第35回しずおか地酒サロン「地酒は地域の元気のミナモト!」の参加者から嬉しい感想メールを続々といただいています。なんか、「どうしても語りたくなった」っていう思いが伝わってきて、ホント、うれしいですね。静岡新聞経済部のHさんは、様子見の軽い気持ちで来られたそうですが、「密度の濃い話に圧倒された」とおっしゃって、昨日(2日)付けの朝刊経済面に大きく紹介してくれました。地方欄や文化欄ではなく、経済欄で取り上げてもらったというのも感慨無量です。
「お酒も美味しかったけど、おつまみも全部美味しかった。どこで買えますか?」という声をいただきました。会議室でのトーク&試飲ゆえ、生モノや火を使う酒肴を用意するのはタイヘンなので、すべて1個ずつ個別包装になった小分けしやすい“乾きモノ”ですが、それなりに吟味したつもり。解ってくれる人がいてヨカッタです!
今日は当日用意した酒&つまみをご紹介しますね。お酒はわがしずおか地酒研究会が誇る売り手会員(酒販店)が、この時期イチオシと持ち寄ってくれた逸品です!
◆塚本商店推薦酒/「始郎」純米吟醸素濾過生酒(大村屋酒造場・島田市)1.8?2,950円・・・大村屋酒造場・伝説の4代目当主松永始郎氏の名を冠した塚本商店オリジナルブランドです。
◆篠田酒店推薦酒/「國香」特別純米中汲み無濾過生原酒(國香酒造・袋井市)1.8?2.980円・・・静岡酵母の名手・松尾傳一郎が醸した逸品。國香は喉越しのさばけのよさと辛さが特徴ですが、半年熟成し、絶妙な丸さに。TEL054-352-5047
◆ときわストア推薦酒/「開龍」純米原酒(志太泉酒造・藤枝市)1.8?2.420円・・・藤枝市岡部の朝比奈地区は龍勢花火の伝統で知られます。ここで作られた山田錦を原料に、志太泉酒造に醸造委託した地域限定ブランド。以前「昇龍」の名で出していましたが商標の関係で、龍の花火が開くという意味の「開龍」に改名しました。米の作り手の顔が見える、距離の近い地酒です。
◆かたやま酒店推薦酒/「白隠正宗」山廃純米大吟醸雄町(高嶋酒造・沼津市)1.8?4.620円・・・最初の一杯で満足してしまう大吟醸と違い、杯がすすむ大吟醸。香りは静かに広がり、口に含むと雄町らしい艶やかな味わいが、山廃の個性と調和し、綺麗な太さとなって現れます。静岡酵母の優しく丸い特性も感じられ、キレもよい。インパクトが弱いと感じたなら、それこそが高嶋杜氏の目指す「清楚でゆるやかな山廃」である証拠。
◆すずき酒店推薦酒/「羽衣の舞」純米酒(三和酒造・静岡市清水区)1.8?2,420円・・・食欲の秋、家庭で気軽に味わえる食中酒として、冷やでも常温でもぬる燗でもいける万能純米酒。サンマの塩焼きや煮物料理と一緒に味わってみてください!
◆長島酒店推薦酒/「正雪」純米吟醸 山影純悦(神沢川酒造場・静岡市清水区由比)1.8?3.500円・・・正雪の名杜氏・山影純悦氏の名を冠した逸品。20BYはなめらかですっきりとしたボディと、しつこさのない上品な米の旨味が感じられます。まとまりのある味で、この時期に冷やで飲むのに最適。
(おつまみ・・・鈴木真弓が取材先等で集めてきました)
◆珍味いかのくち(伊東・魚吉ひもの店)・・・私のイチオシつまみ(写真)。先日、城ヶ崎海岸(伊東市)へ取材に行った時、見つけた、いかのくちばしを干物にした珍味中の珍味です。地元漁師さんはいかのくちばしのことを「めぼう」と言ってまかない食にしていたそうです。電話0557-37-3914
◆磯昆布(小田原宿・籠常)・・・春に小田原へ取材に行った時、小田原街かど博物館(市内の老舗名店)のひとつ・明治26年創業のかつおぶしの老舗・籠常さんで見つけたおつまみ。電話0465-23-1807
◆わさびチーズ(静岡・田丸屋本店)・・・わさび漬けで有名な田丸屋の人気おつまみ。私は日頃お世話になっている静岡伊勢丹地下食品売り場「ふるさと村」やエスパルスドリームプラザで買ってます!
◆まぐろチーズ(焼津・石原水産)・・・先日、取材途中に昼食休憩で立ち寄った石原水産マリンステーションで見つけて、純米系の旨味のある酒にはピッタリだなぁと気に入りました。かつおチーズというのもあります。
◆おつまみいりこ「こざかなくん」(焼津・協同組合焼津水産加工センター)・・・カルシウム不足の補助食として子どもやお年寄り向けに作られたおやつだそうですが、乾きモノのつまみとして真っ先に思いつきました!これも伊勢丹ふるさと村やエスパルスドリームプラザで買えます。