夜、こっそりと隠れているうさぎの、
首根っこを掴んで、引きずり出す。
さぁ、目の手入れの時間だ。
机の上に座布団を敷き、うさぎを乗せる。
換毛期なので、
目のまわりのケアの前にブラシをかける。
背中のブラシは、嫌いではないらしい。
伸び伸びのびて、リラックスしている。
・・・それはいいのだが、さっきから臭い・・
うさぎの体から、異臭が漂っている。
・・・
持ち上げると、食べ残された食糞・・・。
足の裏にも、乾いた食糞がこびりついている。
・・・敷物も交換だな。
仕方ないので、仰向けに抱いてお尻を拭く。
それはもう嫌がって、がふがふ首をふる。
・・・あまり嫌がるので、座らせる。
尻尾を持ち上げ、お尻の下に手を差し込んで拭く。
お尻に違和感を感じたうさぎが、もぞもぞうごめく。
なんだか、淫らな感じだが、べたべたに絡みついた食糞は、
軽くぬぐった程度ではきれいにならない。
湿らせたティッシュで拭いて、指でこしょげとる。
なんて、汚い・・・。
さて、お尻が一段落したら、次は耳。
一昨日は、白い液状のものが、入り口から見えていた。
耳垂れかもと思いつつ、そのまま放置。
覘いてみると、白い液体は、茶褐色の固体に変化し、
耳穴から飛び出ている。
なんて、汚い・・・
指を差し入れて耳穴からとびでていたものを抜き取る。
先っぽは、少し、白い液体になっている。
1センチ以上の長さのものがとれた。
ほんと、なんて、汚い。
・・・
それから、蒸しタオルでガビガビ目の周りを手入れして、
目薬さして、薬も塗って。
うさぎは、なにやらくしゃみを繰り返す。
鼻の穴に白い鼻水がこびりついているのでぬぐう。
それにしても、あちこち、ほんと、きったないうさぎだ。
・・・
今まで3匹見送ってきたけれど、
あなたほど汚いうさぎは、はじめてです・・・ショコラ。