ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙の「iPS細胞、米社と連携 山中教授表明」を拝読しました

2015年04月09日 | 日記
 2015年4月9日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面に掲載された「iPS細胞、米社と連携 山中教授表明、臨床に弾み」を拝読しました。

 この米社とは、富士フイルムホールディングスが2015年3月30日に買収すると発表した米セルラー・ダイナミックス・インターナショナル(Cellular Dynamics International, Inc.=CDI、ウィスコンシン州)というベンチャー企業のことです。今回の記事から米国のベンチャー企業の先を読み取る先進性を感じ取りました。
 
 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版には「山中教授『iPS細胞 米社と連携』臨床に弾み」という見出しで載っています。



 2015年3月30日に、富士フイルムHDは米国子会社を通した公開買付け(TOB)によって、CDI社の発行済普通株式の総数を約3億700万米ドル(約370億円)で取得する計画と発表しました。この、CDI社はiPS細胞(人工多能性幹細胞)をガンになりにくい安全なiPS細胞をつくったり、iPS細胞から心臓の細胞を育てたりする特許を幅広く保有しています。

 京都大学の山中教授がiPS細胞のつくり方を発表した時に、すぐにiPS細胞からつくる臓器などが“ガン”化する懸念が浮上し、それをどう防ぐかが求められました。そのiPS細胞利用の根幹特許群を、米国のCDI社が取得し、自社の価値を高めました。
 
 今回の日本経済新聞紙の記事は、京都大学のiPS細胞の研究開発グループが、米国CDI社とiPS細胞利用の有力な特許群を相互に利用するとの考えを明らかにしたとの内容です。これによって、臨床応用に弾みがつくと説明しています。京都大学のiPS細胞の研究開発グループの研究開発成果に基づく特許群は、iPSアカデミアジャパン(京都市)という企業が保有し、管理しています。
 
 今回の日本経済新聞紙の記事で少し疑問がわいたのは、山中教授は研究開発のトップであり、特許などの知的財産戦略の専門家ではありません。本当はiPSアカデミアジャパンの知的財産の専門家に内容を確認する作業が大事だと思いますが・・(以下は想像ですが、iPSアカデミアジャパンの知的財産の専門家はあまり表に出ない方針であったり、もし、この知的財産の専門家がインタビューに答えても、あまりに専門的なので、記者が理解できない可能性が高いとも推定できます)。
 
 CDI社には優秀な研究開発者がいると同時に、社内に知的財産戦略を立案できる優秀な専門家もいることと思います。この点が、米国のベンチャー企業の強みです。

 今回、3月30日に記者会見した富士フイルムHDの古森重隆会長兼最高経営責任者(CEO)は「世界一の再生医療企業を目指す」と強調したそうです。



 今回の企業買収が結果的に安い買い物だったことを願っています。
 


長野県佐久市の東側にある佐久荒船高原は、春の到来の直前です

2015年04月09日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側にある佐久荒船高原は、ここ数日の曇りや小雨の日々で、まだ本格的な春の到来が遅れています。

 標高1100メートルから1200メートルある佐久荒船高原では、木々の芽吹きがまだで冬景色のままです。

 その佐久荒船高原の真南にそびえている荒船山(標高1423メートル)の艫岩(ともいわ)には、よく見ると小さな残雪部・氷部があります。小さな白い斑点が見えます。





 群馬県甘楽郡下仁田町方向の山間部を夜明け直後に見たものです。荒船山の山麓部分です。



 早朝の朝霧にいくらか包まれてています。

 下仁田町の市街地を抜けた国道254号辺りからは、北側の奧に妙義山系の山頂部分が見えます。



 このシルエットになっているのは、妙義山系の金洞山の山頂部分のようです。

 下仁田町の市街地を抜けた国道254号辺りの低山の中で咲き始めたサクラの木です。その品種は分かりません。


 
 このサクラの木の周囲の雑木林の木々はほとんど芽吹いていません。
 
 この近くの山麓に咲いているウメの木(梅林)です。



 地元の方によると、3月末ごろがウメの花が満開だったそうです。ここはまだウメの花が主役です。

 ソメイヨシノの桜前線は、群馬県では下仁田町の市街地に達し、さらに西進して長野県との県境の内山峠を登っている途中です。

 佐久荒船高原の笹ヤブでは、ウグイスが鳴き始めました。昨年は減ったミソサザイがうるさく鳴き始め、少し戻ってきた様子です。