新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

ウガンダの選手団から陽性者が2名

2021-06-24 08:35:55 | コラム
およそ想定可能な範囲内の出来事だった:

私はオリンピックで我が国にやってくる世界各国の選手団に対して行うはずの水際対策は、その内容を見れば大変結構なように出来ているとは見ていた。だが、「各国から出発の72時間前にPCR検査を実施して、陰性だったら出国」という条項はかなり疑問があると思っていた。そう言う訳は、決して陰性の証明を偽造する國があるのではと疑うのではなく、医療の面で先進国ではないような国の検査には、正確さが期待できるのかという意味である。しかも、専門家はPCR検査には問題点があると既に指摘されたし、そういう実例も出ていたのだ。

そこに、今回のウガンダ選手団から成田空港の検疫で陽性者が1名出てしまった。矢張り「そういう事になったか」というのが偽らざる乾燥である。そして、残る8名はそのままバスで大阪府まで行ってしまったという強行軍の措置にも多少驚きがあった。しかも、その8名は「濃厚接触者に非ず」と判断されたかの如くに報道された。ところがである。昨日だったか、その8名の中から更に1名の陽性者が発見されたという。しかも、その8名が「濃厚接触者」であるかないかの判定は、空港では下されていなかったとも報道された。

では、その判定はどの組織が下すのかと言えば、何と大阪の泉佐野市だったかの保健所の管轄であるという、縦割り行政の問題点かと言いたくなるような報道があった記憶がある。なるほど、空港での検疫は保健所の仕事ではないようだ。であれば、濃厚接触者の判定を下す権限を持つ役所からの駐在員というか責任者を空港に常駐させておかないことには、第二・第三のウガンダ選手団が出現することになりはしないかと危惧してしまう。私は世界各国の医療の水準など知る訳がないが、今後ともこのような検査漏れが出ないとは言い切れまいと思う。

私は悲観論者だし、心配性だから言うのだが、このウガンダ選手団のような例を世界各国に報じられた場合に、我が国の検査能力とその態勢を疑う國が出てきはしないかと懸念しているのだ。即ち、「そんな好い加減な國に選手団を送るのは・・・」とでもなったら大変だと思ってしまうのだ。私は我が方の組織委員会なり、東京都を含めた関係する官庁が今回のような事案を見て、事が進行中に縦割り行政の問題点等を修正していくような柔軟性を見せないことには、面倒な事態になるような気がしてならないのだ。

これは橋本聖子会長さんに伝えるべき事案か、それとも丸川珠代大臣の所管かな。何れにせよ、全ての物事についての責任の所在が明確になっていないような気がするのだ。



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