杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

羽田エクセルホテル東急日本酒セミナーのご案内

2009-09-10 10:08:45 | 吟醸王国しずおか

 朝晩涼しくなってきました。・・・といっても今年はクーラーをかけることはほとんどなくて、エアコンもドライ設定で扇風機を回すぐらい。やっぱりいつもの夏より涼しかったと実感します。

 

 

 さて、東京での地酒まつりの興奮醒めやまぬところですが、引き続いて東京でのイベントのご案内です。

 かねてよりちょくちょくご紹介してきた東京のホテルでの『吟醸王国しずおかパイロット版』試写の内容が固まり、昨日より告知募集が解禁となりました。

 場所は羽田エクセルホテル東急。羽田空港第2ビルに直結し、2階のロビー&レストランダイニングからは飛行機のフライトがばっちり見える絶好のロケーションです。レストラン一角にあるミーティングルームで、映像の試写と、出演者のお一人・青島孝さん(「喜久醉」青島酒造蔵元杜氏)と私のトーク、特製の酒肴弁当と喜久醉ラインナップの試飲をお楽しみいただくという内容です。

 

 

 企画のきっかけは、すごく単純な話で、同ホテルの総支配人で浜松出身の吉岡慎一さんの「地酒好き」(笑)。東京の地酒専門店の地酒の会にちょくちょく通っておられて、そこで知り合ったdancyu編集長の里見美香さん(静岡市出身)と静岡県人同士で意気投合し、5月にSBSでオンエアされたテレビ版『しずおか吟醸物語』を、県人仲間と一緒に視聴してすっかり気に入ってくださって、ホテルでも映画制作を応援しようということになり、トントン拍子に話が進んだのでした。

 

 

 羽田空港の国際化を前に、空港直結のホテルとしても日本の伝統や魅力を発信する新しい企画を模索していて、その趣旨にちょうど合うからというお話でしたが、吉岡さんご自身が地酒ファンじゃなければ、たぶん実現できなかったと思います。

 

 静岡酒の首都圏での人気は、先の地酒まつりでも証明されたとおり、静岡の地元から見るよりはるかに大きいものですが、一般に誰でも知っている有名ブランドというわけではない静岡の酒と、素人の趣味の延長みたいに思われている映像で、はたしてお客さんが集まるものか、正直なところ不安はあります。吉岡さんもその点を考慮され、むやみやたらに集めようとせず、ターゲットを(日本酒好きの)空港関係者と地元住民に置いておられるようです。

 「羽田空港がある大田区は、もともと町工場が多い職人のまち。この映像は、モノづくりに人生を賭けている心ある職人さんたちに、ぜひ観てもらいたい」と。羽田の空港ホテルのお客さん、という漠然としたイメージしか持っていなかった私には、大田区の職人さんに見せたいという吉岡さんの発想がとても新鮮に映りました。

 

 とにもかくにも、富士山静岡空港ではほとんど相手にされない静岡の酒を、羽田空港で盛り上げてくれるという皮肉で?画期的な企画。平日の夜に羽田空港まで足を運んでくれる方がどれだけいるか不安には不安ですが、東京にこういう応援団がいるということだけでも、心強く思います。

 開催は10月8日(木)19時~21時、羽田エクセルホテル東急(羽田空港第2ビル隣接)です。関心のある方はぜひこちらを!