●ウクライナ領内にあるロシアのガスパイプラインでは、殆ど全
ての地点でガスの減少が報告されている。
ロシアはウクライナとの間で、価格を巡る合意が得られなかっ
たため、ウクライナ向けのガスの輸出を停止しており、現在ウ
クライナ領内を経由するロシア産ガスは、ヨーロッパ向けの輸
出用となっている。
またガスプロム社は、もしもロシアがヨーロッパに供給している
ガスの量が不足するのであれば、それはウクライナが不法に
ガスを手に入れている証拠であるとコメントしている。
ガスプロムの副社長は、ウクライナが不法に入手したガスは1月
1日だけで約1億立方メートルに達し、市場価格で2500万$に相
当する損害が出ていることを明らかにした。
さらに副社長は、もしもヨーロッパ向けのガスが今のペースでウ
クライナに奪われ続けるなら、量と価格は膨大のものになるだろ
うと述べると共に、ウクライナ経由してのヨーロッパ向けのガス輸
出量を以前と同じ量を回復するため、全力を尽くす姿勢を示して
いる。
一方ロシアの政治家や専門家たちは、ロシア・ウクライナ間のガ
ス問題を巡って、統一経済圏の創設によってのみ問題を解決する
ことが出来るとの見かたを表している。またこのなかにはウクライ
ナが、NATOへの加盟の取り止めも条件となっている。
●ウクライナを経由して、ロシア産ガスを輸入しているオーストリア、
ドイツ、イタリア、フランスのヨーロッパ4カ国のエネルギー担当省
庁は、共同でロシアとウクライナに書簡を送った。
●イランは自力での、ウラン開発に踏み切る構え。
●パレスチナのアッバス議長は、アラブ系の衛星TVのインタビュー
に答え、イスラエルとの休戦合意には期限が定められておらず、こ
れを維持することはパレスチナの利益に叶っているとした。
一方イスラエルとの和平に反対する、一連のパレスチナの武装集
団は、イスラエル軍が休戦合意を守っていないとして、今年はじめ
からイスラエルの攻撃を再開すると宣言している。
●ローマ法王ベネディクト16世は全ての人々、民族、国際組織そして
国々に対し平和の為に力を合わせるよう呼びかけた。ベネディクト16
世はバチカンのサンピエトロ寺院で、新年最初のミサを執り行い、そ
のなかで新しい脅威を前に、かってないほど平和のための団結が求
められていると述べた。
ローマカトリック教会は、1月1日を世界平和の日とし新年最初のミサ
を、これに捧げている。
またベネディクト16世は国連に対し、公平と連帯そして平和の価値
が失われて事に対する、自らの責任を認識するよう呼びかけた。
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●今年2006年は中国における、ロシア年となっている。この枠内でプー
チン大統領の中国訪問が予定されている。