新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

7月13日 その4 安倍一強の限界は何処に

2017-07-13 14:42:42 | コラム
安倍一強の限界は何処にあったか:

12日夜のPrime Newsが「安倍一強の限界」いう題名だったので、誰が出てきて何を言うのかと多少の興味があり、パシフィックリーグの首位争いであるソフトバンク対楽天の野球の観戦は二義的にした。出てきたのは確かに元と現大学教授等のそうそうたる論客が揃い、中々のもだった。だが、しかし論客の方々はBSフジの選択にしては御厨氏を始めとしてプロ安倍とは言いにくい方が多かったと思う。

色々と今日の支持率の急落の原因を解説して貰えたが、8月3日予定されている内閣改造等々についても、時々は朝日か毎日かと思うようなこと論じられていた。私の独断と偏見では、反町に最も近い席に座っていた御厨氏はTBSの「時事放談」の司会を長年勤められたいた(もう随分長いこと見ないことにしている)ほどだから、真ん中よりはリベラルによった方と決めつけているので、多くは期待できなかった。

それにしても、あれほど多くの(と言っても4名だったが)論客を集めて長時間語らせた割りには森友に始まって加計等々の安倍内閣と自民党のオウンゴールについて、野党と偏向した新聞とテレビがあれほどしつこく且つ大袈裟に内閣と自民党批判のキャンペーンを繰り広げ、籠池氏を野放しにしたかと思えば前川前文科省事務次官を正義の味方として崇め奉った効果でたことに、誰一人として言及しなかったのは意外だった。

あれでは、事前に局側と念入りに脚本を練り上げてあったのかと疑いたくなった。私は安倍内閣の支持率の急落の背景にはオウンゴール等々による失点があったことは疑いようもない事実だと見做している。だが、あの野党とメデイア連合の飽くなき空疎な責任追及や忖度叩きが大いに貢献したと信じて疑わない。私はメデイアが意図的にあのキャンペーンで安倍一強の限界を狭めようとしていたとすら言えると思っているのだが、間違っているだろうか。

昨夜の彼ら論客の方々はそのメデイアのうちであるBSフジに出ていればこそメデイア批判は遠慮したのか、あのしつこいキャンペーンは無視して良い程度の材料とでも判断されていたのかと考えながら聞いていた。

聞き所と思ったのは成田憲彦氏(細川内閣の一員)が「内閣を改造して支持率が上がった例はない」という意味のことを言われ「今更改造することがどれほど支持率持ち直しになるか」と、牽制して見せた辺りかと思ったのだ。フジサンケイグループは一体どちらの側に立っているのだろうかと考えさせられた。

7月13日 その3 イワキFCは負けてしまった

2017-07-13 14:06:14 | コラム
J1の清水エスパルスには負けた:

12日に採り上げて褒めておいた「体格の良いラグビーの選手がサッカーをやっているような」イワキFCが、12日夜にJ1の清水エスパルスに2対0で負けてしまった。このイワキスポーツクラブは今や大人気ブランドのスポーツウエア-、”Under Armour”で有名になった株式会社ドームが運営する組織である。これでは何のことがお解りでない方には、読売巨人軍のユニフォームは昨年までドイツの有名ブランドである”Adidas”のロゴマークがついていたが、今年からUとAを組み合わせたUnder Armourのあのロゴマークに変わったと言えばお解りだろうか。

そもそもは、アメリカで大学生たちがフットボール用に開発したウエアーが大人気ブランドに成長し、慧眼にもその日本国内での販売権を獲得したのが、法政大学のフットボール部で主将を務めた安田秀一氏だった。同氏は同じ法政二高出身の盟友の今出義明氏と組んで株式会社ドームを創立したのである。安田氏が社長兼CEOで今出氏が専務取締役である。また、安田氏は母校法政大学のフットボール部の監督でもある。

安田氏はフットボール式の世界で最も近代的且つ進歩的なアメリカ式トレーニング方式を導入してイワキFCを強化しようと企画したと報じられている。私には何も法政大学のフットボール部やイワキFCの提灯を持つ義理などないが、そういう方式を導入してサッカーの強化を図っておられる点には、古き良き時代にサッカーを少しかじった者としては敬意を表したいので、敢えて採り上げた次第だ。

なお、私がこのUnder Armourに興味を惹かれたことに「アーマー」の綴りがUK式の”Armour”となっている点がある。アメリカでフットボール用に開発されたのであれば”Armor”であるべきだったのに、アメリカでは「気取っている。キザだ」と毛嫌いされるUK式にした辺りが面白かったのだ。アマチュアのイワキFCは体格と筋力を強化したまでは良かったが、J1の古豪清水には勝てなかったのは残念だっただろう。

7月13日 その2 英語らしい表現集

2017-07-13 11:04:21 | コラム
一寸一捻りした表現:

“Am I right to estimate the growth rate will be in the neighborhood of 0.1%, this year?”
解説)ここでは「約」という意味で”about”を避けて”in the neighborhood”としたが、”in the vicinity of”というのもある。「今年の成長率を約0.1%と推定しましたが宜しいでしょうか」辺りの意味なると思う。彼らは一寸偉くなるとこういう持って回ったかのような表現を使いたくなるらしい。

序でに採り上げておくと、「その通り」と言うか「正確である」と言いたい時に、”Right on the nose.”などと言うことがある。

“He was waiting for me at the other end of the hall way and so I had to walk the length of it to meet with him.”
解説)「端から端まで」と英語で言って見ろと言われれば迷うだろう。”the length of ~”と言えば良いのだ。この辺りの発想の違いに悩ましてくれるのが英語の特徴。「彼が廊下の反対側で待っていたので、そこまで歩いて彼に会いに行かねばならなかった」という意味。こういう格好が良い表現を覚えておくのは結構だが、使いこなせるまでには時間がかかると思う。

