締切りぎりぎりのレポートを提出に東京に行き、せっかくなので一泊して東京地裁で裁判の傍聴をする。
スクーリングの時に、刑法の先生がぜひ行くと良いとおっしゃっていたし、仕事が始まったら、平日に裁判所になんて、行けそうもないから。
でも、はじめての場所なので、少し躊躇が入り、着いたのは10時ちょっと過ぎ。
本日の傍聴記録
11:00 常習累犯窃盗 新件
13:30 出入国管理及び難民認定法違反 新件 即決裁判手続きによる
14:00 出入国管理及び難民認定法違反 新件 即決裁判手続きによる
15:00 有印公文書偽造 詐欺未遂 新件
事情により15:20頃退出
最初の裁判は前科16犯の身寄りのない68歳男性でした。せっかく出所後2年位まじめに暮らしていたようですが、ギャンブルに熱くなってお金に困って、空き巣を働いたそうです。
裁判官1名、検察官2名、弁護士1名 書記1名 司法修習生らしき人3名 はじめて傍聴した裁判は、意外に固くない。
裁判員制度を考えているからでしょうか、わかりやすい言葉づかいでした。
でも、それ以上に印象に残ったのは、ギャンブルに熱くなってお金に困って、窃盗を働いたにも関わらず、ギャンブルを止めますと言い切れない被告人に対して、裁判官も、弁護士も、頭を抱えているような雰囲気がありました。
検察官が一番他人事っぽい様子でした。証拠その他に全く争いがなかったからでしょうか。
ギャンブルでお金を使い果たしたことを、「病気が出ちゃった」と、あきらめたように被告人が言ってました。
検察官の求刑は懲役5年でしたが、弁護士が情状酌量をお願いしていました。その中で、長い刑を受刑すると出所したときに仕事もできず、社会復帰できなくなるから、ということを言っていたのが印象に残りました。
2件目、3件目は、即決裁判手続きということで、審議の後、すぐにその場で判決を言い渡しました。
というよりも、判決の前から、裁判官は執行猶予の説明をしていました。
1人めは、偽造パスポートで入国して15年、まじめにプレス工で働いて国に残した家族に送金していたペルー人男性でした。不思議なことに、日本に入国してから正式なパスポートを発行してもらい、外国人登録もしていたみたいです。そんなことあるんですね。
懲役2年6ヶ月、執行猶予5年の判決でした。裁判官は気軽な事件なのか楽しそうでしたが、同時通訳で話を聞く被告に、今回は刑務所に入らないけど、次回は不法入国やオーバーステイだけで刑務所に入ることになると詳しく、念押しするように説明していました。
だからか、30分の予定が、少しオーバーしたようで、途中で次の事件の関係者が傍聴人席に入ってきました。
二人めは、観光目的で来て8ヶ月オーバーステイした中国人女性です。日本が居心地がいいから長く居てしまったと言っていました。
日本人と結婚する手続きをしている時に、逮捕されたそうです。
検察官が、「日本にはしばらく来れませんよ」と念押ししていたのが印象に残っています。こちらは、事件の関係者らしき人が、傍聴に来ていました。
4件目は・・・入って後悔しました。傍聴人が、被告人の両親らしき2人のほかに、私しかいない。
有印公文書偽造で少年院に入った経験のある、現在無職のまだ若い青年の裁判でした。
この事件の弁護士さんは、年配の男性で、4件見た裁判の中で一番やり手のようでした。
提出された証拠にも、いろいろ注文をつけたりしていました。
この裁判だけは、裁判官が3名いました。
事件の内容は、他人の免許証を偽造して口座を作り、携帯電話を買って売ってしまおうというしたが、携帯電話の店でおかしいと思われて捕まったという事件でした。
犯罪の事実に争いはなく、弁護士は情状酌量を訴える戦法のようです。
心配している様子の両親に比べ、無表情な被告人が印象に残りました。
ただ、ご両親が私のほうを気にしている様子がありありと伺えたので、途中でしたが退出させてもらいました。私が同じ立場だったら、他人に聞かれたくないと思えたので。
今日傍聴した裁判は、偶然、犯罪の事実自体には争いがなく、被告人の事情を述べて、情状酌量を依頼するものばかりでした。
刑法の勉強のためとしては、不足するのかもしれませんが、勉強になりました。
