水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

8月を振り返って。。。

2019-08-31 22:07:33 | 制作日誌

先週、行ってきた大王崎波切町

 

この数年にあった崖崩れの影響で

浜辺は立ち入り禁止なってましたわ。

 

 

 ***

 

今から30年ほど前になりますが

 

母校の美術部の合宿にOBとして同行して

この浜辺でインスタレーション作品を制作していました。

 

広大な自然を舞台に大掛かりな資材やお金を投入しても

ショボイ結果に終わってしまうのは分かっていたので

 

あらかじめ100円ショップで買ってきた

キッチン用のアルミホイルで効果的な何かをしようと

自分なりの課題を設定して

合宿の日までに必死になって考えていました。

 

で、

 

思いついたのが、アルミホイルを浜辺に広げて

波風をうけて扇形に広がる瞬間を

写真におさめて作品にしようというプランだったかな。

 

 

 

薄くて柔いアルミホイルなのでチャンスは1回きり!!

アングルなんてかまっていられなかったので

兎に角、慌てて走ってシャッター押しましたよw

 

露出、ピント、光量、露光時間、被写界深度。。。

 

写真の知識なんて皆無でしたから

兎に角移っていればそれで良いって感じでしたね。

 

案の定、10秒も経たないうちに波風にあおられて

アルミホイルはぐちゃぐちゃに。。。

 

30年も前の話なんで

今の様にデジタルカメラなんて無かったので

撮影したその時に映像を確認なんて出来なかったし

現像、プリントが仕上がるまでに1週間はかかったから

 

撮影した直後は作品の仕上がり具合なんて分からなかったから

なんとも達成感の無い。味気ない。

制作だったなと今でも覚えています。

 

だから、

 

くちゃくちゃになったアルミホイルを回収して終わり。

というのでは折角、合宿に参加して大王崎まで来たのにもったいないかな

と思えたので、近場にあった石ころをアルミホイルで包んで

 

砂浜に並べてみたんだよね。。。

 

 

 

 

今にして思うと、

後にこの作品に繋がった様に思います。

 

 

***

 

そんな思い出のある大王崎の浜辺なんですが

 

今回の崖崩れの様子を見て、少し悲しい気分なりましたね。