日本の未来は:
ゴールドマン・サックス(グローバル投資調査部)によれば:
先頃、同社が「人口増加の鈍化に伴う世界の潜在成長率の低下で、今後10年間の世界経済の成長率は年平均3%弱となり、その後労働力の伸びの鈍化を主因に、緩やかに低下すると見ている。世界の人口の伸びは過去50年間に年間2%から1%に鈍化しており、2075年までにゼロに近く低下する」と予測している。
そこで、同社が同時に公表した「世界の経済大国・GDPランキング(US$ベース)順位」を見てみよう。その予測によれば、日本は50年には6位で、75年には12位にまで下がるとなっていたのを見て、流石の当方も気落ちせざるを得なかったのである。その推移を取り上げておく。
1980年には1位がアメリカ、2位が日本、3位がドイツ、4位がフランス、5位がイギリス、6位がイタリア、7位が中国、8位がカナダ、9位がアルゼンチン、10位はスペインの順になっていた。
2000年には1位がアメリカ、2位が日本、3位がドイツ、4位がイギリス、5位がフランス、6位が中国、7位がイタリア、8位がカナダ、9位がメキシコ、10位はフランスとなっていた。
2022年には1位がアメリカ、2位が中国、3位が日本、4位がドイツ、5位がインド、6位がイギリス、7位がフランス、8位がカナダ、9位がロシア、10位はイタリアだった。因みに、インドは80年では13位、ロシアは16位以下だった。
2050年の予想は1位が中国、2位がアメリカ、3位がインド、4位がインドネシア、5位がドイツ、6位が日本、7位がイギリス、8位がブラジル、9位がフランス、10位にはロシアが来るとなっていた。
2075年の予測は1位が中国、2位がインド、3位がアメリカ、4位がインドネシア、5位がナイジェリア、6位がパキスタン、7位がエジプト、8位がブラジル、9位がドイツ、10位はイギリスとされていて、日本はメキシコの次の12位にされていた。50年も先の事だが、この予測には気落ちせずにはいられなかった。その頃にはG7など大幅に組み替えられているものと予測できる。
なお、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)とはアメリカ最大の投資銀行だと認識しているが、Wikipediaによれば、
「アメリカの企業であるザ・ゴールドマン・サックス・グループ・インク(The Goldman Sachs Group, Inc.)、または同社を中核とする金融系企業グループを指す。金融グループとして、株式・債券・通貨・不動産取引のブローカー業務、貸付・保険・投資銀行業務にくわえ、プライベート・バンキング等も行う。GPIF年金運用委託先の一つ。ゴールドマンは創業者のマーカス・ゴールドマンから、サックスとは後に参加した義理の息子であったサミュエル・サックスからとられている。」
とある。
因みに、我が国でもゴールドマン・サックス出身の有名人は多く、例えばマネックスグループCEO松本大氏、テレビでお馴染みのデイヴィッド・アトキンソン氏も同社に勤務の経験がある。
参考資料:紙業タイムス社刊FUTURE誌2024年12月09日号
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