それにしても、裁判所ってやっぱり、相当、敷居は高いです。
スクーリングの時に、刑法の先生がぜひ行くと良いとおっしゃっていたし、仕事が始まったら、平日に裁判所になんて、行けそうもないから。
でも、はじめての場所なので、少し躊躇が入り、着いたのは10時ちょっと過ぎ。
本日の傍聴記録
11:00 常習累犯窃盗 新件
13:30 出入国管理及び難民認定法違反 新件 即決裁判手続きによる
14:00 出入国管理及び難民認定法違反 新件 即決裁判手続きによる
15:00 有印公文書偽造 詐欺未遂 新件
事情により15:20頃退出
最初の裁判は前科16犯の身寄りのない68歳男性でした。せっかく出所後2年位まじめに暮らしていたようですが、ギャンブルに熱くなってお金に困って、空き巣を働いたそうです。
裁判官1名、検察官2名、弁護士1名 書記1名 司法修習生らしき人3名 はじめて傍聴した裁判は、意外に固くない。
裁判員制度を考えているからでしょうか、わかりやすい言葉づかいでした。
でも、それ以上に印象に残ったのは、ギャンブルに熱くなってお金に困って、窃盗を働いたにも関わらず、ギャンブルを止めますと言い切れない被告人に対して、裁判官も、弁護士も、頭を抱えているような雰囲気がありました。
検察官が一番他人事っぽい様子でした。証拠その他に全く争いがなかったからでしょうか。
ギャンブルでお金を使い果たしたことを、「病気が出ちゃった」と、あきらめたように被告人が言ってました。
検察官の求刑は懲役5年でしたが、弁護士が情状酌量をお願いしていました。その中で、長い刑を受刑すると出所したときに仕事もできず、社会復帰できなくなるから、ということを言っていたのが印象に残りました。
2件目、3件目は、即決裁判手続きということで、審議の後、すぐにその場で判決を言い渡しました。
というよりも、判決の前から、裁判官は執行猶予の説明をしていました。
1人めは、偽造パスポートで入国して15年、まじめにプレス工で働いて国に残した家族に送金していたペルー人男性でした。不思議なことに、日本に入国してから正式なパスポートを発行してもらい、外国人登録もしていたみたいです。そんなことあるんですね。
懲役2年6ヶ月、執行猶予5年の判決でした。裁判官は気軽な事件なのか楽しそうでしたが、同時通訳で話を聞く被告に、今回は刑務所に入らないけど、次回は不法入国やオーバーステイだけで刑務所に入ることになると詳しく、念押しするように説明していました。
だからか、30分の予定が、少しオーバーしたようで、途中で次の事件の関係者が傍聴人席に入ってきました。
二人めは、観光目的で来て8ヶ月オーバーステイした中国人女性です。日本が居心地がいいから長く居てしまったと言っていました。
日本人と結婚する手続きをしている時に、逮捕されたそうです。
検察官が、「日本にはしばらく来れませんよ」と念押ししていたのが印象に残っています。こちらは、事件の関係者らしき人が、傍聴に来ていました。
4件目は・・・入って後悔しました。傍聴人が、被告人の両親らしき2人のほかに、私しかいない。
有印公文書偽造で少年院に入った経験のある、現在無職のまだ若い青年の裁判でした。
この事件の弁護士さんは、年配の男性で、4件見た裁判の中で一番やり手のようでした。
提出された証拠にも、いろいろ注文をつけたりしていました。
この裁判だけは、裁判官が3名いました。
事件の内容は、他人の免許証を偽造して口座を作り、携帯電話を買って売ってしまおうというしたが、携帯電話の店でおかしいと思われて捕まったという事件でした。
犯罪の事実に争いはなく、弁護士は情状酌量を訴える戦法のようです。
心配している様子の両親に比べ、無表情な被告人が印象に残りました。
ただ、ご両親が私のほうを気にしている様子がありありと伺えたので、途中でしたが退出させてもらいました。私が同じ立場だったら、他人に聞かれたくないと思えたので。
今日傍聴した裁判は、偶然、犯罪の事実自体には争いがなく、被告人の事情を述べて、情状酌量を依頼するものばかりでした。
刑法の勉強のためとしては、不足するのかもしれませんが、勉強になりました。
それにしても、裁判所ってやっぱり、相当、敷居は高いです。