こちらに来て3年。私はコミュニティーカレッジで勉強をしている。日本でいうななら何にあたるだろう?比較的安い値段で習得したい科目だけを勉強することができる。日本人同士集まって英語の勉強するよりいいから、そちらに行きなさい、という知人のアドバイスで、学生センターに行き、試験を受け、学生となれた。試験の成績が悪い私は、入学の許可はもらえたけれど、英語のクラスからスターとしなさいと、カウンセラーから指導を受けた。シャロンはその学校の英語の先生をしていた。北欧系の女性は背が高い。私も結構背は高いのだが、彼女の方がだいぶ大きい。優雅で美しくて大勢の中にあっても目立つ存在。英語のレベルの低いクラスには結構落ちこぼれが多い。私以外はアメリカ人で、雑多な年齢の人たちが学ぼうとはしていた。しかしクラスは落ち着きがなく、遅刻常習者がいたり、物を食べていたりする人もいた。先生は諦めの境地で自分のやるべきことを淡々とこなしている様に感じた。やる気のない人間にかける言葉はないように・・・・。大学生にもなってそれは当たり前のことのように私も感じていた。シャロンは諦めない。自分よりもっと大きな黒人の男の子に、説教をしていた。
そう、彼の言動は中でもひどかったから。私はシャロンを尊敬し、一番好きな先生になった。
