってはいたのですが、ついにある作品をきっかけにご贔屓スターを中心に真剣に観る、という楽しみ方を勧められるようになり。
色々とお勉強してみましたら、さすがに100年近く存続する娯楽システム{キラピンク}
実に上手く運営されていて、ファンの方の思いも熱く、一歩踏み出してみると見えてくる風景が興味深くてハマってしまいました^^;
どうぞ適当にお付き合いくださいませ{うさぎ}
他の分野への興味や愛情が薄れたわけでもありませんのでご安心ください(え?)
シ―ラカンチャンさまがはまっていらした音楽・・・なんでしょう?ちょっと気になりますが、今はその魔法が解けてしまったのですね{笑}
本当に、この世には面白き事観たいものが色々で、眠る時間が惜しい、とおっしゃるお気持ちまことに同感でございます{YES}
コンサートと歌舞伎、いいですね{キラリ}
そうそう、話題の「ブラック・スワン」よりもこちらを先に観なくては・・・と思っていたのでした!
そうでしたか・・・ルグリ先生の素敵なお姿が・・・{ハート}
そういえば、ルグリ先生のツアー、今度はベルリンの新星を率いて7月にいらっしゃいますね。
芸術監督の激務を考えるとこういった機会は今後はなくなるかも・・・と、日本での座長公演ファイナルをに匂わせつつ、でもしっかりと来日してくださるご様子に先生の誠実さを思い、胸を熱くしております。
予定されたCASTに子育て中のダンサーが多く、きっと懸念されたための判断かと思いますが、8月のニコラの初座長公演が延期になった今、一層、今回のビントリーの決断、ルグリ先生の意思が有りがたく思えます・・・{止まるひよこ}