1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

家庭料理を愛するロシア人

2013-05-22 | ラジオ
ロシア人は世界で最も家庭料理を愛している民族の一つだ。 大手レシピサイト・オールレシピが実施した食生活に関する 世論調査の結果、明らかになった。
専門家たちによると、ロシア人は半加工食品ではなく、身近な食材を作って作られた(?)家庭料理を好んでいるという。お料理の本を執筆しているスタリク・ハンキシエフ氏は、ロシアでは家族全員が集まって食事をする伝統が残っており、食事をしながら会話し、団欒すると指摘し次のように語っている。
「自宅で料理を作ったほうが、やはりいいと思います。なぜなら手作りの料理や食事を一緒にすることは、家族を団結させたり、一緒に食事をすべき人たちの仲を深めるからです。現在、あらゆる国で家族の価値が見直されてきている。かまどは家庭の中心的な存在だ。この伝統が復活したならば、家族の価値が高まり喜びが増えると思う」
ハンキシエフ氏は、このように話している。

なお社会学者たちのデータによると、ロシア人とポーランド人は、世界でも家庭料理をこよなく愛する民族だという。世論調査によると、家で料理をする回数が最も少ないのはドイツ人とカナダ人だという。
ですが、これまでの世論調査の結果と比較した場合、今年2013年は多くの国で、自宅で食事を作る人の数が増えたという。なお、回答者の80%が、自宅で作った食事が一番美味しいと答えている。
さらにもう一つ興味深い事実が明らかになった。 男性よりも女性のほうが外食を好む人が多いという。 女性たちは外食することで、食事を作る義務から解放されると語っている。年齢別に見てみると、家庭で作った手作り料理のほうが好きだという人は、34歳未満が半数弱、45歳以上では89%の結果だった。なお、中年層の回答者たちは、外食にそれほど関心を示していなかった。

雑誌「食事」の編集長を務めるジミン氏は、だが若者にとっては外食が交流手段であるだけではなく、変わったものや特別なものを試す機会でもあるようだと指摘し、次のように語っている。
「これは世界的な傾向です。世界はさらに開かれ、食文化を含めた様々な文化が流入している。若者たちはいわゆる新しいものに関心を示している。これは食べ物であっても音楽であっても、またファッションや映画であっても同じだ。ですから若者たちは母国料理ではなく、イタリア料理、フランス料理、日本料理またベトナム料理などを食べることに興味を持つのです。ですからこれは恐らく味覚の問題ではなく、精神的なものが関係しているのではないかと私は思っている」
編集長の話だ。

なお外食を好む人たちは一般的に独身者だということだ。既婚男性の多くは、愛する妻の手作り料理が好きだということだ。

声の出ない若い女性アナウンサーが発した珍語「身近な食材を作って作られた」(?)

料理のきほん練習帳
クリエーター情報なし
高橋書店

5月2日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル