先週のオーストリアワイン試飲会からもうひとつピックアップします。
ウィーンの東に位置する生産地域カルヌントゥムの生産者ネッツルのワインです。
ウィーン国際空港からハンガリーに車で行く際、カルヌントゥムを通りました。
北にドナウ川が流れ、南にノイジードラー湖がある地域で、陽光まぶしく、心が穏やかになった、雰囲気のいい土地でした。
Ried Altenberg Weißburgunder 2021 NETZL
(Austria, Carnuntum)
品種はヴァイスブルグンダー、いわゆるピノ・ブランの白ワインですが、標高280mのアルテンベルグの砂利の多い土壌の畑のブドウで仕込まれたもの。
有機栽培です。
発酵と熟成には大樽とアンフォラを使っています。
ミネラリーですが、厚みもあり、うまみ、滋味を感じられる味わいがとても気に入りました。
まだ未輸入ですが、輸入元の担当者は前向きに検討しているようです。
輸入された場合の参考上代は4,400円(税別)になるとのこと。
オーストリアは、白ブドウの栽培面積が2/3で、うち32.5%がグリュナーフェルトリナーになります。
もちろん白品種の1位がグリューナーで、2位はヴェエルシュリースリング、3位リースリング、4位シャルドネ、5位ヴァイスブルグンダー、となります。
2位のヴェエルシュリースリングはネッツルもつくっています(左)
こちらは輸入されています(2021年)
フレッシュで爽やか系のジューシーな白ワインでした。
※参考上代2,400円(税別)
ネッツルとえいばこれでしょ!といわれるのが、Rubin Carnuntum
Rubin Carnuntum Zweigelt 2019 NETZL(Austria, Carnuntum)
カルヌントゥムの地域で特定の条件を満たしたツヴァイゲルト種からつくられた赤ワインのみを「Rubin Carnuntum」とする、と、カルヌントゥムのワイン生産者団体(25のメンバー)が1992年に決定しました。
その立ち上げに尽力したひとりがネッツルです。
Rubin ルービンは「ルビー」のこと。
つまり、「カルヌントゥムのルビー」と呼ばれる赤ワイン、ということですね。
ツヴァイゲルト100%で、カルヌントゥムの地域を表現するワインとなっています。
ネッツルのRubin Carnuntum2019のツヴァイゲルトは有機栽培、天然酵母で発酵(ステンレスタンク)を行ない、熟成はフレンチオークの古いバリック樽で12カ月。瓶熟10カ月。
※参考上代 3,300円(税別)
専門誌(WE)でも高いポイントを獲得しています(91P)
お試しに飲むには最高なルービン カルヌントゥムでしょう
輸入元:大榮産業
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