新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月10日 その2 自民党の都議会議員選挙の敗因の考察

2017-07-10 17:24:29 | コラム
今になって都議会議員選挙の結果を考えると:

都議会議員選挙選挙だが、私はこれまでに東京都の選挙民の程度には疑問がある。それか過去において村田某女や東国原英夫に行っていた100万を超える票が行っていたことだ。それが今回は颯爽と現れたヒロイン・小池百合子さんに惹かれ、彼女と都民ファーストの会を一体のものだと思い込み、そこに流れていったのではないのか。必ずしも、自民党のいくつかのオウンゴールはそれをアシストしただけではなかったかとすら考えている。

そこにはメデイアと野党連合が何ヶ月も前から組んで安倍内閣と自民党を貶めようとした努力?が実を結び、票の流れを都議会自民から都民ファーストの会に変えていったと言えると思うのだ。そこに加えて私が間接的な小池さんの勝因というか都議会自民党の敗因して考えていることがある。

それは、我が家の近所には多くの都営の高齢者用住宅が林立してしいる。そこからは多くの善意の高齢のご婦人たちの有権者が数多く午前中に投票に来ておられるのだ。中には杖にすがっても歩行がままならぬ高齢のご婦人が家族の介添えで来ておられるのも見かけて、寧ろ感動した。高齢者の投票率は自分たちも含めて何時も高いと思って見てきた。

あの高齢者たちが「自民党の驕りとオウンゴールに愛想を尽かしておられた」のだろうか?私はそれよりも、小池さんの魅力に惹かれたし、メデイアと野党連合の安倍内閣貶め作戦に乗せられたのではないのか真剣に疑っている。あの高齢のご婦人たちは買い物袋兼用の歩行器にすがって語らい合って、シルバーパス利用でしか買い物にも出られる道すがら「もう安倍さんもお疲れの様子では」などと品定めをされたかと、ある程度本気で考えているのだが。

あの方々が果たして高尚な政治論議をされるとは思えないのだ。それに学会員がおられても不思議ではないだろう。私の考えす過ぎかも知れないが、ここ新宿の一角ではそう考えられる投票行動があったのではないかと思うのだ。余談だが、この我が家の近所の投票所には過去29年間で「出口調査員」が来たことは、たったの一度しかなかった。私はあのご婦人方の投票傾向が解明できれば面白いと思うのだが。

時事問題

2017-07-10 07:28:20 | コラム
気懸かりな話題が多くなった:

我が国がEUとのEPAを大枠合意:
EPAとは“Economic Partnership Agreement”のことだそうで、ここに来てある日突然浮上してきたかのような印象がある報道のされ方だった。だが、3年ほど前から交渉は開始されていたとか。自由貿易を是とすれば大いに結構なことだと思う。だが、G20でも釘を刺された保護貿易主義の巨頭・トランプ大統領はこの事実を如何に評価されたのだろうか。これまでの所では寡聞にして得意のTwitterで何か否定的な論評されたとは知らない。

私はトランプ政権が相変わらず我が国との間に存在する貿易赤字を非難しているのを、余り良く理解できない。アメリカ国民は自分たちの国の中で製造される商品に対して不満があるからこそ輸入品を買うのだろう。チャンと自国の民を満足させられる物作りをしていないで、売りに来る方が悪いかの如きことを言っている訳が私には解らない。買っておきながら難癖を付けるのは悪い癖だ。

オバマ政権の頃から中国やインドネシアからの輸入紙を高率の関税で閉め出すなど保護貿易主義的傾向が顕著だったことは、私は何度も指摘した。オバマ政権の遺産を全て捨て去ろうとするかの如きトランプ大統領が、TPPからの離脱を始めとして保護貿易に走るのは自己矛盾ではないのかと思うだが。

私には気懸かりなことがある。それは、あの“unpredictable”のトランプ大統領がドイツでの安倍総理との首脳会談の時間が取れないなどと言い出して、結局は30分間にしたと報じられた。あれほどフロリダでは優遇しては見せたが、あのトランプ様の兎角の噂がある気質では、早くも心変わりしたのではないのかとすら危惧したのだった。

安倍内閣の支持率が30%台に:
朝日や毎日や東京等の新聞とそれらの系列下にあるメディアは、この急落振りにさぞかし満足なことだろうと思う。兎に角、民進党以下の野党を援護してあれほど無意味な反安倍内閣キャンペーンを打ち上げ続けたことの効果が現れたのだから。先ほどから大阪で若者が「安倍辞めろ」とデモ隊の先頭に立って喚いているところをテレビ画面に流していたかと思えば、若狭議員が都民ファーストの会の国政進出を匂わせる発言も採り上げていた。

こういう報道姿勢を見ていれば、トランプ大統領が反トランプの姿勢を示すメデイアをfake呼ばわりする心情が解らないのでもないかと思った。しかし、彼らは安倍総理を引きずり下ろして解体すら噂されている民進党に再度政権を渡そうと画策しているのか。あの民主党政権の3年半を彼らは理想郷だったとでも認識しているのだろうか。いや、そうでなければ、あそこまで籠池だの加計だのを騒ぎ立てなかっただろう。

北朝鮮問題:

私は安倍総理が未だに「対北朝鮮の制裁強化」というのか「圧力をかけよう」と諸国の首脳部との会談やG20で訴えておられたことが理解できない。それは、訴えることを止めてしまえば元も子もないとは思うが、そういうこれまでに実際に効果が上がってこなかった企てに拘泥することなく、制裁を強化するどころか裏では援助を続けている中国や、具体的に北朝鮮援助に参画したロシアに態度を改めるよう、正面から抗議して貰いたかった。

また、閉会中の審査などと未だに籠池や加計問題にこだわり続けている野党とメデイアに「それはそれとして、急速に具体化しつつある北朝鮮のmissileと核兵器に対して如何に備えていくべきか」や「不可逆的合意を覆そうとし始めた文在寅大統領と如何に対応していくかが国家的大問題である」と主張して、そういう趣旨で審議をする方向に持っていって貰いたかった。野党とメデイアが言っていることに優先順位を与えるべきではない。