本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

「売る教科書」実践編:松山情報発見庫#191

2005-06-07 00:00:00 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
『売れる「仕掛け」をつくれ!―“消費の達人”を口説く10の方法』,日経MJ「需要創造」取材班

「消費の多極化の時代は終わった。今では同じ人間が高い商品を買い求めるかと思えば、低価格商品に手を出すこともある。消費の多重人格現象だ。よりわがままで複雑化した消費行動を読み解くことが必要だ。」(本書結び272ページより)
この本の締めはこの言葉だ。

この本では、ひとことで言えば、どうすれば目が肥え、捉えにくい消費者を捉えるかということを多くの実践を交え説いてくれている。
この本を通して感じたことは、私たち消費者は、自分でも気づいていないリアルなニーズを発見されそれにアプローチされることで消費を喚起されるのではないかということ。
これから逆に考えると、小売にとどまらず、商売は、「商売とは満足を買っていただくことである」(117ページトリコロール社是より)というように、その時代に住む消費者の気分を満足させるというエキサイティングなものだと感じる。

基本は、これまでのマス(多くの対象)を相手としたマーケティングではなく、決め細やかにパーソナル(個人的嗜好)に配慮することで満足を得られるということ。
この本で上げられている方法の一例としては、
①男女、地域、年齢などバイアス(偏り)を持って、顧客を分析するのではなく、純粋に日常の中に潜む不便を解消することを目指す丁寧な商売
②お試し販売で商品、サービスへの期待、興味を高め、より本来提供すべきサービスへの誘導を促進する
などがある。

日経新聞者特有の濃い緻密な内容!
アイデアへの刺激になります!!!


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