“It really is a small world. I have little expected to see you here, today.”
解説)「この世は狭いものだ。ここで今日、君に出会うとは夢にも思っていなかった」とでも訳せば良いだろう。”small world”は「世間は狭い」としても使える。「夢にも思わなかった」は意訳だが”little expected”は「先ず期待していなかった」となるような”little”の使い方が肝だ。

“Don’t throw your ticket away. You’ve got to hang on to it until you go through the gate at your destination station.”
解説)これは初来日のアメリカ人を地下鉄かJRに乗せる時に注意した台詞。「切符は目的の駅で改札口を通るまで捨てないて持っていること」と言い聞かせていた。そうでもしないと、進化した乗り物に不慣れな連中は屡々切符を捨ててしまうのだった。「捨てないで」は他には”hang on to ~”でも良いと思う。

“Please have your eyes on my suit case. I’d like to leave it here for a while.”
解説)「ここにスーツケースを置いて席を離れるので、(盗られないように)見ていて貰いたい」という意味なのだが、”have your eyes”がそういう意味になる。笑い話に、戻ってみたらスーツケースがなくなっていたので、「見ていてくれと言ったじゃないか」と責めたら、「だから見ていた」というのがある。代わりに”watch my suit case”と言えば良かったか?

“He had no choice but to keep his ears to the ground for that purpose.”
解説)「彼はその目的の為に世論の動向に注意せざるを得なくなった」という意味で、慣用句が多い。”no choice but to ~”もそうだし、”keep his ears to the ground”もそうだ。これなどはidiomを知らないと、何を言われたか解らなくなる例だと思う。イヤ、単語だけを覚えるのは無意味だという教訓になるか。

“I was surprised to see the Japanese cars have the steering wheel on the wrong side.”
解説)これは聞いた私の方が驚いた。即ち、「日本製の車はハンドが間違った側に付けてある」と”wrong side”と言われたのだから。ここまで言えば、和訳は必要ないだろう。”wrong”の使い方の恐ろしさである。彼らは「一方通行出口」を短く”Wrong way”と表示する。確かに間違っていると解る。こういう発想の違いに慣れないとEnglishを使いこなすのが難しくなる。


ICT化とAIの向こうに何が待っているのか

2017-07-13 10:14:01 | コラム
システムがダウンして:

11日の朝10時丁度に国立国際医療研究センター病院(NCGM)の再来受付機にチェックインして、診療予定表兼会計票を持って3階の循環器内科の外来に向かった。だが、何となく様子が変なのでよく見れば、受付番号を表示して次に診察される患者(様)を呼び出すとともに、その後に呼ばれる複数の患者の番号を表示するディスプレーが真っ黒で「システムの不具合で調整中」との張り紙がされて、やや混乱の様子だった。

私はこうやってPCに依存して送受信し、検索も出来る便利さを味わっている。だが、この文明の利器には屡々「これは何だ!」と悩まされる現象というか不具合が生じる。2006年頃だったか、2台目のPCを設定する為に運んできたBカメラの外注先のサービスマンは「これが精密機械である以上、欠陥品ではないと言う保証は出来ないので、その点をご承知置き下さい」と言ったのが忘れられない。

そこで、受付の事務の女性の当方の受付票とその番号を検索して貰うと(このシステムは稼働していた)、14人待ちで最短でも1時間待ちと告げられた。この表示システムは、思うに再来受付機に診察券を入れると予約時刻と来院の時刻に合わせて順番を決めているようだが、その他には種々の検査の結果が出ているかいないかにも影響されるようだ。因みに、私の予約時刻は10:30だった。

結果的にはシステムは10:20分頃には回復したが、私が呼ばれたのは受付の予測通りの11時半過ぎだった。そこで主治医に申し上げたことは、

「この程度のシステムの不具合では人畜無害だが、目下多くの自動車メーカーが追及している自動運転のソフトというのかアプリケーションなのか知らないが、こういうシステムが走行中にでも不具合が生じれば大変なことになるだろうし、、そういうシステムに侵入しようという不逞の輩が現れはしないかと、デイジタルデイバイド時代を過ごしてきた私のような者には想像もつかない時代が来るのではないかと不安だ」

だった。先生も特に異論は唱えられなかった。

また、この長い待ち時間の間に最新(なのだろう)NEWSWEEKの日本語版を買って読んでいれば、そこには「AIが奪う仕事、AIが創り出す未来」というカバーストーリーがあったので、このディスプレーのダウンが一層印象的だった。NCGMも家内がお世話になった東京山手メデイカルセンターでも事務のICT化が進んできている。その事務の中には機械化は言うに及ばず、AIに任せても済むような仕事が多いと思う。

だが、如何に人手不足の時代ではあっても、あれほど多くの高齢の患者が多ければ、ICT化に対応して貰う為の補助要員を何時までも各部署に配置しておかねば、混乱が生じることは必定だろう。話は違うが、現に大手の回転寿司・Hでは受付にはロボットが設置されているし、注文もタッチパネル化されている。某商社の社食の皿にはチェックアウトを簡素化するべくICチップが埋め込まれている。

落語の落ちに「この行く末は何になるらん」、「貂になるだろう(だったか?)」というのがあったが、ICT化とAIの行く末には何が待っているのだろうか?当方はスマートフォンすら持っていないのだが。