水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

なかなか行けない。

2005-11-15 20:23:17 | 制作理念
11月15日
名古屋でのグループ展が始まって2週間が経過。

岐阜駅での展覧会の巡回やトラブルへの対応。13日に搬出が終わって一段落と思ってもいますが、その他の事後処理がまだ終っていない様なので当分動けそうにない。

そんな事をしているうち、まだ、一度も名古屋での3人展に行くことができていない。他の皆さんには本当にお申し訳ないと思うばかりです。

ただ、そのグループ展の会場に展示した作品は、どうしても、はじめに目に飛び込んでくる赤い鉄板に注意が行き、その横に置いてあるファイルの内容に気付く人は少ないかもしれませんね。

幾つか過去に制作した過去の作品の写真とともに、ファイリングしてある「準用河川占用使用許可書」の存在に気が付いているだろうか。。

実は、その書類こそ今回の僕の展示で一番の目玉になるんですね。

水の中(川の中)の展示で個人的な芸術作品に河川法に基づく正式な書類が作成されたのは僕の知る限り、多分、日本では初めてなんですね。

確かに、書類の文面では組織として岐阜県芸術文化会議の名が出ていますが、僕の思いとしては、あの時の展示(岐阜駅南口広場鮎の池)では、既に過去の経験から僕個人が単独で許可を取得したという事に対してそれほど興味はなくて、出来る事なら僕の制作を通じて関係者の方々がノウハウ的な部分を習得してほしかったんです。

そして、その方向での可能性について肌身で感じ、僕以外にも過去に前例のない新たな方向性が育ってくる事を願っているんですよ。

また、展覧会のオープニングセレモニーのとき岐阜県芸術文化会議の会長が「奇想天外な行動力」と評価してくれたことは、表向きに僕の名前が出ていなくても、密かに僕自身に対する最高の評価(誉れ)の様に感じているんですね。

環境芸術の本質は企画造形力。

その企画力の中に、本当の意味での対社会的な強さ(行動力)のある芸術家の方向性がみえてくると僕は肌身で感じています。

○こうなったら良いと願うこと。
○これだけ出来るという事を示すこと。
○作品を見せること。
○そんな作品の記録作りこそが文化や文明を作ることに他ならないこと。

そんな一連の工程のが個性的な表現の社会的な自己確立に繋がると思います。