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ブレーキ キャリパーOHを考える

2017年10月17日 | Weblog

お陰様でNA/NBの入庫数は国内屈指の会社になりました。

連日のメール・電話でのお問合せ、あるいはご来店でのご相談と、NA/NBの修理案件は日々増加の一途。

どのユーザー様も大事にされたい気持ちが大きくなっている事を感じます。

ご来店 、誠にありがとうございます。

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作業相談の中で、ブレーキキャリパーのOHはとても多く、一方で軽く捉えられてるように感じる時があります。

当社の悩みと、実際の市場での整備レベルが少し食い違っているからです。

こんな質問をユーザーにします。 ”キャリパーの固着は良くありますのでOHは必ずしなくてはなりませんよ”

そうしますと、こんな風に返答を受けます。

”すでに〇〇でOHはしました。 ・・・・だから大丈夫です。”

本当にそうでしょうか?と心配になります。

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<ポイント1>
先ず、OHに必要なキャリパーシールキッとは純正部品、マルハ指定部品の様に市場で確保できます。
これは最もベースになりますし、どこもこれを使ってOHをします。

極端な話、シール交換=OHとなっているところもあります。

<ポイント2>
キャリパーを分解すると、高い確率でピストンも錆ています。
ただし、ピストン単体での純正部品設定がありません。だからMARUHAでは自力でピストン単体の設定をしています。

これが大ヒットで、定番となっています。

特にリヤ側のピストンはステンレススリーブを圧入する工法で、錆びることがありません。
MARUHAが力強い整備を目指す一つの例です。

<ポイント3>

キャリパーボディの錆はどうしますか?

これが今回の提案内容の核です。

錆びていても、少しワイヤーブラシで擦って、組み上げ。
確かにこれでもOHですが、錆が残っていては発生し易い状況が残ってしまいます。 

そこで、MARUHAではウェットブラスト機を導入しました。 

 

母材にダメージを与えずに錆を徹底的に除去できます。

細かなところまでもショットが入り込みますので、ワイヤーブラシなどの比ではありません。

この画像を見た他プロの方も、”これは良く錆がとれているなぁ”と感心されていることと思います。

やってみれば分かりますが、細かな溝にはワイヤが入りませんので、とても難儀をする場面なのです。

やっぱり設備はとても大事であり、結果的に効率的なのです。

 <ポイント4>
さぁ、ここまでは良いのですが、後はキャリパーボディの塗装です。

全体を細かなにブラストを掛けた後に、塗装をしないとこれまた錆の餌食になってしまいます。

当社では基本は、耐熱用のシルバー塗装です。一般的な塗装です。

キャリパーピストンが入る淵の段差は、筆でペイントをさらに入れます。

しかし、世の中にはもっと強力な塗装があります。

ガンコート。

多くの方が初めて目にする名称だと思います。

ガンは、けん銃のガン。これを塗装するために開発された特殊塗料です。

 

大変固い塗膜で、ブレーキキャリパーには最適です。

ただ、塗っただけではダメなんです。

高温で1時間程度の焼き付けが大事で、オーブン設備も必要なのです。

設備投資も大変です。MARUHA社長も頑張っています!!

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少しブログが長くなりますので、ガンコートについては次回のブログで説明いたします。

 

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