「父娘の絆 三世代警察医物語」 新津きよみ（著）

友人の新津きよみさんの新刊、『父娘の絆 三世代警察医物語』（光文社文庫）が発売になりました。
女性警察医シリーズの第二弾です。


第一話「血脈」
自分の出生の秘密を知った真弓は、自分の中にある、山好きの遺伝子を追う決意をする。
北アルプスで滑落した登山者の検死をした警察嘱託医の美並。
死亡した男性は、滑落死なのか、それとも殺人なのか。自分の遺伝子を追う真弓との関係は……。
長野の美しい山々が目に浮かぶ中、父娘の関わりが丁寧に描かれ、ミステリアスな物語が展開していきます。

第二話「セカンドライフ」
長野を移住の地に選んだ夫婦が、下見のために訪れた大町市の仁科神明宮付近で女性の遺体を発見する。
警察医の美並が検死したその遺体の身元が判明。３か月前に行方不明となり、家族が必死で探していた７７歳の女性だった。
認知症で行方不明になっていた７７歳の女性は、３か月間、どこでどうやって暮らしていたのか。
高齢化社会を背景に、複雑に絡まった糸を、美並が丁寧に解きほどいていきます。

新津さんの故郷、長野県大町市は、移住先としても人気が高いところ。
あとがきにも、大町市の魅力がつまっていました。

　　
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