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今年6月に開催される第14回チャイコフスキー国際コンクール

2011-04-14 | ラジオ
今年6月15日、モスクワでは第14回チャイコフスキー(チェイコフスキーとも聴こえなくはない)国際コンクールが開幕する。すでに600人からの応募書類が届いている。
今回のチャイコフスキー・コンクールはモスクワとサンクトペテルブルグの2都市で開催されることになっており、開幕のファンファーレが両都市で鳴り響くことになっている。出場を希望するのは世界47カ国からのピアニスト。47カ国からの参加というのは史上最高の数となっている。

チャイコフスキー国際コンクールはロシアの誇り、ロシアの文化の宝石の一つだ。1958年に開かれた第一回大会から、チャイコフスキー・コンクールは世界で最も権威あるコンクールの一つとして認められるようになった。
その歴史には偉大な音楽家の名前が刻まれている。
例えば審査員だけを見てもドミトリー・ショスタコーヴィチ、マリヤ・カラス、ダヴィド・オイストラフ、ムスチスラフ・ロストロポーヴィチといった、伝説的な音楽家の名前が並んでいる。
こうした演奏家には若き才能を見出す先見の明が備わっており、歴代の入賞者の中からは数多くのスターが生み出された。

さてこのところコンクールは明らかに権威を失いつつあるのも事実だ。一方で4部門、ピアノ、バイオリン、チェロ、声楽で同時に実施される唯一の貴重なコンクールとしての評価は高い。
しかしチャイコフスキー国際コンクールには、その他のコンクールに対するのと同じような批判もなされている。
それは審査員の教え子だけが入賞する、外国のスポンサーが入賞者の選出に大きく介入している、入賞者のコンサート活動に対する支援が不十分といったものだ。

そこで組織委員会は、今大会を失墜した権威を取り戻すものにしたいという考えだ。そしてそうなる可能性は充分にある。組織委員会を率いる世界的な指揮者であるワレリー・ゲルギエフは次のように語っている。
「これまでチャイコフスキー・コンクールがロシア、そして世界の文化に与えてきた良いものだけを参考にすることにした。
今、我々に課せられた重要な課題は、公正透明な審査を行うということだ。審査員たちがこのコンクールを、きたるべき高いレベルに引き上げるのを助けてくれるだろう」
組織委員会を率いいる世界的な指揮者であるゲルギエフは、このように発言している。

ゲルギエフ氏は今大会の審査のために、優れた現役の音楽家たちを集結させた。つまり教師陣は含まれていないという訳だ。
またコンクールのプログラムには多くの変更が加えられ、若い演奏家たちが自分の個性を最大限に発揮できるようなものとなった。室内楽団との演奏という審査が加えられたことがその一例だ。
(この辺りから疲れてきたのか、女性アナウンサーの喋りが粗末になってくる)

コンクールの入賞者の名前が明らかになるのは7月2日。入賞者たちはモスクワフィルハーモニー、イギリスのインターミュージック、アメリカのオーパス3アーティストといった、世界の主要な音楽エージェンシーとの契約を結び、組織委員会は3年にわたって入賞者たちのロシア内外でのコンサートを組織する。
ゲルギエフ氏は自分も演奏家たちと共に舞台に立つとして、次のように語っている。
「入賞者たちが手にするもののなかで最も重要なものは、賞金やメダルではなく、世界の主要な舞台で観客を前に演奏するという機会を得ることだ。私が指揮する世界屈指のオーケストラの数々が、優勝者たちと競演してもいいと言っている」

何度でも言いますが、この女性アナウンサーの喋りは雑すぎます

チャイコフスキー:ピアノ協奏
BBCフィルハーモニック,辻井伸行×佐渡裕(p/cond)
エイベックス・マーケティング


1月4日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル