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歳をとるのは幸せではない(1)

2013-10-13 | ラジオ
日本では百歳を超える人々の数が新しい記録を樹立し54397人となった。これは昨年と比べて3021人多くなっている。日本の厚生労働省が明らかにしている。
もちろん、長寿は人類の発展の勝利ではあるが、住民の高齢化は多くの問題も生み出している。年金受給者が増えれば増えるほど、国家財政への負担は大きくなる。
これは特に財政危機の際には重く圧し掛かかってくる。日本では高齢化が進んでいる一方で、少子化が進行している。予測によると2025年までに、日本の人口構成は世界でも最も高齢化が進んだもののひとつとなり、2040年には日本の都道府県の半分で年金生活者が40%となってしまう。

今まで日本で存在してきた年金システムは、労働者7人に対して年金受給者1人の割合で組み立てられてきた。現在、その割合は3対1となっている。これは社会保障システムを根本から考え直す必要があるということだ。
問題は65歳以上の年配者の数というよりは、その増加ペースにある。日本では他の国よりも急速に高齢化が進んでいる。フランスやスウェーデン、ドイツ、イギリスなどよりも2倍から4倍のペースだとなっている。アメリカでも同じ問題があるものの、日本よりもそのペースはずっと緩慢なものだ。
発展途上国のなかでは中国の高齢化ペースが目立っている。中国国家政策センターによると、今世紀半ばまでには高齢者の数が4億8000万人となる。ロシアにとっても高齢化問題が存在している。すでに8人に一人のロシア人が65歳を超えている。

歳をとるのは幸せではない(2)へ続く

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日本経済新聞出版社

9月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル