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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

星組中日公演「ル・ポァゾン 愛の媚薬Ⅱ」 ① 

2011-03-01 05:31:20 | TAKARAZUKA
お芝居の方ですっかり感動してしまい、すがすがしい満足感でいっぱいになった中日公演でしたが、
そもそもはこのショーに惹かれて、名古屋行きを決めたのですよね^^

演目発表時に長年ヅカファンをしている友人が頬を紅潮させて「素敵なショーなのよ」と教えてくれて・・・
初演時のVIDEOも拝見。
確かに一度耳に入ったら忘れられないこの主題歌。
涼風さんの歌も素敵。凰稀かなめちゃん頑張れ~と念じていたのデスが、さて。



いや~想像以上でした!
どの場面も楽しい!!見どころ満載!!で、何度でも観たい場面がいっぱい。
そしてTOP3人の魅力が炸裂していて、本当に楽しいレビューでした。

■プロローグ

ここでいきなり凰稀かなめさんが紫の衣装で出てくる予定?とじっと見ていたら、まずは未沙のえるさんが妖精?たちを連れてピエロ姿でセンターに。巻物を広げて、各場面を紹介する、というスタイルは多分初演のまま。
昭和と平成をつなぐ・・・というか、まんま濃い昭和っぽさに驚く、白地に黒々と墨書きのタイトル巻物・・・
ここに例えば「愛のロマンス」などと書かれているのはかなりのインパクトですよ~
長年のヅカファンの方にとっては目が慣れていらっしゃるのかもしれませんが、わたくしのような初心者には違和感あり。
未沙さんピエロが目次の役割、というのはいいのですが、この巻物の仕様をもうちょっとヨーロッパ・アンティーク風とか、に出来ないものでしょうか?

と驚いていたら、未沙さんの後ろから、紫の羽つき大帽子にマント姿、長い黒髪のかなめ姫が。
一気に引き込まれます。
そしてアールデコ調の香水瓶にぎっちりつまった(笑)人影は・・・・
香水瓶の中から真っ赤な衣装で登場!のTOP二人が艶やか。
ここまで上の画像通りですが、ねねちゃんのヘアスタイルは髪を小さな帽子に隠して、長い羽が細い噴水の如くセンターについたヘッドドレス姿で、一層ショーガールっぽくて素敵。
昭和なゴージャス衣装を今のスタイルのジェンヌが着こなすことで新しいバランスが生まれているというか・・・新鮮です。
このオ-プニング、ポージングから導入部分がとてもいい!
水平に伸ばした柚希さんの腕に背後から絡めるようにして寄り添いながらいたずらっぽい表情で目線を絡ませるねねちゃんが可愛い。そのまま二人で腰を左右に振り、柚希さんに支えられてイナバウア-。柔軟性があって戻る流れもとてもきれい。
そのまま階段の上と下に別れ、柚希さんは朗々と主題歌を歌いあげつつ降りてきて、ねねちゃんはきれいなサイドのラインを見せながらポーズを決めます。ねねちゃん 小さな頭にふんわりスカートで階段上に存在する姿は10頭身かと思うほど。
群舞の女性が紫と黒、ソリストポジの二人はローズピンクに黒のチュールをかぶせたスカート部分がきれい。
場面が変わるごとに群舞の男女、が入れ替わるのが鮮やか。
ねねちゃんの後ろから、今度はかなめ姫が登場。柚希さんとほぼ同じ、フリルのブラウスに長い燕尾っぽいフィットしたジャケットでオールインワンにも見えるホットピンクの衣装が・・・似合いすぎてすごい!
この3人で歌い継いで、場面を変えて揃って登場して並んでと、フォーメーションを変えながらの流れがきれいで豪華で、これが噂の「ル・ポァゾン」か・・・と。
赤・ショッキングピンク・黒・紫。正しく80年代な感じ。
初っ端っからテンションあがります

■愛の歓び
白い乙女なフリフリ衣装に花冠のアルテミスねねちゃんが、「王子様が白馬に乗ってやってくる」と歌うと
場面変わって、ユニコーンに乗った少年が無邪気に踊り出します。これは「ボレロ」のときのハトさんと同じ感じで、鶴美舞夕さんが。正しい人選。
と、センターにレトロ感いっぱいの白鳥の張りぼてが・・・
え、白馬じゃなくって??と冗談のようなイントロから、王子様=柚希さんの登場。ロングカールの金髪に白い王子様衣装で、でも元気いっぱいに駆けてくる姿はやっぱりちえちゃん♪
ここの振りはバレエダンサーとしての彼女の資質を活かしたものでかなり高度。
群舞の女性の衣装が、ソフトな薔薇色で主役の白が映えてキレイなのですが、少年の鶴美さんのハッキリした水色、男役群舞のラベンダーと合わさるとやはり昭和な色合わせ。少年の衣装がもっと淡くて、男役がグレイッシュなら・・と脳内色調調整。男役群舞のマネージュもどきの2回走って一度ジャンプの振りは、レベル差がまちまち過ぎて気になりましたが、一生懸命王子様になっている柚希さんとかわいすぎるねねちゃんに和みました。

■愛の誘惑

一転して妖しげな場面。
緑のラメの衣装にラメ交じりの鬘のセンター凰稀さん。青いリンゴを手に歌います。
うーん、こういう雰囲気作りは本当に上手いですね。妖艶な彼女に絡むパラダイスの生き物・・4名は、万里柚美さん、妃咲せあらちゃん、毬乃ゆいさん、花愛瑞穂さん。紫衣装の万里さんの妖艶さ、ローズ色のせあらちゃんの美しさ・・まではなんとかチェックできましたが、ほぼ視線はセンターに釘付けでした(笑)
ポーンとリンゴを放り投げると・・・・

「取ったぞ」とばかりにしかと受け取るのは現代のアダム=柚希さん。
そのリンゴを景気良く放り捨て、「アダム&ガイズ」の場面に。
ここ、故・喜多弘氏の振付、ということでバリバリに男役がカッコつけまくります。熱く吠える、というのでしょうか。
昔、よくあった、キメのところで「ハッ」とか「ウッ」とか掛け声をかける、あの感じが全編に行きわたっていて独得の味わい。
センター柚希さんの両サイドは、組長・英真なおきさんと美稀千種さん、美城れんさんら、べテラン勢。
喜多先生のスピリットを知る上級生が、下級生にその心を伝える・・・という場ですね。
気持ちよさそうに踊っている鶴美さん、一列ずつキザる場面で張り切る壱城あずささん、そして誰よりも振りが大きくシャープだった英真なおき組長が印象的でした。

その熱い群舞の女性版。
「アダム&イブ」の場面。
Helle,Adam,I'm Eve. How are you? I'm lonely tonight. I need you. See you later,Byebye!
いきなり恥ずかしい英会話から始まり、どうしようかと思いましたが、最後のバイバ―イのイントネーションがとてもCuteでちょっと救われました^^;
金ラメドレスの美女たちがアダムを誘惑する中、ちょっとジェラシーでツンとしているイブを強引に攻めるアダム・・・という場面で、攻めの女役がカッコイイ。ここも場面ごとの色をはっきり打ち出すことがモットーであったという喜多氏振付場面です。
花愛瑞穂さんが野太い声で歌われていて驚きました。歌い出しは「憎い人」(笑)
ここは・・・ねねちゃん!に尽きますね。
金ラメロングドレスの深いスリットから出る長い脚が・・・。
いや~。ダンサーの鍛え上げた脚とも、モデルのそぎ落とされた脚ともまた違う、正しく女性らしい、細い骨にうっすらと筋肉と脂肪が乗ったしなやかな脚。
身体のラインもそうで、ダイナマイトボディタイプではないのですが、ほっそりしていても女の子らしくて貧相にならないのが、彼女の良さですよね。
アダムがイブの胸からボディ、脚までなぞる振りが色っぽい。
イブのヘアスタイルは日替わりみたいで、往年のマドンナのようなアップスタイルの時と金髪ウェーブロングのダウンスタイルのときとがありましたが、わたくしは、より女性らしいダウンスタイルが好きでした

これで前半終了?まだまだ続きます(笑)

男役の女装?
凰稀かなめさんがセンターに登場。
黒シャツに白ネクタイ、黒い肩広めのラメジャケットで珍しく男っぽさ満開。
麻央侑希くんが唯一若手で、あと3人は濃いダンサーズ、英真組長、美城れんさん、鶴美さんがバック。
その男性5人に絡むセクシーなミニドレスの美女5名は・・・。
碧海りま、大輝真琴、千寿はる、みっきーの代役(?)、そして壱城あずさ嬢!
千寿はるさんはロミジュリでキャピュレット女チームに所属したこともあり、さすがに板についていますが、素がどんなに美人でも、脚をだして踊る姿にどことなく女装感がでるのが男役の演じる女性の不思議。
壱城あずさくんは男役としては小柄でかわいいアイドル顔なれど、普段は不敵な態度できざりまくるヒトなのに、凰稀かなめちゃんの相手役としてコットンクラブのショーガール仕様?赤黒のアシンメトリーな裾のミニドレスを着て色っぽい表情をするところなどは、男役できざるのと同じ濃さで色気を発散していてなかなか・・・です。
おかげで凰稀さんの男前度が2割UPしていたかと・・・。
背中を見せて二人がオフバランスでシンクロするところなど、振りも面白い。
ただ、最後のキメで、組んでポーズを決めるところ、女役が支えられながら網タイツの脚をスッと伸ばすのですが、身体固い?脚が伸び切らず残念!!
ただ、収録の17日だけは気合で脚を上げてました(笑)

■間奏曲

正しく、箸やすめの場面。
濃いシ―ンが続くと、こういう場面はホッとしますよね。
ブルーと白のショーダンサースーツの夢乃聖夏ちゃんをセンターに、黄色いヒヨコ色の衣装の娘役4人が絡んで、それぞれ可愛いけれど、でも君が好きさと歌っていると・・・。
舞台袖から出現したピンクのオカマちゃん?風の迫力のみきちぐさんが自分のものだと言わんばかりに夢乃さんを独占、というオチがつく、という趣向。
愛と青春の旅立ちでマッシュルームカットのデラセラを巧みに演じ、コメディセンスを印象付けた夢乃さんにピッタリ?
意外と歌は、歌詞が聞き取りづらくて残念でしたが、なんといっても、愛水せれ奈、夢妃杏瑠、華雅りりか、早乙女わかばの星娘4名が元気いっぱい。そしてとてもカワイ子ちゃん揃いで



続きます^^


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2 コメント

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Unknown (tsubaki-hyme)
2011-03-03 12:17:54
mariaさーん{ラブ}

私も大好きなこのショーの観劇レポ、ウフウフしながら拝読していました{ハート}
これでまだ前半ですか★ボリュームたっぷりで後半も早く読みたーい(笑)

アダムとイヴの場面、ほんとかっこよくて私大好きな場面です★岡田先生らしさ炸裂★みたいな。
そうそう!私もちょっと嫌でした。あの電話の英会話(笑)
あの電話の感じも、時代感じますよね。

私は一回しか観劇していないのですけど、mariaさんの観劇レポで各場面が思い出されて嬉しいです。
後半楽しみにしていますね{ルンルン}
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Unknown (maria)
2011-03-04 06:50:19
tsubaki-hymeさん、おはようございます{ラブ}
楽しんでいただいていますか?
そうおっしゃっていただけると嬉しいデス{ルンルン}

場面場面を思い返すと、鮮やかによみがえる記憶・・・を文章に落としこむ作業は、書いている本人も再生して舞台を楽しんでいるような感覚になってつい夢中になってしまうのですが、基本自分の目と心で受け取ったものしか観ていませんので、え~そんなだったっけ?とか、ここ見のがしてません?とか
色々と突っ込みどころがあるのでは・・?{笑}

後半を書いたら、また、遊びに来てくださいね{マト赤}{キラピンク}
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