「パソコンを使って意見を言いたい」父が切望していたことだった。
新しいパソコンを買い、インターネットを始めたものの、うまくいかない。そこで、腹をたてて父はパソコンを孫にあげてしまった。
その後、また同じような思いを諦めきれなかったのだろう・・・また、パソコンを買っていた。そして・・・できない。
その父に、私が提案したのが、I pad 。クリックしなくても、押すだけ操作だから簡単なはず。スカイプを使って父に教えるために、私もI PADを購入した。しかし、それでも、父がひとりで使うのは難しかったようだ。
ただ、私が、傍で付き添うようになってからは、面白いようにiーpadを使うようになった。つまり、そばで行き詰った時に、それをなんとか解決してくれる人がいるなら、老人でも操作は簡単だったということだ。操作は簡単だという私の考えはあたっていた。が、その行き詰まりが結構な回数起こるから、そこが問題だったということに、父の傍に長くいて私にもわかってきた。
i-padを使いこなしているように見える父は、病院では、まるでヒーローのように尊敬のまなざしを向けられていた。若い看護婦さんからも、「すごいですね」と言われ、ご満悦だった。
今、私の手元に父が使っていたipadがある。
これが、あれこれいじっているうちに、大きなトラブルを起こしてしまった。トラブルメーカーは「iclouds」。
icloudsの設定をonにしたとたんに、メールや連絡先 といった住所録に関係する機能が開かなくなってしまった。
昨日は朝から、サポートセンターに連絡して解決策を教えてもらった。でも、その解決策は、初期化することだった。
バックアップデータをとって初期化するものの、バックアップデータを復元すると同じ症状が表れてしまう。
結局、データを消去する方法しか残らなかった。
簡単に操作ができるようで、簡単ではないのが、パソコンやらipadのような電子機器だよな~と思う。
私は、いったい何かいスケジュールを入力するのだ!!と思いながら、今日もまた、消したデータを手入力しなくてはならない。
介護用ipadと思ったけど、申し訳なかったなあ・・と思っている。