人間はすっかり低空飛行で、すっきりしない日々が続いている。
なんだかつまらないので、歌っている。
9月から、発声を習いはじめた。
月3日、40分間の個人レッスンだ。
コンコーネ50中声用で、今は3番をはじめた。
コンコーネは、メロディがきれいなので、好きだったりする。
年齢からか、音質からか、先生が選んできた練習曲、
からたちの花は・・・どうも苦手だ。
まだまだ、あ、とか、お、とかで、十分だ。
さて、どすのきいた低い声だと思われていた人間の声だが、
習っていくうちに、以外に、明るい声質かもといわれている。
高い声(今は、高いミの音)も、ぼちぼち出る。
先生の、澄んでよく通るソプラノにはかなわないけれど、
響きのある声をめざしている。
修行中の身なので歌う声も、ころころと変わる。
自分でも、まずい、と思うときもあれば、
あ、今いい感じ、と思うときもある。
ただ、どこをどう変えてるのかが、いまひとつわからない。
先生の言うことも、わかるようで、まだまだ、わからない。
それでも、40分間、ただ音に集中し歌っていると、
すっきりしなかった気分も、だんだん、晴れてくる。
やっぱり、人間は、声を出すこと、歌うことが好きらしい。
自分を一つの楽器のように扱い、音を奏でる、
その音の違いを感じることが、なかなか、面白かったりしている。