毎晩、うさぎを仰向けにして、
目の周りの手入れをする。
涙でガビガビに固まった毛をほぐし、
濡れた脱脂綿で拭き、
乾いたティッシュか、脱脂綿でぬぐう。
薬を塗り、目薬をさす。
だけど、良くはならない。
今まで以上に悪くはなっていないけれど、
赤剥けになってしまった目のまわりには、
毛が生えてこない。
・・・
なかなか、辛いね。
濡れた脱脂綿でぬぐうのも、
湿気に弱いうさぎの皮膚には良くないのかもしれない。
とはいえ、固まった涙を、そのままにしておくと、
ガビガビがひどくなるばかりなので、
やらないわけにはいかない。
毎晩、うさぎは、あうあうと身もだえして嫌がるが、
やっぱり、放っておくわけにもいかない。
・・・
それでも朝になれば、
ご飯はまだかと、いそいそと近寄ってくる。
根にもつタイプではなくてよかった、
食い意地のはっているうさぎでよかったと切に思う。