ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

大分県臼杵市の里山にある国宝の臼杵石仏を拝見しました

2015年04月21日 | 旅行
 大分県臼杵市大字深田にある国宝の臼杵石仏(うすきせきぶつ)を拝見しました。岩石の断崖に彫られた仏様の群像です。臼杵磨崖仏((うすきまがいぶつ)とも呼ばれています。

 大分市の南東に位置する臼杵市の中心地となる市街地は、臼杵湾の港の近くにあります。この市街地からいくらか離れた内陸側の田園地域の中に、国宝の臼杵石仏が鎮座しています。
 
 草深い雰囲気の森陰の岩の斜面に、合計60数個の仏様の像が彫られています。平安時代後期から鎌倉時代にかけて、比較的柔らかい岩(凝灰石)の斜面に彫刻されたと推定されています。

 その中心となる「大日如来座像」です。両側に多数の仏様がいます。



 この「大日如来座像」を守る建屋です。



 この建屋から見える里山です。



 のどかな昔ながらの田園風景です。ウグイスの鳴き声が遠くからします。

 4つのグループに分かれている臼杵石仏の像は約1000年間にわたって雨ざらしだったために、少し痛んでいます。現在は、立派な屋根を持つ建物によって、それぞれ守られています。
 
 一番下側にある建屋です。


 
 この建屋の中には、伝釈迦如来座像、阿弥陀如来座像、薬師如来座像、愛染明王座像などが鎮座しています。

 急な斜面に彫られた臼杵石仏は、その斜面にはモミジやウメなどの木々が植えられ、その根元には、現在はシャガが花を咲かせています。



 斜面の一番上側には、立派なモウソウダケ(?)の竹林があります。



 夏には、一番下側の小川付近ではハス(蓮)が花を咲かせるそうです。
 
 この国宝臼杵石仏の周囲の田んぼには、レンゲが所々、咲いています。


 
 昔ながらの稲作をしているのではと想像しました。
 
 国宝臼杵石仏は、平成7年(1995年)6月に磨崖仏では全国初、彫刻としても九州初の国宝に指定されました。大切に後世に伝えたいものです。